第七話
竹―八
萌子はハンカチを取り出すと、宗一郎の額の汗をそっと拭った。
医者を呼びに行った看護師はまだ戻らず、少年も手にしたサボテンの鉢植えに向かって何事か喚き散らした挙句に、つい今しがた病室を飛び出して行ってしまった。
床に寝かせた宗一郎の頭を膝に乗せ、どうしたらいいのかわからないまま途方に暮れていると、宗一郎が呻きながら身じろぎをした。
「先輩、大丈夫ですか?」
宗一郎は胸の辺りを押さえながら、懸命に起き上がろうとしているようだった。萌子は手伝って彼を背中から抱えるような体勢をとった。
「す、すみません。もう、大丈夫ですから」
とても大丈夫そうには見えない顔色だった。
「もうすぐお医者さんが来ますから、診察していただきましょう」
声を掛けるが、宗一郎はイヤイヤするように激しく首を振って、ふらりと立ち上がった。 彼は胸を押さえたまま病室を出てゆこうとしている。萌子は慌てて彼の腕を捕まえた。
「榊先輩、ちょっと休んだほうが。……いったいどこに行こうとしているんです?」
宗一郎は血の気の引いた顔を向けると言った。
「あの山が……。林さん、あの山は……まさか工事が始まっている、なんてことありませんか?」
「え?」
萌子は言葉の意味がわからず、首をひねった。いったい榊は何を言っているのだろう?
「まだ、地主に承諾を得ていないですから、工事するなんてことは有り得ませんけど」
そう言っておきながら、萌子の胸に不安がよぎった。江古田の脂ぎった顔が、彼女の脳裏に浮かぶ。
「竹の悲鳴が聞こえた……。行かなくっちゃ。彼らのもとに、行かなくっちゃ」
宗一郎がうわごとのように呟きながら、萌子の腕を思いっきり振り解いた。萌子はよろけて床に尻餅をついたが、宗一郎は彼女を見もせず、病室を飛び出して行った。
「先輩! 待ってください!」
萌子の声が病院の廊下に響いた。
降り出した雨で、アスファルトが濡れていた。病院の正面玄関を出たところで、宗一郎はタクシーの運転手と小競り合いをしているリョクを発見した。
「竹がいっぱい生えている山だなんて、そんなのあちこちにあるんだから、わからないよ!」運転手の怒鳴り声が聞こえる。
リョクも負けじと悪態をついているようすだった。
「リョク、やめろ!」
宗一郎はタクシー運転手に懸命に謝ったが、運転手の機嫌は直らず、そのまま誰も乗せずにタクシー乗り場から居なくなってしまった。
「ちくしょう! プロなら探して乗せていけってんだ! くそったれが!」
彼の罵声は、その場にいたタクシーの運転手全員を敵に回したようだった。
雨の中、宗一郎は胸を押さえながら、喚き散らすリョクをひきずって、自分の車に連れて行った。
「先輩、その体でどうするつもりですか?」
興奮状態のリョクを車の後部シートに押し込んでいると、萌子が追いついてきた。宗一郎は「どうしても行かなければならないところがあるのだ」と言ったが、詳しい説明は省いた。萌子は少々不満げに唇を引き結んでいたが、宗一郎の手から車のキーを奪い取ると言った。
「先輩、竹の悲鳴が聞こえるって……それは、あの竹林ですか?」
鋭い彼女の言葉にドキリとした。
「また苦しくなるといけないから、私が運転します。いいですね?」
大きな瞳で下から睨み上げられて、宗一郎は壊れた人形のようにガクガクと頷いた。
いつの間にか雨は上がっていたが、空は分厚い雲に覆われていた。萌子は竹林を一周するようなルートで車を走らせると、朽ち果てた小学校の脇で車を止めた。
