プロローグ
この世に友達はいらない。
俺には、はっきり言うと友と呼べる人間は、1人?しかいない。
というか、あまり必要性を感じない。
なぜなら、友達が多いと定期的にコミュニケーションをとらないといけないし、その友人からまたコミュニティのグループが、広がり管理するのが面倒になるからだ。
そう思うオレは、今日もいつものルーティーンのデスクワークをこなし昼休みの一時をやり過ごす。この時間は俺の隠れ家的な会社近くのアンティークな喫茶店で昼食を取る。その後、窓の外の歩いている人をコーヒーを飲みながら観察するのが日課だ。
「おっ。あの娘かわいいなー。」
いつものように外を観察していたら、黒髪で端正な顔立ちの高校生位の女の子が、キョロキョロしながら、挙動不審にあるいている。
(おっと、いかん。そろそろ仕事に戻らんと。あー面倒くせー。早く帰って家でだらだらしたいなー)
「マスターお会計お願いします。」
「お、もうそんな時間かね。いつも、ありがとう」
ここのマスターは、初老の男性だが渋くてカッコいい。俺も将来あんな年の取り方をしてみたいもんだ。
おれは、会計を済まして喫茶店をでる。
すると、さっきの女の子がまだいた。オレはその娘とすれ違いそそくさと、いつものつまらない仕事場に戻る。
すると、急に後ろから悲鳴が聞こえた。
「やめて!!離してください!!」
どうやらさっきの女の子が、ナンパに捕まってるようだ。
ナンパしている男は、歌手のバックで、パフォーマーとしてダンスを踊ってるようないかにも輩って感じの男だ。ケンカするつもりもないが、絶対オレじゃ止められない。
(あんなヤツ。オレじゃあどうにもならん。悪いけど、他の強いヤツに助けてもらってくれ)
その時だ、女の子が急に光出した。太陽の光くらい強い光だ。
光の中でオレは男か女かわからない微かな声を聞いた。
「あなたは、ソレイユのために選ばれました。この世界のために尽くして下さい。」
(意味が、全くわからんことを言うな)
そう思ったが、そこで俺の意識は遠くなった。
続く、、