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異世界転生幼女の英雄譚  作者: ひょうか.みかん
第7章〜生き残りの選んだ道(ライフ)〜
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76話〜魔力の器〜

フブキの街。


「さてと、集まったのはフブキちゃん、レンちゃん、ユウちゃんね」

「何すんの?」

「順番前後しちゃったけど魔力の根源の性質を決める器についての特訓ね」

「金髪の女神から全部扱える力もらったんですけど」

「そのレベルの事が出来るのあの神様くらいなはずなんだけど。まあいいわ。あとはそのうちノーラちゃんとかにも教えていくんだけど。まずは一応基本的な知識から。一般的に魔力は意図しない場合性質を持たない器に満たされた水のようなものって思って。まず」

「あ、はい」

「で、それを違う容器に移すのだけど、その器事に内側に違う味のジャムが塗ってあるってくらいに思えばいいわ」

「なるほど分かった」

 と、レンレンが応えたところで師匠が来る。

「お前ら丁度いいタイミングだな」

 何かちっちゃいのいる。

「妖精?」

「妖精を知ってるとは、あたしはメル。昔この魔法使いのお兄さんに捕まってたとこを助けてもらって。で、今回は妖器魔法に手出すとか」

「ああ、はい」

「その銀髪がフブキな。この街の姫で俺の弟子。で、こいつがレン、剣士。で、ユウ、クロウが拾った」

「なるほど〜。って事でフブキちゃんの妖器魔法を使えるようにすればいいと」

「まあそうなるな。で、フブキが何故全部持ってるのかは置いといて、ユウは天器と聖器と装器、レンが聖器と装器と魔器か」

「とりあえず基礎の説明始めたばっかでアンタ来たからあと任せるわね」

「へいへい。魔力の器ってのは魔力の生成と同時に保存、性質の付与を行うどっかの誰かが定義した名で、これの性質を持った魔法をこれから習得していく感じな」

「あ、はい」

「で、一番楽な方法が、魔力を器に入れて、引き出す事が出来るようになれば、無系統の魔法に付与してみるのが一番手っ取り早い。それぞれの器に対応した固有の魔法も存在するが、例えばフブキなら、魔法剣を覚えるか、或いは星落としに付与するのが楽だろう」

「星落とし普通に使えてるように見えるだけで難易度はともかく負担がおかしい事になりますよね?」

「あ〜。まあそれはそうだがお前系統魔法が主体だから無系統の攻撃魔法ってなるとメインで使ってるの星落としになって来るんだよな」

「うっ」

 まあ仕方ないっちゃ仕方ないのか。無系統魔法殆ど使わないのは事実だし。

「最終的にゃ系統有りの器魔法使えるようになってもらうが。んじゃ深いとこ説明するか。まず、器の性質は基本無、神を除いたもので考えて、天、(しょう)、霊、妖、装、魔の6つ。今言った順に天は(しょう)に強い、ってなって魔が天に強いサイクルになる。隣り合ってないものは優劣無し、単純な力量比べになるが、相性の関係は大体倍、半減の関係、加えて定着率(0<a<1)x変換効率(0<b<1)x属性(1≦x≦10)x器(1≦y≦10)。定着率や変換効率が1未満、属性や器の力が10以下と考えた時の掛け算の積が、そいつの魔法の出力となる。まあ体感そんなの普通は分からんから特に気にする事は無いんだが」

「なるほど」

「みーちゃん理解出来たのか」

「理解は出来たが数値化、或いは数値を可視化する手段が無い以上実際に見るなりぶつけるなりして判断するしか無い」

「まあそうなるな。っと、レンの魔器は俺が見てやる。アイリスがフブキの天器を、ユウは装器をマヨイに教えてもらえ。まあ余裕がありゃフブキは他にも扱えるのを増やしてもいい。ついでだからメルはフブキ達に付いとけ。余裕が出来りゃ妖器か聖器になるだろ」

「えっと、そう考えるとアイリスさんが天器と、聖器、マヨイさんが装器、シオンさんが魔器、メルさんが妖器と考えると霊器を使う者はここにはいないようですが」

「俺が霊器も持ってる。まあ選択肢はあるんだから色々試してみて合ってる奴だけ鍛えるのでも十分だ」

「まあ俺は剣に馴染んだらどれでもいいや。攻撃魔法は基本アテにせん。魔法剣が強けりゃそれでいい」

「師匠、レイ・フォルネイアの魔導書貸して大丈夫ですかね?」

「ん?あ〜、なるほど。丁寧に扱うなら問題無いぞ」

「まあこいつはものは大切に扱うのでそこは心配してませんが、整理が出来ないんで」

「そ、そうか。あとは、ある程度レンの修業が落ち着いたらフブキの魔法回路のスペックのランクも上げる。器、魔法回路は系統より組み合わせやすい」

「なるほど」

「まあ、お前らにゃ最終的に1人でディザスタージャイアント1体倒せるレベル、その途中段階として、1人でドラゴンに勝てるレベルは最低限身につけなければならない。いや、それ以上に厄介な存在に対抗する為にお前らを強くする」