ぐったりと助手席で目を瞑っていた宗一郎は、ただならぬ気配に目を開けた。
「どうして、工事車輌が居るの?」
萌子の指さす方に、足場用の資材を積んだトラックが止まっているのが見えた。トラックの前に、ドリーム開発産業のロゴ入りのバンが止まっている。
「どうして? まだ承諾書はとれていないはずなのに」
そう言って萌子が車のドアを開けた途端に、竹たちの悲鳴が宗一郎の耳をつんざいた。リョクにも聞こえたらしく、彼は車から飛び出すと、宗一郎に肩を貸しながら言った。
「誰かが穴を開けてるって……」
宗一郎は顔をしかめた。刺し貫かれるような痛みは無くなったが、代わりに体中をかき回されるような不快感がひどくなっていた。
「たぶん、測量をしているのかもしれません」
萌子は厳しい顔つきで言うと、携帯を取り出した。応答した相手に、萌子は懸命に感情を殺した声で言った。
「江古田室長、いったいこれはどういうことなんですか? まだ武山さんに承諾をとっていません。なのに何故?」
宗一郎とリョクが見守る中、萌子の表情が凍りついた。暫くして彼女は気を取り直したように、二言三言文句を言うと、作業を中止するように呼びかけた。
通話を切ってパチンと携帯を閉じた萌子は、震える唇で言った。
「書類が……。承諾書ではなく、財産放棄の書類があると……」
「財産放棄?」
意味がわからず尋ねると、萌子は言った。
「武山さんの場合、おそらくあの山を贈与という形でリョクくんの名義にしてあるのよ。でも、リョクくんの行方がわからず、武山さんも死亡した場合、あの山は誰のものでもなくなり、放棄財産として取り扱われる。私の上司はリョクくんの存在を知らないから、持ち主の武山さんが亡くなって、きちんとした遺言が無ければ、あの山を手に入れるチャンスがあると考えているわ。もしも放棄財産になれば、あの山は一旦公のものになってしまう可能性が高いから」
宗一郎は唇を噛んだ。たいした財産は無いから、遺言など作成するつもりは無いと、老人は言っていたっけ。山をリョクに譲った気でいるから、当たり前なのだが。こうなると、もう猶予が無くなってきた。財産放棄などにならないよう、リョクの存在を前面に押し出す以外に無い。そして、彼が売るといえば、もうそこで契約成立なのだ。
萌子はリョクに向き直った。
「リョクくん、キミはどうしたいの? この山を、この緑豊かな竹林を更地にするために、売るの?」
宗一郎は自分を支えるリョクをじっと見た。竹林からは、竹たちが騒いでいるのが聞こえてくる。
――何が始まるの?
――助けて、怖いよう。宗一郎はどこ?
リョクは宗一郎の視線を捉えて、不思議そうに尋ねてきた。
「竹たちは、何で宗一郎を呼んでいるの?」
「え……?」
萌子が怪訝そうな顔でリョクと宗一郎を見て、問いを口にした。
「先輩だけじゃなく、リョクくんも聞こえるの? 植物の声が、聞こえる……?」
リョクは萌子の顔を見て、ニッと笑った。
萌子が江古田に連絡を入れたからだろう。作業は一旦中止されたようだった。宗一郎は嘘のように苦痛から解放されて安堵の息を漏らした。
彼女は今、江古田ともう一人のドリーム開発産業の社員と三人で、業務車の中で話をしているようだった。彼女が言うには、エコロジータウン計画が大分遅れていることもあり、老人の死亡を見越してフライングで測量を開始したのではないかという事だった。
