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異世界転生幼女の英雄譚  作者: ひょうか.みかん
第3章〜結城蓮と恋しくて氷菓子(ドンドゥルマ)〜
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31話〜フブキvsレン(前編)〜

 翌朝。朝食を摂り、外に出る。

「まさかこいつが転生者とは」

「あれ?自称ゆーしゃのにーちゃん」

「ラグナス、知っておるのか?」

「ちょい帰った時に会ってな。ちょいちょい様子見てたがなかなの腕だった。そのときゃ進化する前だったから完全ではなかったが」

「剣士の転生者さん。私も観て勉強させて貰います」

「タイプが違うけど…」

「さてと」

 アイリスさんが空間魔法を展開する。

「ここなら身体飛んでも死んでも問題無い架空の空間よ。現実の身体に記憶以外何の影響も残らない。思う存分戦いなさい!」

「あいよ」

「分かりました」

「んじゃ、始めなさい!」

「闇の力よその力を破壊の爆炎と換え」

「はえ?」

「爆裂と塵芥をもたらせ、エクスプロージョン!」

「え!?いきなり!?」

「フブキちゃんが何考えてるか分からないわね」

「うおっ!?」

 レンが走って来て爆風に煽られるが直撃は免れる。まあそもそもこのエクスプロージョンは当てる意味は無かったんだけど。

 そのままツヴァイハンダーを呼び出して振りかぶるのでそれをワイヤーで受け止める。

「何っ!?針金で受け止め…魔法か」

 見抜くのは出来るのか。んじゃ。

 剣を浮かせて童力を込めて脇腹を蹴る。入った感触はあるが飛ばない。は?

「いてて」

 次に、腕を掴んで剣を落とさせる。そしてすぐに腹へ拳を決める。

「すげーパワーあんな」

「は?」

「レンちゃんやばいよ」

「何が?」

「結構童力込めてるフブキちゃんの攻撃物ともしないなんて」

「嘘でしょ!?」

「マジマジ」

 あそこまで耐えられる力があるのか。どうしたものか。

「体術か?面白い、乗った!」

 顔面を狙ったフックを防がれ、鳩尾を狙って来るがギリギリ防ぐ、顎を狙うアッパーを透かされて、回し蹴りを跳んで避ける。

 こいつの身体能力おかしくね?

 掴みにかかって来る手を払い除け、肘打ちを決めるもダメージは然程入ってない。

 膝蹴りを避けて掌底を入れに行くが腕を取られる。振り解いて思考を廻らせと打ち出した答えが体術は無理と言う事実で取る手段も決まった。

 襟を掴んで巴投げする。数メートルは飛ばせたか。

「うおっ!?」

「凍てつく槍で万物を貫き通せ、アイシクルショット!」

 氷柱を10本射出する。それをレンがまず2本を避けて8本を回収した剣で斬る。

 次にダークハンドを使うも避けられる。しゃあねえ。買ったミセリコルデと脇差を交差させて受け止める。

 大剣を力尽くで押し退け、脇腹をミセリコルデで斬るが浅い。

「ぐっ。みーちゃんそんな前衛スタイル出来んのかよ」

「こっちじゃこれが軸なもんで」

 そのまま追撃に入り順手で持っていたミセリコルデを逆手に持ち替え、首を狙うもカウンターを決められ、肩を浅く斬られる。

「ひゅう。お前こそそんな技持ってるとは」

「そりゃどーも」

 次はこいつだ。マシュと共同で開発した人型ゴーレムを召喚する。

「人形じゃない。機構的にゃゴーレムか」

「そう。魔法で操作するゴーレム。それと!」

 コピーメイクで分身を6人生み出す。そしてうち1人をフェルパーに、1人をディアボロス、1人をエルフに変える。

「固有スキルか」

 まずフェルパーになった分身と通常の分身が脇差で斬りかかる。そのスキにエルフの分身にゴーレムを押し付け、ぬいぐるみも召喚しておく。

 2vs1を的確に処理出来るとは想像以上に強いな。ディアボロスの分身と通常の分身で魔法をかけて分身の魔力を使い切り消滅。残りの分身で強化したぬいぐるみ3体とゴーレムを使って攻撃させる。レンレン、どう動く?

