そして俺(私・僕)達の道は
俺は、暇を持て余している。昨日ギルドから宿屋に戻った俺は、ゆっくりと風呂につかり、ぐっすりと眠ることができた。そう・・・ぐっすりと寝すぎてしまった。気が付けば昼近くになっており、今日の活動のタイミングを逃したのだ・・・今から日帰りのクエストを受けるには時間が足りないしな・・・
明日は、ギルドへ行きミスリルとアダマンタイトの代金を受け取る予定がある。
仕方ない。街の散策でもするか・・・
思い立った俺は、宿から外へ出た。
少し装備でもと思ったが、武器や防具は高額なものが多い。欲しいようなものは、とんでもないような値段がするから手が出ない。かと言って、中途なものを持つくらいなら体術スキルを使ったほうがましだ。
なんにせよ。もう少しスタイルと言うか戦い方が、決まってこなければ投資は無駄になる可能性が高いと俺は考えた。
そうだな・・・ⅯPポーションとか少し買っておくか・・・HPポーションは、怪我したことがないし治癒魔法スキルがあるからしばらくいいだろう。
そう考え、ギルド内で再びⅯPポーションを買うためギルドへ向かう。
俺が、ギルドの前についた時、ギルドの前で伏せて休む狼を見つけた・・・なんで街中にいるんだこいつ?
俺は、不思議に思い鑑定してみた。
グレイウルフ
レベル3
グレイウルフだと・・・?なんとなく前に見たグレイウルフと・・・そう存在感が違うような気がした。あれか?従属した魔物だからか・・・。そんなことを無言で考えていると、狼と目があった。
この狼くん・・・眠そうにあくびしていたくせに急にこっちを見たら立ち上がったよ。なんだ?俺になにか用か?
なんだろうな・・・狼だからよくわからんが驚いているようにも見える・・・。ま、俺には関係ないか・・・俺はそう切り替えて、ギルドの中に入る。
昼どきは、冒険者が一番少ない時間だな。3つある受付も今は2つ空いている。まあ、俺も今日は受付に用事はないからな・・・俺は隣の雑貨を見ようと思ったが、俺の耳には、客の少なさも手伝って受付で話し会う2人の会話が聞こえた。
「で、ですけど・・・私は大丈夫ですから・・」
なんだろうな・・・受付で必死な女の子がいるわ~。
「でもね~あなたのスキルやレベルじゃとても無理よ~。まして一人なんでしょ?」
なんか、この子冒険者になりたいって言っているけど受付のお姉さんに止められているみたいだな・・・
「いえ、一人じゃなくて・・・あの・・・グレイウルフも一緒だから・・・」
おお? あの狼の飼い主か何かか?
「でも、グレイウルフがいてもね~。とてもあなたには冒険者は務まらないわよ」
ありゃりゃ・・・
「そ、そんな~」
まーな。女の子が一人で冒険者みたいな危険な仕事をするのはどうかと思うわな・・・見るからにどんくさそうだしな・・・
「なら、せめて、ペアなりチームなりを組んでくれる人を見つけないさい。悪いことは言わないから・・・ね!」
うん。これは、受付のお姉さんの精一杯の助言だな・・・家出娘か何かじゃないのか・・・これ?
あーあ。女の子が凹んじゃったよ。受付のお姉さんもほとほと困り顔だわ。
うん・・あ・・・ やば・・・ 目があっちゃった・・・よ
「いや・・・俺は関係ないぞ・・・」
とりあえず、言っておかないとな・・・関わりません・・・
「あ、あなたも冒険者ですよね? ね?」
おい!ぐいぐい来るんじゃねー。
「いえ、しがない無職です。」
咄嗟に無職と言う俺・・・
「う、うそです。そんな身体で、ここにいるのに・・・」
なぜに・・・俺を睨む・・・確かに良い身体にはなったが・・・
「あ、その方は、9級冒険者の方ですよ。仲間にしてもらったらどうです?その方も一人ですから・・・」
受付のお姉さん・・・なに個人情報教えてんの?
「いえ、俺は、ひと・・「お願いします!どうしても冒険者になりたいんです!・」
こいつ・・・かぶせやがった。
「ちょ、ちょっと話を聞くだけだぞ・・・。あとな、場所を変えるぞ・・・」
これ以上、ここにいるのは危険だ。色々な意味でここの居心地が悪くなる可能性もある。せ、戦術的撤退だ。
仕方なく・・・そう俺は、仕方なく、なんの後ろめたさもなく、彼女を連れてギルドを出る。ギルドを出るとまた狼が俺を睨む? 俺?何もしてないよ むしろ巻き込まれているんだぞ・・・被害者なんだぞ・・・
彼女が、なにか狼に言っているのか・・・、狼は彼女の後ろをついてきた。テイマーってやつか?俺もそう言えば持ってるな・・・
しかし、狼がいるから入りにくい店が多いな・・・、お!、オープンカフェっぽい店があるなここならいいか・・・
俺は、視線で彼女を誘導する。
喫茶店のような店の外に並べられているテーブルの1つに座る。彼女も反対側に腰かけた。狼は足元に伏せ目を閉じた。よくしつけられているな・・・
「飲み物を二つお願いします。ええと、ジュースでけっこうです。」
ジュース二つで20銅貨でした・・・
ようやく・・・そう私は、ようやく街へとつきました。ホクトのおかげもあって盗賊のアジトを出てからは、特に危険なこともなく無事につけました。
でも、入り口の門番さんに出す身分証がない・・・変わりに保証金を払おうと思ったら金貨は迷惑だと言われ・・・かわりに身分証を持ってくるように言われたから、ギルドに身分証を作りに来たら、冒険者は無理だと止められました。
ああ、もう計画が何も進まないじゃないのよ。でも、タイミングよく私は、ソロの冒険者の人を見つけたの、私の直観が、この人を逃すなと伝えてきたわ。直感・・・?
ホクトにもそれとなく伝えたけど、なぜかホクトは、「気をつけろ」ってだけ言うの・・・
「あの・・・私、冒険者になりたいんです。それで、なんとか協力してもらえませんか?」
男の人に何か頼むのって・・・初めてかもしれないな・・・
「俺に何をしろと・・・」
あ、嫌そうな顔に・・・
「何って、そう、そうです。保証人になってくれませんか?私が冒険者になれるように!」
あ、また困った顔に
「それ・・・俺に何かメリットあるのか?」
うっ・・・それは・・・。そうだ!。
「こ、これ見てください。ま、魔法の鞄を持っています。荷物を持ったりもできますよ。便利ですよ」
これでどうだ・・・ 『メグミ!知らない人にそんなことは言っちゃいけないよ・・・秘密にしたほうが良い』ホクトの注意が飛ぶ・・・でも・・・
え?目の前の男の人が、何か空中から出した・・・目の前にはなぜか「どら焼き」が・・・
「俺には必要ないな・・・収納スキルを持っているしね・・・」
どら焼きを見ながら・・・私は考える。何か・・・私にできること・・・。調理・・・だめだ・・・自信ないよ・・・家事も自信ないし・・・あー少しでもお母さんの手伝いやっておけばよかったよ・・・でもどら焼き美味しそう・・・どら?
「もしかして・・・ひょっとしてですが?に、日本の方ですか?」
私は、いきなり、とんでもないこと言った自信がある。そして、それ以上に相手が驚いているのを見て私は、確信した。
「あ、え?、何・・・お前も日本人か・・・?」
この人、日本人だ!。




