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異世界転生幼女の英雄譚  作者: ひょうか.みかん
第7章〜生き残りの選んだ道(ライフ)〜
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77話〜廻ヶ丘兄妹〜

 廻ヶ丘姉妹がこの世界に来て2週間。

「妖精の力よ、光の矢となり、敵を射抜け、フェアリーアロー!」

 妖精の力を付与した魔法。普通の魔法よりスペックが高いらしい。上手くいった。

「ある程度種類も増えたし、大技もあるし、まあ結構やれるでしょ」

「妖器を銃に込めて撃つくらいは出来るわね」

「その銃という武器は本来この世界には無い物、それに関わる魔法自体存在しないのですよ」

「そりゃ仕方ない」

「まあ魔法を作ろうと言う話にでもなれば存在するかもしれませんが、魔法を作るというのは簡単な話という訳にもいきません。私が協力したところで今どうこう出来る物でもないです」

「そりゃこんなもん作ってる向こうさんの特権だな。さてと、そろそろ行くか。勝てんと分かってるが、どこかで行かなきゃならん」

「まあ、そうよね」

「場所はわかってます」

 数時間歩いて。

「アレか」

「間違い無いかと」

「ふみーっ」

(フーミットですね。ただ、このフーミット、かなり高い魔法能力を持ってます。平均の倍以上あるかと)

 間も無くして碧く美しいドラゴンが飛んで来る。

「あ、これ死んだわ」

(あ、すごいセレスティアだ〜)

 脳内に直接声が響く。このドラゴン様器用な事で。ってか戦闘意欲より興味深々なのすげえ気になる。話は通じるか?

「えっと、この街のお偉いさんがフブキって女の子な筈なんだけど、その子と知り合いで、メグリ・メグリガオカ、こっちがお姉ちゃんのジュン。話通してみてくれる?」

「おっけー」

 軽いなこのドラゴン。その頃。

 フブキの屋敷。

 テレパス、ヒルダか。何かあったか?

(ジュンとメグリって言うセレスティアの姉妹が知り合いで話したいって)

 了解。乗っけて屋敷まで連れてきてくれる?

(がってん!)

 相変わらずノリがいい事で。にしてもあいつらってかジュン女かよ。まあいいや。

 間も無くして。部屋にセレスティア2人を連れたヒルダが来る。

「じゃーねー」

 いなくなった。

「なんだよ!?あのドラゴン、死ぬかと思ったわ」

「ほう、お前が環か、こっちがるーな」

「みーちゃん、何があったよ。めちゃくちゃ可愛いじゃねーか」

「まあ、ゆっくり話すとしようか。ちょい待ってな」

 デュアルリンクの能力で分身を作り出す。

「テレポートか?消えたな」

 間も無くして、レンレン、ゆー、もももを連れてくる。

 その後、トウカがお茶を持ってくる。

「で、どったの?みーちゃん」

「こいつレンレンか?」

「誰?」

「こっちが環でこっちがループで、レンレン、ゆー、ももも」

「もももちゃん元気そうでよかった」

「死んでから健康な身体もらったからな。お陰様で。みーちゃんがこんな可愛いのは驚きだがたまちゃんも可愛い事で」

「うっせほっとけ」

「あとはサクヤ、イズミがこの街にいる」

「イズミいるの!?」

「ああ」

「なるほどな。じゃあみーちゃん、勝負だ。俺が勝ったら住む場所をもらう」

「断る」

「負けるのが怖いか?半年のハンデあっても」

「別に家やるのは別に痛いリスクじゃないから惜しむ事ねーんだよ。お前が負けて路頭に迷う方がむしろ困る。一軒家くらいタダでくれてやる。金もとりあえず100万くらい有れば色々なんとか出来るだろ。ほら、金貨10枚入ってる。住む場所はこれから決めるとして」