 うさぎのぬいぐるみに剣を振るが受け止められる。

「白刃取とか出来んのかよ」

「それだけじゃねーぜ」

 傍からクマのぬいぐるみが殴る。

「いっでぇ!?」

 更に背後を取ったゴーレムが殴りかかるがそれに気付いたのかギリギリ回避する。

「あぶねえ。さてと、ぶっちゃけキツイな」

 どこがだよ!?見た目大してダメ入ってないんだが!?腹パン効いてねーし。こっちの物理全然通る気してないし。やっぱ魔法でゴリ押すか?いや違うだろ?

「うっし!次はこうだ!」

 自身をフェルパーの姿に変え、女神製ミスリルダガーを逆手で持つ。腰を低くしてウインドブーツとヒートブースト、更にウインドアドをかける。

 強く踏み込み、飛ぶように駆け、殴るように斬りかかる。

「うおっ!」

 ギリギリで大剣に防がれる。

 となるとレンレンの足を引っ張っているのは剣の重さそのものでやっぱレンレン本人の反射速度自体は速い。

 俺と分身交えて3人はどうだ?

 ぬいぐるみを飛ばし、ゴーレムにも攻撃させる。そこを俺が斬りかかるがギリギリで躱される。

 そこへレンレンが斬りかかり回避する。

 こうなるとしばらく斬り合いになる。自分から持ち込んだ以上切り替えるのも辛いが、ここから魔法押しに変えるのも難しい。だからといって、斬り合いで有利が取れる訳でもない。

 ミセリコルデをぶん投げてみるが剣で弾かれる。こいつの身体能力どうなってんだよ。

「なるほど。このナイフはそう言う事でいいんだな?」

「好きにするといい」

 剣を地面に刺してミセリコルデを取って構える。

 順手で細剣を持つような構え。でもそこに素人さは感じられない。

 強く地面を蹴って鼻を突きに来るが何とか躱して首を狙うが左膝が飛んでくる。

「あぶね!」

 避けたところを腰から左肩にかけて斬りかかって来るがギリギリ回避出来ず掠って服が切れる。

 拳を交えつつダガーを振る。こいつ拳自体は受けて問題無いと判断したかちょいちょい拳は受けてる。軽くイラつくがキレて相手の思惑にハマるとか嫌だし落ち着いてひたすら殴って斬れ。いや、ぶっちゃけアイツそこまで考えるようなやつじゃないか。

