女神の衣
「ねえ?タクミ・・・」
私は、タクミにかける。
「ホクトと相談していたのだけど少しいいかな?」
「うん?なんだ?」
「私たちのステータスとかスキルの事なんだけど、そろそろ隠蔽工作も見直した方が良いと思うんだよね。私たちも結構レベルアップしたし、ランクも上がったからそれに見合った表示をしたほうが、鑑定された時なんかに怪しまれないで済むと思うの・・・」
「そうだな、俺も最初のままだとレベルと合わないからな・・・」
「それでね、ホクトに聞いたら私の加護の中に女神の衣ってのがあるんだけど、その効果がねスタータスとスキルを隠すのにも使えそうなの・・・。」
「ほー。その加護にはどんな効果があるんだ?」
「えっとね・・・各種状態異常耐性の向上と偽装かな・・・」
「すごいな・・・状態異常にも耐性があるのか・・・それで偽装はどうするんだ?」
「うん。それで・・・私たちのステータスは他の人たちより高いからレベルに応じた平均くらいの数値にして・・・スキルとかも同じくらいのレベルの冒険者が持っているような、身体強化とか剣術とかの・・・今ならレベル4くらいのスキルがあるようにしようと思うの・・・」
「なるほどな・・・確かにそれならギルドなんかで鑑定されても安心だな・・・俺のも偽装できるのか?」
「うん。パーティーメンバーなら大丈夫みたい」
「そうか・・・わかった。この件についてはメグミに一任するよ。頼んでもいいか?」
「うん。きちんとレベルとかに合わせて調整するから大丈夫!」
やった!私の役割だ・・・。いつも・・・あれもこれもタクミ任せだから・・・私にも役に立てる事ができた。
「それでね。私たちは、剣や刀使うから剣術スキルと身体強化・・・あと少し魔法も使えるように表示させるようにしておくね。冒険者として最低限度の索敵とかのスキルも低レベルであるようにしておくから・・・聞かれたりしたら話を合わせておいてね」
「ああ。わかったよ」
『ホクト・・・細かい調整はお願いね・・・』
『了解』
ホクトには、細かな調整を頼んだし・・・これで大丈夫よね。
「それにしてもメグミの加護の効果はすごいな・・・しかもパーティーメンバーにも適応ってのがとんでもないな・・・」
へへへ・・・タクミが言うとなんだかうれしいな・・・
「私だってたまには役に立つんだから」
私がそう言うと
「うん?最近は、頼りにしているぞ・・・俺の方がそのうち追い抜かれると心配しているくらいだからな」
「え?そうかな・・・なんかいつもタクミに面倒かけているような気がするんだけど・・・」
おかしいな・・・
「偽装と言えばな・・・ギルドとか門番のところで変な水晶みたいなのを触れただろ?犯罪歴だか?を調べるとか言って・・・。あれはなんなんだろうな?」
『ああ、あれは、カルマの水晶と言うのが正式な名称だよ。ダンジョンとかで時々見つかるそれほど珍しくない特殊なマジックアイテムなんだ。この世界を創造した神が作った一定のルールを犯した者がその水晶に触れると赤く光り、神が望む行いを繰り返すと青く光るんだ。神様の作ったルールはどんなものかわからないけどこの世界では長年の経験から赤く光る者は、罪を犯したものとみなしている』
へえ・・・あの水晶にはそんな意味があったんだ・・・さすが異世界だね・・・
「なんか異世界って感じがより強くなったな・・・」
タクミもホクトの説明に私と似たような感想を言う。
「神が望む行い・・・か。神様がいるってのはすごいことだな」
「元の世界に、神様や仏様はたくさんいたけど・・・それを実感したことはなかったもんね・・・私も良く試験前とかに神頼みしたけどね・・・」
『メグミ・・・神様に願うだけで何かがかなうようなら、それは大変な世界になってしまうよ』
確かに・・・努力も苦労もなくなるもんね・・・
この世界はわかりやすい。




