俺達のダンジョン 6
9階へ続く階段・・・。
俺達は、覚悟を決めゆっくりと階段を下りる。
ドラゴンがいた部屋のような扉ではなかったが、階段が途切れるとそこには小さな扉が見えた。他には何もないので俺達は、その扉を開ける。
扉の向こうは、小さな部屋だった。
そして、その部屋の中央には魔法陣が青く輝いている。
部屋の周囲を詳細に確認し、索敵も行うが、特になにも見つからない。
「どう思う?」
俺はメグミやホクトに確認する。
「これってゲームとかで別の場所に飛ばされる奴でしょ?」
俺もメグミと同じ考えだ。
『そうだね。転移魔法陣だと思うよ』
ホクトの言葉で確信する。
「問題は、行先か?」
この先へと続くのか・・・ダンジョンの外へ戻るのか・・・。わかっているのは、試さないとわからないと言うことだ。
「どうしようもないな・・・行くしかないのだろう」
俺達は、意を決して魔法陣の中に入る。
全員が入ると魔法陣が強く輝きだし・・・
俺達は、ダンジョンの中にいた。
でも・・・そうだな・・・ここは・・・。俺達が魔法陣に送られたのは、ダンジョン上層の1階・・・。マップに記載されていない小部屋だ。壁には、魔法陣のように青白く輝く扉が1つだけあり、その扉を抜けると見知った1階の通路に出た・・・。俺は、通路から今の小部屋にもどろうとするが、どうやら通路側からは入れない仕組みのようだ。一方通行ってやつだろう。
「なあ・・・」
「そうじゃない?」
『そうだよ』
俺達は、どうやらダンジョンを制覇したようだ。取り残された思考を追いつかせ、状況を整理する。そして、俺達は、いくつかの仮説を立てる。
上層が5階、中層が5階、下層が3階あった?
上層が5階、中層が7階、下層はボス部屋だけだった?
今となっては、もうどうでもいいのかもしれないが・・・。俺達は、ダンジョンから地上に戻る。
入り口にいた顔見知りの兵に
「今回はずいぶんと早いお帰りだな・・・何かあったのか?」
と聞かれたので
「ええ・・・しばらくダンジョンは止めときます」
と答えておいた。
タクミ・シスミ
レベル 45
HP 1580(1580)
MP 1320(1320)
力 88
体力 82
器用 79
素早さ 86
魔法 71
抵抗 77
タクミの主な戦闘スキル
剣術レベル10 体術レベル10 身体強化レベル10 気功術レベル10
爆発魔法レベル9 結界魔法レベル7 毒魔法レベル8 神聖魔法レベル10 治癒魔法レベル8
雷魔法レベル7 魔力強化レベル2 危険察知レベル10 高速思考レベル10
メグミ・タカキ
レベル 45
HP 1430(1430)
MP 1510(1510)
力 75
体力 74
器用 85
素早さ 82
魔法 90
抵抗 88
メグミの主な戦闘スキル
剣術レベル8 身体強化レベル8
氷魔法レベル8 雷魔法レベル7 精霊魔法レベル4 古代魔法レベル7
魔力強化レベル8 魔道の神髄レベル6
危険察知レベル7 並列思考 レベル7
俺達は、ダンジョンを攻略しレベルもあがっている。メグミの加護のおかげで俺達は、とんでもない速さで強くなっているな・・・。
俺達は、ギルドに向かい、中層1階2階あたりに現れる魔物の素材を少し換金すると自宅に戻った。
自宅にもどり、ソファーに腰かけると
「少しいいか?」
と俺は全員に聞いた。
「この後のことよね?」
メグミが言う。
「そうだ・・・とりあえず目標としていたダンジョンの攻略が終わったからな・・・」
俺達は、この先何をするにもまず強くなければならないと考えた。そして、強くなるためにダンジョンを攻略することを決め、そのダンジョンも今日攻略が終了した・・・
「先に聞いておきたいのだが、メグミには何かこの後の目標や目的はあるか?」
「私の目標は、自分を変える事だったから・・・。今の自分は、前の自分よりも気に入っているの・・・まだまだ、頑張らなくちゃならないところも多いけどね。私にできることを見つける・・・これが次の目標かな・・・」
「できる事を見つける・・・か」
なら俺も・・・
「俺は、一度、獣人のいる国へ街へ行ってみようと思っている。この世界で最初に会ったのが獣人だからな・・・俺はこの世界のことをもっと知りたいと思っている。その最初の一歩を獣人と関わる事で踏み出そうと思う」
だから・・・
「俺は、1人で獣人の住む場所へ向かう」
「えっ?一緒に行くんじゃないの?」
「俺もそれは考えていた。だけどな・・・1人じゃないと、別々じゃないとならないこともあると思っている。俺達がこの世界に来ることを決めた時から俺達には、大きな宿題が課せられていると思うんだ。自分たちがこの世界で何をするのか・・・。この宿題の答えは、自分で出さなくてはならないと俺は考えている」
「でも・・・」
メグミが言いたい事はわかる・・・
「俺は、お別れとは言わないぞ。この家も俺達の家だしな・・・。せっかく縁があってこんな関係にもなったんだ・・・。今回の事は、俺のわがままと思ってくれても良い・・・そして、俺に少し時間をくれないか?」
「時間?」
「ああ。1年・・・俺に1年の時間をくれ。1年経ったら俺は必ず戻ってくると約束する。戻ってきて・・・メグミが嫌じゃなければ・・・また一緒に暮らさないか?」
「また一緒に・・・?」
「そうだ。但し、メグミが良いと言うなら・・・俺を待っていてくれるのなら・・・今度は、正式な夫婦としてな・・・」