「厄介な存在」

「お前らが信じられるかはこの際どうでもいい。この世界で厄介な存在なのは人類が兵器として開発した生体兵器、生物兵器だ」

「この世界にそんなものが存在するんですね」

「始めはホムンクルスだったか。造り物の人類。そこまで強さがあった訳じゃないが、それでも強い部類だったらしい。それを改良したエンテッド式クリエイツ、今主流のメルガーン製カンナビト式クリエイツを始め、様々なバケモノを生み出す力がこの世界には存在する。合成獣、寄生型魔物、以前は俺もそう言うのをやってる馬鹿を殺して稼げるくらいには溢れてる、お前らがまだここまで相手にする機会が無いのは幸いと言ったところ。今のフブキでようやくタイマン出来るかもってくらいか」

「カンナビト。そうね。あたしでも戦いたくないわ。ヘンタイかキチガイが造った狂った兵器だもの。アレを数体まとめて相手出来るアンタは正直頭おかしいわよ」

 アイリスさんがヘンタイかキチガイが造った狂った兵器っていうレベルのヤツに勝てる訳無くね?

「天使のねーちゃんがそこまで言うヤツに勝てる訳無くね?」

「分からなくもないが、お前は死なないだろ」

「流石に死ぬよ?」

「俺のエクスプロージョン耐えてた時点でバケモンレベルにはなってる筈だから大丈夫だろ」

「その時点よりはるかに強いだろうしな。レンの進化タイミングを知らんから何とも言えんが、進化タイミングそろそろ来てもいいとは思うが」

「何でアンタフブキちゃんの進化タイミング把握してるのよ」

「把握してねえ。普通に推測だ。で、ユウは何故か進化してないと」

「進化しないでフブキちゃんに1回勝ってるの!?」

「そうですね」

「その肉体はソウルメイツか。まあ特殊な身体だし無理もないか。あとは単純に実戦が少ないのだろう」

「そうですね。殆ど暗殺でしたので」

「まあこれからは実戦主体だが、その実力も十分あったし問題無いだろ」

「とりあえず、器の使い方と同時に魔法も進行していくんだけど」

「あ、手伝って欲しい事があるんですけどいいですか?」

「どしたのみーちゃん」

 とりあえずゲッカさんとヒルダも召喚する。

「2人にも手伝ってもらいますか」

「何を?」

「まずは、ヒルダにはこれ、ゲッカさんはこっち」

 ヒルダにはワルサー、ゲッカさんはモーゼルミリタリーを渡す。

「いいの!?もらっちゃって!」

「あとアイリスさんにはベレッタを」

「あたしももらっちゃっていいの!?」

「まあこれが無いと話にならないんで」

「何させんの?みーちゃん」

「ああ、実はこの拳銃、色々試してみて魔力の弾に魔法をかける事ができてるのは確認してるんだ。属性に別の属性付与とかは出来ないが、あと今はエンチャントくらいだけど事実上魔力弾を物として扱える。つまり、魔力銃の武器魔法の開発は理論上可能な筈。だけどこの世界でゼロから魔法を生み出すような事は俺だけじゃ無理だから得意そうな皆さんに手伝ってもらおうかと。空いた時間で自分もやるんで」

「さらっととんでもない事を言うわね」

「そう来たか。んじゃ、就寝前に2時間勉強な。主に構成の分野だ」

「分かりました」

 まあそうなるか。

「でもシャドーバレットやダークバレットなんかは応用が効きそうだな。アイリスも弓ならいけるか」

「その辺から派生させてみるのが現実的かしら?まああたしは武器魔法の弓くらいで確かにいけるかも」

「あたし達も弓の武器魔法から派生させるのが賢明かしら?」

「氷ねーちゃん弓も行けるのか」

「もちろん!剣、斧、槍、鎌、槌、弓。魔道具とかは殆ど使わないし魔法を強化する触媒何かは基本使ってこなかったけど、一般的に物理的な武器は基本触って来たかな」

「白銀の翼かな弓だと」

「ちょっと待ちなさい!何でアンタそれ持ってんの!?」

「なんでも何も、何百年も前に襲って来た天使と戦った結果としか。あとは三日月とか」

「結構なの相手に勝ってるのね」

 かつてのとんでもないレベルの方々相手に結構勝ってるのか。

「っと、魔法を作るのならこいつ持っとけ。無名の魔導書。あとは編纂スキルも渡してやる」

 そう言うと胸に触れる。

「ちょっ」

「スキル受け取りました」

「はあ、フブキちゃんにセクハラした分については後でぶん殴るとして、無名の魔導書は構成に成功した魔導書を記録、整理するのに使うわ。まあこの厚さなら200は記録出来るわね」

「え、そんなに?」

「まあ足りなくなればあたしでもヤトナでも、ガルドでも持ってるでしょうし」

「流石に200は埋める自信無いです。と言うか200ってもうそれ、銃の武器魔法使い名乗れるレベルでは」

「この世界に他に使う人がいないから20〜30でも十分魔法銃使い名乗れるわ」

 それでいいのか。まあやれるだけやってみっか。

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