願い
難病に侵された私自身の独り言
痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い
痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、
痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、
関節、肩、首、腰、肋骨、背骨、足、腕、お腹、胃、脇腹、心臓、下腹、皮膚、皮、肘、膝、目、
ねじれる、ねじれる、ちぎれてしまう
つかまれる、引っ張られる、引き出される
何処が一番、痛いのかもうわかんないや
毎日、毎晩の事なのに・・・
頭が 変になりそう
もう私は、狂ってるのかも知れない
狂いたい、訳がわかんなくなる様に狂いたい
いつから泣いていたんだっけ、
幾晩、泣いたんだっけ、
枕を抱いて泣いた
シャワーの中で 泣いた
湯船に潜って 号泣した
私は、小さいなぁー
こんなに小さかったんだ、
誰にも言わない、言えない
絶対、泣かない,
絶望なんてしない
これは、独り言、心が痛い、
もう痛む心も無いはずなのに、
とっくに自分の本心、閉じ込めたのに
準備と覚悟は してたはずなのに
痛い訳無いのに、
何で?、どうして? 心が寒い
寒い? 寂しい? 孤独が? 一人が?
一人は、孤独は 慣れてるはずなのに?
一人で居る方が、気が楽って 思ってたのに
捨てる物なんて もう 無いはずなのに
心が弱くなってる、私はこんなに弱かったんだ、
どんどん、弱くなって行く
どんどん 小さく、弱くなって行く
代わりに 本心が 膨れ上がる
本心なんて 隠したはずなのに
大きな声で言いたいよ
誰にも聞こえなくって構わない
だから 一回だけ、
一言だけで 言いからさ
「助けて、痛いのは 嫌だよ、苦しくて
一人は、やっぱり寂しいよ・・・」
言えない、言わない、もう泣かない、
絶対、絶望なんてしない
どうしようもない事だから
言っても困らせるだけ、
言われた人の心が痛む
これは、わがまま、私のわがまま
わがままは 言っちゃいけない
痛くても、痛くても、痛くても
笑顔で居よう
平気な顔を 作るんだ
本心を鉄の箱へ閉じ込めなきゃ
心配させちゃいけないから
自分を守らなきゃ
人と繋がりを持つと死ぬ事が怖くなる
弱い自分を守れなくなる
人を悲しませる事になる
だから、一人で居てるんだ
だから、一人で、居てるんだ
誰にも迷惑 掛けないように
自分を守るために
だから、だから、だから、だから、
もう、殺してください
一人で 居られる 今、この時に
一人で 居るこの瞬間に
孤独に耐えれる間に
私が、壊れてしまわない様に
神様、
私を殺してください
死なせてください、お願いします
生きる責任を終わらせてください
一人で 逝くから、
誰にも言わないから
もう、殺してください、
神様、私を殺してください
私は、幸せだったから
色んな人に会えて 幸せだったから
色んな仕事も出来て 幸せだったから
色んな事が出来て 幸せだったから
死なせてください、
最後の願いにするから、
お願いします、痛みから解放してください
お願いします、殺して下さい
お願いします、痛いのはもう嫌だよ
お願いします、寂しいのも嫌だよ
お願いします、死なせて下さい
私の全てを 殺して下さい。
関わった人達から
私の記憶を 消して下さい
みんなが 前に進める様に
どうか、私の事で 立ち止まらない様に
私に振り向かない様に
宝蔵院月詠
叫びたかった、思いっきりの大声で