第一章|キャラクター紹介
曉雨|海風のように純粋な子
まずは、曉雨。
彼女は、朝の浜辺を吹き抜けるそよ風のよう。
軽くて、涼しくて、澄んでいて、息を呑むほどに透明な存在です。
性格は素直で、まるでガラス細工のような無垢さ。
でも、いざ意地を張ると、小さなカニのように岩に挟まって、怖がりながらもハサミを離そうとしない。
顔立ちはお人形のようで、黒髪はゆるく自然にカールしていて、毛先がぴょこんと跳ねる。
遠くから見ると、よく男の子に間違えられるほどボーイッシュ。
空の色を閉じ込めたような澄んだスカイブルーの瞳は、雲の形さえ映し出しそうなほど。
身長は150センチ、小柄で華奢。
歩く姿は静かな子猫みたいで、思わず手のひらで包みたくなってしまう。
好きなものは、とってもシンプル。
小動物のゴロゴロという音、甘すぎるくらいの苺ケーキ、静かな図書館の隅、
それから……果てしない歌う海。
でも、嫌いなものもはっきりしています。
にんじん(小さな妖怪の爪みたいって言う)、
昆布(ぬるぬるしてて水の中のヘビみたい)、
そして――自分への侮辱や、濡れ衣。
大人しいからといって、侮ってはいけません。
一度彼女の「地雷」を踏めば、あの青空のような瞳は一瞬で氷になり、
まるで溶けることのない雪山のような頑固さを見せるのです。
(作者のつぶやき:ここで、曉雨に睨まれる)
……こんなに可愛い顔してるくせに、いつも「近寄るな」って顔してるの、もったいないよねぇ……
(曉雨:ふんっ、と鼻を鳴らしつつ、ほんのり赤くなって筆を奪いに来る)
「もう、やめてよ!」
(私は必死にキーボードを守りつつ続ける)
でもね〜、知れば知るほど彼女はお宝ガールなのですよ。
たとえばこの前、お風呂でボディーソープを間違えて……
(言い終わる前に、顔真っ赤の曉雨にバーンと押されて撃沈)
筱月|月の光のように優しく、そして狡猾な存在
そして、もう一人。筱月。
彼女の銀白のロングヘアは、まるで月の光が零れ落ちたかのよう。
斜めにかかる前髪の下、湖のような緑の瞳にはいつも微笑みが浮かび、
その中には光る湖面が広がっている。
身長160センチで、曉雨よりも一回り高い。
細身だけど、驚くほどの力を秘めていて……
こっそり言うと、私と曉雨がふたりがかりでも、彼女の指一本に勝てない。
(と、書いた瞬間、背後から首筋がギュッと掴まれる)
「ん~?また余計なこと書いたら、今夜のおやつ、なしだよ~?」
(筱月はにっこり甘く笑いながらも、声のトーンはナイフのような冷たさ……)
……ごめんなさいっ、ほんとにごめんなさいっ!(即土下座)
外見は大人びていて、所作もどこか品がある。
でも、内側にはちょっと悪戯っ子な小悪魔が棲んでる。
人をからかうのが大好き。特に、顔を赤くする曉雨をいじるのが趣味。
ふわふわの猫、ぷるぷるのプリン、そして私が原稿に苦戦している時の眉間のシワ……
そういう「かわいいもの」にはすぐ飛びつく。
観察眼が鋭くて、まるで画家のように感情の影までスケッチできる人。
誰が今日朝ごはんを抜いたか、誰の服のボタンが外れてるか、
そんな細かいところも見逃さずに、さりげなくお茶を差し出したり、こっそり直したりしてくれる。
でも、そんな彼女にも「苦手」はあります。
毛虫、ゴキブリ、うねうね動く虫、そして――
「自分だけ正しい」と思って人に絡んでくるようなタイプ。
「そういう奴らさ、」彼女は一度笑ってこう言った。
「汚れた雑巾と同じ。捨てなきゃ、部屋中が臭くなる。」
(そう言った後、彼女はふっと笑って、私の髪を撫でながら)
「ふふ、上手く書けたじゃん、作者ちゃん。」
(ようやく息をついたところで、曉雨がひょこっと隣から腕に抱きついてきて、ぷいっと横を向きながら)
「……誉めるのは、私だけにして。」
ふふっ。
これが、「彼女たち」。
ひとりは海風のように澄んでいて、
もうひとりは月明かりのように優しく、でも少しだけ棘がある。
笑ったり、ふざけたり、些細なことでケンカしたり……
でも、大事な時には誰よりも早く相手のそばに駆けつける。
私は、そんな彼女たちの物語を綴る記録者。
ときどき押されて、脅されて、でも優しく頭をくしゃくしゃに撫でられる――
世界で一番、幸せな作者。
これからの日々、彼女たちはあなたと出会い、言葉を交わし、喜怒哀楽を共にするでしょう。
どうか、たくさん愛してあげてください。
なぜなら、
彼女たちは私の大切な娘たちであると同時に、
あなたの物語にも、なるのだから。
――羽玥 より