宗一郎は自分の車の運転席に座って萌子を待っていた。リョクは数分前にテンを連れて竹林の様子を見に行ってしまった。本当は竹たちに会いにゆくべきだったが、彼らが自分を責める声を、今は聞きたくなかった。
それにしても、地盤を調べるためなのか、あちこち掘り返されただけでこんなにも体に影響があるとは思ってもみなかった。そう考えると、本物の榊宗一郎は相当苦しんだに違いない。
なんだか暗い気分になってきた。リョクは竹林を見たら、きっと売ってしまうだろう。うっそうと茂る薄暗い竹林など、たけのこの季節以外たいして魅力的な場所では無い。
「工事が始まったら、俺毎日苦しむのかな。嫌だな……」
ぽつりとつぶやいた時、前方に止まったドリーム開発産業のバンから萌子と背広姿の男性二人がこちらにやってきた。
宗一郎が車から出ると、一番年上の男性が名刺を差し出した。
『ドリーム開発産業開発室長 江古田則之』
宗一郎は名刺を受け取ると、苗字だけ名乗った。
「いやあ、武山さんにお孫さんがいらしたとは、私ちっとも知りませんでした。なんたって、あの人は身寄りが無いと、ずうっとそうおっしゃっていましたんで」
江古田は薄っぺらな笑いを顔に貼り付けていた。無言で見詰めていると、彼は宗一郎の車を覗き込んだ。
「で、お孫さんはどこにいらっしゃるんですか?」
宗一郎は、訳あって自分が武山緑の保護者代わりなのだという事を説明した。
「そうですか、保護者の代わりですか。では、血縁関係者というわけではないですよね?」
江古田は不自然な笑みを湛えたまま、確認するように言った。どうやら、彼らはこの場でリョクに土地の売買契約を迫るつもりらしい。元々同じ営業職だけに、宗一郎にはわかる。江古田という男は、かなりのやり手だということが見て取れた。彼の背後で萌子がハラハラしながら見守っているのを見ても、そのことが伺える。こんなところで話をするのは危険だと思った。なにしろ、わざとらしいフライングで、他人の土地を勝手に調査しようとするようなヤツなど信用できない。リョクがこの場に居なくて良かったと思った。
「実は彼、用事があって先に帰ったんです。だからお話はまた後日ということで、彼に伝えておきますから」
江古田は笑顔を引っ込めると「後日とはいつのことですか」と、しっかり念を押してきた。
「リョクに聞かないとわからないので、林さんにお電話します」
宗一郎の言葉に、江古田はチラリと背後の萌子を見やって言った。
「残念ですが、林は本日付けで総務課に転籍になりましたので、私に直接ご連絡ください」
萌子の瞳が大きく見開かれた。彼女の顔は、今初めて聞きました、と言っていた。江古田は「じゃあ連絡待っています」と言うと、彼女の腕をつかんで業務車のほうに引きずってゆこうとした。
「室長、どういうことです? 腕を放してください!」
江古田ともう一人の男性社員に挟まれるようにして連れて行かれる萌子を見ているうちに、宗一郎は急激に腹が立ってきた。
気に入らない!
リョクが決断し、萌子が開発に当たるのならば仕方が無いことだと思っていた。これも世の中の流れなのだと、ただただ無力な自分を責めていればそれでよかった。
でも……!
「気に入らない!」
宗一郎は走り出した勢いで、江古田を背中から突き飛ばしていた。彼はぬかるんだ地面に前のめりで無様に転んだ。
何が起こったのかわからない様子で呆然と立ち尽くす萌子の腕をつかんで引き寄せる。
「お、お前!」
我に返ったもう一人の若い男性が殴りかかってくるのをかわして、その腹に蹴りを入れてやった。
気に入らない!
