決心
たとえ貴方に嫌われたって
たとえ愛想を尽かされたって
それでも構わないから、と私はひとり
密かに誓いをたてましょう
ひとつ、自分を自分で守ること
ひとつ、勇敢な赤ずきんとなること
ひとつ、愛し方の道を変えること
ひとつ、野蛮な狼さんに好き勝手させないこと
貴方のことは大好きだけれど
私は貴方の玩具じゃあないのよ
貴方の高揚した心の色に
ただただ染まるような器じゃないの
ねぇ、一線を越えたがる貴方に送るわ
私をモノとして扱う貴方に伝えるわ
好きの形を間違えないで
前ばかりを見すぎないで
周りに影響されすぎないで
私を見て、私の瞳を見て
どうか私の内側から傷つけないで
貴方に嫌われるのは怖い
貴方に愛想を尽かされるのは辛い
怖いし辛いし、分からないことばかり
でもね
正直に言うわ、駄目なことは言うわ。
駄目なものは駄目なの
貴方にはきっと分かって貰えないだろうけど
喘ぐ声に酔いしれても
触れる感触に理性が揺らいでしまっても
それでも私は止めるから
どうか許してね
いえ、許さなくてもいいわ
もし許して貰えないのなら
こちらから消えてしまうことも出来るから
時と場合を私は守る
未来の私を私は守る
たとえ貴方との未来でなくても
私はそこにいていつまでも私であり
生きて歩んでいくのも私だから
貴方のことが好きよ
愛してる、それは貴方も幾度も囁いたね
その言葉は嘘なんかじゃなくて
何も飾らない素直な気持ちだけど
私は貴方とは違うから
だから
私から許すことは出来ないの
ごめんね、こんな私で
でも、やっぱり許してはいけないの
嗚呼神様、こんな私でも
うまくいけるように手を差しのべてください