「いや何でそんなデカい話がトントン拍子でマッハで進行してんだよ!?」

「私達も実質タダで家もらって各々狩りなどで生計立てられてますので」

「まあみーちゃん相手してやんなって。煽って勝つ気はあるっぽいし」

「はぁ。お前ら2人がかりで来い。1vs2でまあもももにゃ勝てるだろうが、ゆー、レンレンにすら及ばないくらいの力量だろうが相手してやる」

「ガチで言ってんのか?」

「まあ、戦えば分かりますよ。今のフブキさんの強さは本物ですから」

 で、師匠が見てる。

「誰?アレ?」

「師匠。この世界救った事あるスゴい英雄で尚且つ変態」

「ほっとけ」

「そっちからどうぞ」

「鉄の魔力よ」

「鉄の錬金術か」

「刃を形成し、敵を貫け、アイアンエッジ!」

 金属の刃が飛んで来る。合わせて女神の改造した銃で援護射撃してくる。が、物理結界で全て防ぐ。

「錬金術は手付けて無いんだよな」

「何だその防御力」

「ただの結界だっての」

「いやいや嘘でしょ?」

「その銃もまあそう使うのは仕方ないし、本人のレベルが武器に反映されるのは仕様だからまあ分かる。倍率は当然あるが」

 こっちもシグを召喚する。

「対人初使用だし、自分のだからまあ色々不安はあるが、やってみっか。白き光よ、我が銃に光の魔力を与え、敵を射抜け、シャインガンショット!」

 メグリの頬をわざと掠らせる。

「いやいや、何で銃の魔法が、元々存在しないんじゃ」

「作った」

「は?魔法を作ったとかめちゃくちゃ。やっぱお姉ちゃんこれ無理だって」

「始めた以上降参なんてしない。意地ってもんがある」

 そりゃそうか。

「じゃ、容赦しない。手を抜くのは申し訳ないから」

 まあるーに見せるために銃使っただけだしもういいだろ。新しく作った回路を直で書き込んだオーブのペンダントもあるからこいつを媒介に十分強化出来てる。

「やべえのが来るか。んじゃこっちも、妖精の力よ、光の矢となり、敵を射抜け、フェアリーアロー!」

「妖器魔法か。霊の力よ、魔法を防ぐ障壁となれ、ファントムウォール!」

 フェアリーアローを防ぐ。

「んじゃ、2人まとめて飛ばすか。妖精の力よ、天より降り注ぐ流星に力を与えよ、ファンシーミーティア!」

 妖器を付与した星々が無数に降り注いで2人を襲う。そして戦いは終わる。

「お前霊器と妖器使えるのかよ!?」

「一通り使える。るーの銃の対価を女神に要求してみたら全ての器の変化適性もらったから。魔法のスペックはアレより上があるが、器の力を付与出来るのはアレが最高か。今回は使わなかったが、魔法剣の選択肢もあったがそっちだとまあ器無くてもある程度なんとか出来る」

「いやそもそもセレスティアのお前が何故妖器を」

「あー、みかんの師匠とか言ってた人」

「シオンでいい」

「よっと、出といで」

 妖精を召喚する。

「はい、天使さ…ま?」

「こいつはユリーカ。使役してる大妖精級の妖精だと」

「そちらの方が森のお姫様…。あなたは一体」

「妖天使。この街を治めてるフブキ・サクライ」

「天使様、流石にこの方相手は無茶かと」

「妖器の星降らせると言う無茶苦茶な事されて負けたな」

「…大陸のパワーバランスに影響を及ぼすレベルの力なのでは?それは」

「今のところフリーだが」

 扉を叩く音がする。

「どうぞ」

「久しぶりじゃな。フブキよ」

「カーディアさん」

「カーディア?」

「ユリーカもおるとは、まあよい。っとそこの天使も後でよかろう。入ってこい」

「失礼します」

 黒いロングヘアのエルフ…のようだ。

「私はイオリと申します。カーディア先生より、フブキ様のお話は伺っております。今日はお話があって来た次第でございます」

「あ、はい」

 とりあえずトウカに話を通しておく。

「では、わしから彼女の紹介をしようかの。彼女はわしの弟子、アイリスやガルドからも魔法を師事しておった。今ではフォルナシアの姫じゃが。父母を早くに亡くしてのう、彼女が今、国を治めておる」

「ディザスタージャイアント」

「察するのが早いのう。御明察じゃ。ならその辺りは省いてもよかろう。わしから言う事は他にないか」

「では、私から。貴女方の街は今となっては大陸の中でも上位の部類を持った街です。我々でも勝てないと思われるほど、フブキ様はおそらく1人で国を落としうる力もある。我々が取れる手段は1つしかありません。我々は、貴女方の街を国家と認め、国交を結びたいのです」

「いやいや、え?」

 真剣な表情、おそらく嘘偽り無い真意、危険と言う危険は無いだろうけど。

 確かに、大国と国交を結ぶとなれば、心強いが、上手くやれるか?