こんなやつらのせいで、自分は死ぬのだ。そんなこと、納得出来ない。エコロジータウンについて、どんな街なのか密かに興味もあった。この山が無くなり、自分が死んだあと、それでも人々の楽しい暮らしがこの場所にあるのなら、それもいいかもしれない、などと諦め気分で考えたりもした。でも、こんなやつらの考えた事業など、計画書を見る前からお断りだ。自分の部下をいきなり斬って捨てるような人物など、いい仕事が出来るはずがない。
「気に入らないって、言ってんだよっ!」
宗一郎は地面に倒れた男性二人にもう一回ずつ蹴りを入れると、放心状態の萌子を連れて自分の車に走った。彼女を無理矢理助手席に押し込むと、キーを回して乱暴に発進させた。サイドミラーに男性二人の姿が映っていたが、彼らは追いかけては来なかった。
萌子はショック状態から抜けられない様子で、助手席に座ったままじっとフロントガラスを見ている。バックミラーに目をやって、リョクとテンを置き去りにしてきてしまったことに気付いたが、今は引き返す気にはなれなかった。それでも、リョクが彼らと接触しないとも限らないと思い直し、宗一郎は路肩に車を止めた。
彼は萌子にここで待っているように言うと、車を降りて道路脇の斜面を登り始めた。そこは全部武山老人の土地で、竹たちは山全体に根を張っている。雨でぬかるんだ斜面をゆっくり上ると、まだ若い竹が突き出ているのが見えた。
宗一郎はつやつやの竹に触れた。ゆっくりと表面を撫でながら、小声で囁く。
「リョクに伝えて。一時間ほどしたらまた来るから、それまで誰にも会わないようにと」
手のひらの下で、竹がふるふると震えているように感じたとき、山から強い風が吹き降ろしてきた。風は竹や山の木々を揺らし、宗一郎の頭上にぱらぱらと雨の雫を撒き散らした。雫と一緒に「声」が降ってくる。
――少年は、今夜我らと共に過ごしたいそうだ。母親の話を聞かせてくれと、せがまれた。
宗一郎は一瞬顔をしかめたが、すぐに思い出した。リョクは元々浮浪者のような生活をしてきているから、野宿などまったく意に介さないのだろう。それに、何かあれば必ず竹たちは知らせてくれるはずだ。
「じゃあ、明日迎えに来ると伝えてくれ」
宗一郎は元来た斜面を注意深く下って行った。
彼が戻ると、萌子はようやく呪縛が解けたようにしゃべり出した。
「まさか先輩が私を助けるために、あんなムチャをするなんて! なんだか、驚きました」
ステアリングを握りながら、宗一郎はちょっと反省していた。なにもあんな風に暴力をふるわなくてもよかったのに。きっと萌子に迷惑を掛けてしまうことになるだろう。なんせ、彼は萌子の上司なのだ。いくら気に入らないからって、かなり大人げ無かったと思う。
白馬の王子に救出された姫の気分なのだろうか。萌子はうっとりした目つきで宗一郎を見詰めて、大学時代の話を始めた。宗一郎は適当に相槌を打ちながら、果てしなく打ちのめされた気分になっていた。彼女の顔を見ればわかる。萌子は榊宗一郎が好きなのだ。いや、憧れていると言うべきかもしれない。
「そういえば、先輩は昔からちょっと血の気が多いとこありましたよね。いつもの白樺の山でゴミをポイ捨てしたハイカーたちを見つけた時、物凄い剣幕で怒り出したの、覚えてますか?」
曖昧に笑ったが、そんなこと知っていようはずもない。自分は彼女が好きだった榊宗一郎ではないのだ。彼女の尊敬する榊宗一郎は、生粋のエコロジストであり、誰よりも自然を愛している。彼はたった一人で『緑化生』という、植物とコミュニケーションを図るための薬まで作り上げた天才だ。
萌子から、榊青年の人となりを聞くにつけ、彼の影が宗一郎に重くのしかかる。彼こそ、もっともっと生きて、植物のために、地球のために、その頭脳を生かして活躍するべきだったんだ。
それに比べて自分は……。
どうしてアイツは死んだんだ?
どうしてこんな役立たずの自分が生き返ったのだろう?
