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俺に異世界にいく資格はあるのか?  作者: 花山 保
異世界で俺は・・・
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私の一人旅 3

 何が・・・


 ホクトは、予想外に危機に陥ったメグミの元に走る。


『僕のミスだ』


 メグミをギルドに1人で行かせた事を後悔する。僕の中でメグミの危機を知らせるブザーがさっきからなりっぱなしだ・・・。ホクトは、ギルドに走る。



----------------------------------------



「そいつは、連れの男と一緒に7階で休息を取っていた。ダンジョン内に不思議な小さな家を出してな・・・。連れの男が、7階のオーガを一撃で倒すのを見たぞ!」


 そう言ってメグミを指さしたのは、7階まで進んだと申告した冒険者の男だ。


「そいつの連れの強さは、半端なものじゃない・・・スキルなんかは隠蔽しているみたいだが、俺は見たんだ。お前達が、7階を余裕で進む姿をな・・・」


 皆の視線がメグミに向かう


「あ、あの・・・」


 どうしようか迷うメグミに


「そういえば、俺もたった2人とあの目立つ狼だけで7階まで行くお前達がおかしいと思っていたんだ。俺達が苦労して進むのにいつも手ぶらで進むお前達が!」


「そうだ。その若さでどうやったらあんなところまで行ける?2人ともまだ20歳前みたいなだが、本当のレベルやスキルはどうなっているんだか?」


 矢継ぎ早に捲し立てられメグミは、返答に詰まる・・・


「どうやら少し話を聞かせてもらわないといけないな・・・連れていけ・・・」


 クライスの言葉にメグミの背中には嫌な汗がつたう・・・


「私・・・何も・・・」


 メグミが何を言おうと聞く気のない兵士たちは、メグミを取り囲む。よく見るとダンジョン入口でよく話をした兵士もいた


「お前達のように10日もダンジョン内にいて汚れもせずに出てくる姿を不思議に思っていたんだ・・・。何を隠している?」


 親しく話していた兵士にも問い詰められメグミは恐怖する

 

 た、タクミ・・・私どうしたら・・・


 兵士はメグミを両側からつかむと


「王城へ連行しろじっくりと話を聞かせてもらう」


 兵士たちの顔を見てメグミは声を失う


 助けて・・・タクミ・・・ホクト・・・



-----------------------------------------



 ホクトは、ギルドに駆けた。すぐに索敵するとすでにメグミはギルドにはいなかった。『どこへ・・・』メグミの臭いをたどると王城へ向けて移動していることがわかる。


『メグミになにかあれば・・・』


 ホクトは再び走りだす。音も遅れてついてくるような速さで駆けていくと臭いは、王城の中に消えた。ホクトは左右を見ると消えるような速さで城の門を飛び越える。およそ5mはあろうかと言う高さもホクトが全力を出せば容易に飛び越える事ができる。


 周囲をうかがいながら索敵するとメグミは、王城の1室にいる事がわかる。メグミが本気で抵抗すればこんな奴ら敵じゃないけど・・・。ホクトは、音も立てずに城内に侵入するとメグミのいる部屋まで駆け寄る。部屋には鍵がかけられている事を確認すると。


『メグミ・・・だいじょうぶ?』


『ホクト? うん、今のところはね』


 と返事があった。ホクトもその声にほっとしたが、すぐに次の行動に移る。


『メグミ・・・ここはもうだめだ・・・王都は僕たちの敵になった。このままじゃメグミの命が危ない』


『でもタクミにここで待つって言ったから・・・』


『そんなことを言っている場合じゃないよ。こいつら君を拷問したりするつもりだ。タクミに会えなくなってもいいのかい?』


『そ、それは嫌よ・・・でもどうしたらいいのかな?』


『城を抜け出そう。メグミのマジックバックは僕が持ってきたから最悪自宅は諦めて王都を出よう』


 メグミはタクミとの約束も考えたが、他に方法が見つからなかった。


『仕方ないか・・・でもどこに行くの?』


『ここを逃げたら追手がくるだろうから人族の街は危ないかもしれないね・・・辺境の街へ向かって状況によって森か山脈へ向かうしかないね。少しでもタクミ達のそばへ進もう』


『そうね。うまくすればタクミと合流できるかもしれないし・・・。この部屋から出るには、魔法使えばいけるか・・・もう今から脱出してもいいのかな?』


『きっとこの後の事を相談しているだろうから油断している間にここを出よう』


 メグミは、魔力を右手に集めると古代魔法を使う。イメージは、ハンマーだ。ドガンと言う音と共に頑丈そうなドアはあっけなく砕けちった。


『少々、にぎやかになるから僕についてきて、あとはこれを』


 ホクトは、首にぶら下げていたマジックバックをメグミに渡すとメグミの前を先導する。後ろからは、


「女が逃げたぞ・・・どうやってあのドアを・・・」


「魔女だ・・・あの女は魔族かもしれんぞ!」


 と兵士の声がする。


「勝手に魔女にしないでよね・・・」


 メグミは、悪態をつきながらもホクトの後を追って走る。すでにステータスでは、人族をはるかに超えているメグミが全力を出すとついてこれる兵士はいない。

 立ちふさがる兵士もホクトが駆けると次々と倒れていく・・・


『次は、右に曲がるよ』


 ホクトの指示に従いメグミは廊下を右におれると城の入り口が見えた。正面突破する事になるが、メグミとホクトには問題はない。10人を超える兵士が行く手を遮るが、メグミが雷魔法を使うとばたばたと倒れていった。


「ちゃんと手加減したんだからね・・・」


 メグミは、兵士たちへそう言って通り過ぎる。前方には、ホクトがおり、すでに道はできていた。あっさりと城を抜け出したメグミは、ホクトと共に王都の北の門へ向かう。東には自宅があるが、そっちにはすぐに追手が向かうだろう。メグミとホクトは、北の門へ走る。とまれとまれと合図する兵士を無視して走った。


 そしてメグミとホクトは、そのまま王都を飛び出した。





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