「拒否る手はねーだろみーちゃん」

「あのなぁ、レンレン。分からなくはないが、そもそも街の運営も漸く軌道に乗り始めて落ち着いたところでこれなんだが?」

「まあ今はかなり大変な時期なのは承知の上です。返答を急ぐつもりはありません」

「あ、はい」

「それとあとはもう1つ」

 と言ったところで、トウカが入って来る。

「あ、ありがとうございます。頂きます。これは中々。…ではなく、この世界で何か起ころうとしている。そちらのセレスティアの姉妹さん?や他にも各地で」

「俺が認知している範囲は化け猫、所謂魔猫の辺りから。スライネのワイバーン、トゥリナの生態系変化も、アイリスさんや他の方々の話を統合するとそう言うところですかね」

「っと、俺はジュン、こいつが妹のメグリ。この姫様と角女の向こうでの遊び友達で金髪の女神に誘われて来た」

「角女言うな!叩っ斬んぞ!」

「やってみろ!」

「やめとけ、タマ、お前の魔法素で耐えてワンパンされっから」

「…マジっすか?」

「多分な〜」

「仕方ない」

「ってか揉めるなら外でやってくれ」

「…あ、はいすいやせんした。で、俺らと他にいるのが、十束兄妹とお前の妹とケットとはぴこか」

「やっぱあいつらか。真面目ぶってるアホとモノホンのアホっぽいのと保護者…。大変だろうな。そこの面子は」

「扱い…」

「こいつ以上がいるからな」

「レンレンはアホぶってるだけだから。人並みの知能と平均以上の頭の回転はある」

「マジかよ」

「洞察力や勘、知覚の類に関してはむしろ秀でていると言ってもいいレベルだ」

「女の勘」

「野生の勘だろ」

「野生」

「えっと」

「ああ、世界に起きてる異変とかはこっちでも調べるのは可能な範囲ではやるんで」

「あ、はい。お願いします」

「で、そうなると、今は十束兄妹とアイツらを回収が優先事項か。はぴこ放って置いたら何しでかすか分かったもんじゃない」

「あ、はい」

「この森全域までは把握してないが、危ないレベルの生き物ってそういないよな?」

「なんなら盗賊の類が1番危ないくらいだろ」

「妖精の結界に迷い込んだりしない限りは」

「さてと、誰か走らせるか」

「忍者姫ちゃんでよくね?」

「まあそうなるか」

「そう言えば天使のねーちゃんどこ行った?」

「アイリスさんならフォルナシアに」

 その頃…。

 フォルナシア・外壁。

「さてと、まあ入れそうな場所は無いと。まあ普通に大きな街か国か」

「うーむ、流石に登れそうにないかな」

「やめなさい。侵入で捕まって処刑なんてされたらどうするんですか!」

「うっ。人類の世は世知辛い」

 すると。

「何やってんのよ貴方達」

 白い翼の天使の…お姉さん?廻ヶ丘姉妹の片割れ…と言うわけではなさそうですね。

「えっと、成り行きでこの世界に来たのはいいんですけど、どうしようもない状況に陥ってまして」

「…はぁ。なるほど、ついて来なさい。後で話は聞かせてもらうわ」

 廃教会。

「あれ?カーディアいない…まあいいわ。あたしはアイリス。魔法使いよ」

「ハルナ・サクライ。お姉様を探しています」

「サクライ…まさか…ね」

「ケットだ。で、娘の」

「はぴこだよ〜」

「えっと、ケットさんの奥さんは?」

「あっちで生きている。命を落としたマスターを追って俺とはぴこがこっちに来た」

「ハルナちゃんとの関係は?」

「親の知り合いで親が基本いなくてうちで一緒に住んでいました」

 なるほど、そうするのか。分かった。

「なるほどね。で、その姓を持ってるって事はフブキちゃんの…」

「お姉様をご存知で!?」

「ええ、森の街のお偉いさんであたしも魔法を教えているわ。半年であたしより強くなったし」

「魔法での師を超える…ですか。ケット、はぴちゃん、お姉様に会う予定は少し遅くなりそうですが、私の我儘に付き合って頂いてもいいですか?」

「問題ない」

「ほえ?」

「このバカを気にする必要も無い」

「私も鍛えて下さい。お姉様の足を引っ張りたくはないので。それから会うのでも問題無いので、お金はありませんが」

「…分かったわ。修行の費用は考えなくていいわ。この教会一応掃除はしてるから生活するのに使ってもらっていいわ。たまにあたしの知り合いとか来るけど。お金はフブキちゃんに送ってもらえるよう頼んでみるわ」

「ありがとうございます」

「えっと、私が白、ケットが武器魔法と干渉魔法、はぴちゃんが白、黒、錬金術と広い範囲持ち合わせているようですが、どれか1つで今は問題無いかと」

「武器魔法と干渉魔法は得意分野じゃないし黒と錬金術も他を当たらないといけないから2人まとめて白魔法はみるわ。で、ケットさんの方は別で師匠に適任がいるから連れて来るわ。まあフブキちゃんの知り合いと言うかそう言う関係だけど」

「ああ、頼む」

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