 ここで攻勢から守勢に切り替わる。

「にゃっはは〜」

 拳を弾いてミセリコルデをダガーで受ける。向こうとこっちのやる事が完全に切り替わる。

 拳とミセリコルデの流れは見えるし、防ぐのも難しくはないが、一撃は重く、これはこれでミスれない。こいつミセリコルデでこんな戦い方出来んのかよ。一番それが驚きだわ。

 ってか何で笑ってんだよ!?楽しいのは分かるけど気抜くなよ!?いや、この動きに一切気抜いてるとは流石に思えんが。

 バックハンドで右肩から左腿まで斬るような振りを受け止めて押し退ける。

「楽しいっしょ。かつて自分の空想を描いた分身が共闘した分身の使い手とこうやってガチでバトれる機会なんて、普通の人生じゃ有り得なかったぜ?」

「ほんと狂ってるよな。レンレンは。戦闘狂の考えは理解出来ん。て、言いたいが実際分かるの腹立つ」

「腹立てんなよ?」

「お前に罪は無い。それを受け入れるのに抵抗がある俺に非があるんだ。自身にキレてるんだっての」

「そーかい」

「面白い事してみようか?」

「あ?」

「風の力よ、我らに飛翔の力と速さをもたらせ!ウインドブーツ!」

「フブキちゃん今、レンちゃんにもウインドブーツかけなかった!?」

「かけたな」

「風よ纏い、我らの器に疾風の力を与えよ、ウインドアド!」

「ウインドアドも2本にかけたな」

「何考えてんだか」

「知らん。女の考えは読めん」

「女でもそこまでするの見たの初めてなんだけど」

「にしても結構長いね〜」

「めちゃくちゃ長いわよ!フブキちゃんが変身した辺りで終わってもちょい長い気がするくらいなんだけど」

「フブキが一撃で仕留められると判断した魔法を使ってないな。発生速度が遅くてギリギリ回避出来る魔法は使ってるが」

「そもそも、フブキちゃんいつも通り剣振ってない?」

「体術も多いのう。あそこまで体術出来ると思わなんだ」

「それよりレンってのがフブキに付いて行けてるってのも驚きだ」

「って言うよりレンちゃんの怪力と頑丈さおかしくない?」

「魔力が作用している訳でもないのう」

「うそっ!」

「ああ、ああ見えて筋肉はガッチリしてるしあの見た目に反してしっかり体幹鍛え上がってる。やや背が低いがあれでもう立派な剣士だ。既にノーラやヒイロの比ではない」

「ですよね〜」

 お互いに魔法をかけた。この魔法は加算ではなく乗算、でも、アイツはそれすら、常識なんて関係無いレベルの力見せてきてるし絶対エグい。

 レンレンの周りをぐるっと周るように走る。そこをしっかり目で追ってきてる。撹乱は無意味。

「何やってんだあいつ」

 って言ってるし!これ、最初の見せのエクスプロージョンも無意味に終わってるな。まあそれはそれで問題は無いのだが。

 とりあえず斬りかかる。お互い上半身を掠った程度で致命傷にはならずついでに俺は足かけられる。

「うそん」

 数メートル物凄い勢いで転がるが致命傷も無くそこまでダメージは響かない。

「見事に転がったなみーちゃん」

「マジかよ」

 ぱんぱんと払うがこれ、服死んだな。下手すりゃ魔法掛かってるブラまでヤバい説ある。でもあいつのももう相当来てるだろってかそんな事考える余裕なんて無いんだが。

「みーちゃんすげえビジュアルボロボロな割に随分体力有り余ってんじゃん」

「それ、お前が言うか?てかお前化けもんか?全然ダメ入ってる気しないんだが」

「入ってる入ってる。けっこー痛えよ?泣きそうだよ?12のロリだし。強がってるだけだよ?」

「嘘つけ、めちゃくちゃ笑ってるし余裕あんだろ?」

「無い無い。ソロでワイバーンより余裕ねえよ?」

「嘘だ」

「お前俺をバカにしてんだろ。いいか?みーちゃん、インテリを力尽くでぶちのめすって相当しんどいんだからな?」

「頭いい癖にそんな事やってるって結局馬鹿の所業じゃねーか」

「馬鹿でも賢くなくてもいいんだよ。楽しけりゃ」

「何だよそれ?」

「ファンタジーでロマンあるでけー剣振れりゃ俺は満足だかんな」

「あっそ。やっぱ面倒くせえ」

「でも付き合ってるみーちゃんはやっぱ好きだわ」

「はぁ。次は機動力、武器だけじゃなくて身体能力も直に乗せるか?」

「要らん!」

「分かった」

 レンレンが歩いて距離を取る。背後を取るなんて無粋な真似はしない。

「俺もやるだけの事はやって見せよう。剣を突き立て手を合わせる」

「忍法?」

「ちげーよ!闇よ喰らえ。邪悪の魔獣、ダークイーター!」

 闇魔法ダークイーターか。魔力で相手を喰らい尽くす結構な魔法じゃねえか。向こうは触媒持ってねえな。じゃ、こっちも無しだ!

「光よ清めろ、浄化の聖鳥、ブライトフェニックス!」

 ブライトフェニックス喰われた。が、中で炸裂してダークイーター消しとんだ。やべーなダークイーター。まあブライトフェニックスも見栄え重視で当ててもレンレン殺せんしな。どー見ても。魔力食うけど。

「灼熱の炎よ、焦土と破壊を齎す煉獄の龍となれ、ファイアドラゴン!」

「白銀の吹雪よ、全ての生けるものを凍てつかせる吹雪の龍となれ、ブリザードドラゴン!」

 吹雪と炎2つの魔力の龍がぶつかり合って相殺される。

「レンちゃん魔法めちゃくちゃ強くない?」

「思った。アイツがその気になればどんだけでも伸ばしてやれそうだがアイツにそんな気ねー気がするわ」

「惜しいわね」

 アイツあんな魔法持ってんのかよ。想像以上に火力あんな。ついでに魔力量や変換効率も悪くない。意外としっかり鍛えてないか?

「フブキもおそらく気付いただろう。アイツも魔法を使えば強い」

 気付いてますとも。後手でカバーは聞くけど普通にえげつない火力ぶつけて来んな。魔法火力で互角か。いや総合力でも戦った感じ互角だし。

「ここはやっぱアレだな、いくぞ、レンレン」

「初めてやるからいけるかしんねーけど」

「闇の力よ、その力を破壊の爆炎と換え、爆裂と塵芥をもたらせ、エクスプロージョン!」

「闇の力よ、その力を破壊の爆炎と換え、爆裂と塵芥をもたらせ、エクスプロージョン!」

 紅と青の強大な爆爆発がそれぞれを吹っ飛ばす。


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