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俺に異世界にいく資格はあるのか?  作者: 花山 保
異世界で俺は・・・
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私の一人旅 1

「よし!できた」


 今日は、この前よりもうまくできたと・・・メグミは自分の腕を評価する。だんだん調理スキルも上がってきたからそのうちもっと美味しものも作れるようになるはず・・・。メグミは、何度もレシピ通りに作り、その工程を理解することに努めている。


「ホクト!食べてみて・・・」


 側で寝ているホクトに声をかけると


『今度は大丈夫?』


 あきらかに疑う視線でホクトはそう確認した。以前、とても食べる事もできないような物を食べさせられただけに・・・簡単には信じられない。


「そう・・・じゃあもうホクトにはあげないんだから・・・」


 メグミがそう言って拗ねるとホクトもやれやれと仕方なさそうに口に運ぶ。


「まあ、この前のよりは、食べることができるよ」


 ホクトの微妙な評価にメグミは、しゅんとなるが


「でも、頑張らなくちゃ時間だってそんなにたくさんあるわけじゃないのだから」


 と気合を入れた。メグミは、王都の自宅でタクミを待つことに決めてから家事や調理に真剣に取り組んでいた。タクミのプロポーズに応えたいメグミは、良き妻を目指して特訓する事を決めたのだ。


「絶対に美味しいって言われるごはんを作ってみせるからね」


 そすしてメグミは、再び調理を始める。




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 その頃、王都の冒険者ギルドでは、いくつかの噂が流れていた。その噂は、ダンジョンで現れる魔物が弱くなった。現れる魔物の数があきらかに減っていると言うものだ。一般的にこのような現象は、ダンジョンが攻略されると生じると言われているため、冒険者の中で「誰かがダンジョンを攻略したのではないか?」と言う噂が広まった。

 王都は、ダンジョンからの恩恵で様々な素材やアイテムを手に入れていたため、ダンジョンから入手できるアイテムや素材が減少したことはすぐに王都の経済にも影響し始める。

 異変を知った王は、冒険者ギルドにダンジョンの調査を依頼するに至り、冒険者ギルドも登録している冒険者への聞き込みなどを開始。

 王国兵がダンジョンの入り口を管理しているため冒険者の出入りは細かくチェックされており、誰がどのくらいダンジョンにいたのかはある程度把握されていた。


 冒険者ギルドは、それらの情報を元に中層に出入りしていた冒険者の数を把握。およそ30のパーティーが中層から素材やアイテムを持ちかえっている事を突き止める。他のクエストや他国へ出かけていて長期不在のパーティーを除外し、異変が生じた頃に出入りしていたパーティーを特定するとその数は、12にまで減った。


「で、その12のパーティーの中にダンジョンを攻略できそうなパーティーはいたのか?」


 王が派遣した監察官の男がギルドマスターを問い詰める。


「うちが、把握している情報だともっとも可能性があるのは、あのサントスが所属するパーティーなのだが、そのパーティーは他国へ行っているから違うだろう。あとは、中堅パーティーばかりで、中層の入り口付近でウロウロしていたパーティーばかりだと聞いている」


 ギルドマスターの返事に


「そのサントスのパーティーでさえ、進めなかった中層の先に行ったパーティーがいればギルドでもわかるのではないのか?」


 監察官の男がまくしたてる。しかし、ギルドマスターは、


「中層を攻略中のパーティーは、地図も秘密にしているし、互いにどこまで行っているなんて情報は漏らさないからな」


「だが、素材の買い取りやなんかでもわかるのではないか?」


「いや、それも確認したんだが、ここ最近で新たに買い取りしたもので目立つようなものはなかった」


 ギルドマスターもお手上げとばかりに首をふる。しかし、監察官の男は、


「ならば、その12のパーティーをここに集めよ!直接、確認し報告させるまでだ」


「そ、それは、ギルドのルールにも抵触しますぞ。個々の秘密は守るのがギルドのルールのはず」


 ギルドマスターは、監察官の男を止めるが、


「そんな事は私の知ったことではない。王都の大事に何を優先する必要があると言うのだ。これは、命令だただちにその者たちを集めよ!」


 監察官の男も王命を受けた以上は、簡単に引き下がれないのかギルドマスターが何度言っても聞き入れようとしない。困ったギルドマスターもついには王命に従う事を約束され、ギルドの職員はさまざまな情報をもとに王都内にいる冒険者を探すことになった。






 





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