さらうようにしてあの場から彼女を連れ出したけれども、これ以上萌子と親しくするのはまずいと思った。宗一郎は自分に向けられる潤んだ瞳を見ないように、懸命に努力した。
彼女が好きなのは、本物の榊宗一郎なんだ。そう自分に言い聞かせているうちに、気がつけば見慣れたアパートに帰ってきてしまった。
「あ……ゴメン。キミを会社まで送るつもりでいたのに……」
一度切ったエンジンを再び入れると、彼女が言った。
「……いいんです。会社には、行きたくありません。私、先輩ともっと話がしたいです」
萌子はそう言って、真っ直ぐな瞳を向けてきた。大きな黒の中に吸い込まれそうだった。
宗一郎はゴクリと唾を飲み込むと、車のエンジンを切った。
今朝、大慌てで部屋を出たので、室内はひどい有様だった。言い訳しているそばから、萌子は黙って片付けを手伝ってくれた。
今朝の雨で、窓を開けても湿気がひどい。本来ならば、迷わずエアコンをいれるところなのだが、本物の榊宗一郎はきっとそんなことしないだろう。
冷蔵庫からアイスコーヒーのペットボトルを取り出してコップに注ぐと、居間兼寝室の六畳に座った萌子に差し出した。彼女はスーツの上着を脱いでアイボリーのノースリーブになっていた。白い腕が眩しい。薄着の女性が見れるなら、エコライフも悪くないな、などと不謹慎な思いが脳内をよぎった。そんな宗一郎の下心もまったく気付かぬ様子で、萌子は険しい表情をすると言った。
「武山さんの容態が急変したのは、たぶん江古田室長のせいです」
「え?」
気が弛みきっていたところに、いきなり重い話題を振られ、宗一郎は居住まいを正した。
萌子が老人に会ったのは、昨日の午後だという。その時は特に変わりがなかったそうだ。
「財産放棄の書類の日付は昨日でした。だから、私が武山さんの元を離れたあと、江古田室長たちが来て無理矢理書類にサインさせたんだと思います」
弱っている老人に無理なことをさせたせいで、具合が悪くなったのではないかと萌子は涙ぐんだ。
「僕もキミの考えは当たっていると思うけど、証拠が無いからね……」
慰めるつもりでそう言ったが、宗一郎はハッと思った。証人は居る。あの病室にはゴムの木が居て、一部始終を見ていたはずだ。すぐに確かめたかったが、今ここには『受信装置』代わりのテンが居ない。テンはリョクが山に連れて行ってしまったのだ。
「元々江古田さんのやり方には、私ついていけないところがあったんです。彼と一緒に居た男性社員も、まるで堅気じゃないみたいな営業をしていたから」
宗一郎は萌子の言葉に考えを巡らせた。もしも、彼女の言うことが本当だとしたら、江古田たちのやり方はれっきとした犯罪ではないのだろうか? 無理矢理書類にサインさせて、あれだけの土地を不当に手に入れようとした、という証拠があれば、開発どころの話ではなくなるかもしれない。
いや、開発がどうのという前に、ただ単純にあの男を痛い目にあわせてやりたくて仕方がなくなっていた。
萌子をいきなり左遷したことも許せないし、まだ他人の持ち物であるあの竹林を勝手に掘り返したのも許せない。なんせひどい痛みだったのだから。その上、老人に何かしていようものなら、もう許してはおけない。
宗一郎の胸の中に、今まで感じたことのない思いが生まれ始めていた。常に自分のために生きてきた彼の中に、初めて芽生えた他人のための怒り。自分のためでなく、誰かのために行動するのは、ひょっとしたら初めてかもしれない。そんなことを思いながら、宗一郎はある決断をした。
「江古田たちの強引な営業の実態を調べましょう」
立ち上がった宗一郎に、萌子は怪訝そうな目を向けた。
「調べるって、どうやって?」
宗一郎は微笑すると言った。
「証人に会って、話を聞くんだ」
フクザツな表情の萌子を乗せて、宗一郎は市立総合病院へと車を走らせた。




