第4話 織田信長!マジ怖いんですけど
1560年5月19日
AI亜梨沙
『織田陣営まで残り1kmです。この辺で1度止まりましょう』
「2人はここで待っていてくれ」
2m超えの体で立ち上がると、わざと草木を揺らし盛大に音を鳴らしながら進む隼人。
仁
「あいつ、わざと捕まりに行ったな」
大和
「第1種接近遭遇ってやつだな」
織田足軽兵50人に制止される隼人
「止まれ!止まらぬか!」
「うおっ!なんてデカさだ!」
「本当に人間なのか!」
「ご苦労。我は織田信広様家中で一門衆の織田隼人だ。緊急に伝えねばならぬ事がある。御館様の本陣まで案内せい!」
「三郎五郎様の?」
「織田隼人様??」
「ど、どうする?」
「しかし…見た事もない格好いかにも怪しいのだが…」
「こら!!織田家の存続を左右する重大案件である。コソコソ話さず案内するか責任者の武将を呼んで来ぬか!」
「はっ!しばしお待ち下さい」
『亜梨沙の言う通りにしたら上手くいったな。織田一門を名乗り上から目線で偉そうに振る舞う。おっ早速来た、マウント取るぞ』
「山のように大きい御仁ですな。それと不思議な出で立ち?この守備隊の責任者、金森長近と申す。信広様家中の織田隼人様?はて大変申し訳無いのですが、その様な名前は初耳ですが」
「金森長近。お前の配下が織田一門衆の俺を、床几も出さず立たせたまま待たせた意味は何だ?」
「はっ?…いやそれは…本人確認が取れるまで致し方無き事かと」
「お前誰にものを言っている。まあよい時が惜しい近くに寄ってこれを見ろ」
「はっはあ…」
「早くしろ!今川義元は、すぐそこまで来ているんだぞ!」
「がっ!なぜそれを!」
「やかましい必死に義元の本陣を探してるんだろ。それを教えてやると言ってるのだ。サッサッとこれを見ろ」
詳細な地図を広げて見せる。
金森は驚愕な表情を浮かべ
「おお!何と見事な地図でしょうか?鮮明で詳細、色まで付いている。しかも上質な紙?なのですか凄すぎる…」
「貴様、今ここで斬り殺してやろうか!時が無いと何度同じことを言わせる!サッサッとこれを持って本陣に伝えぬか大たわけ!」
「はっ、はい!(汗)し、しかしながら某ではこの地図の内容説明が出来ませぬ。織田隼人様に御同行願えれば幸いなのですが」
「最初からそう言っておれば良かったのだ金森。俺の家臣も2人連れていく長谷川、本多出てこい」
「「はっ!!」」
樹木の向こうから隼人と同じ不思議な格好で、巨大な人間が2人出てくる。
「なんと!貴殿等は本当に日ノ本の方でしょうか?その上背の高さ前田利家殿を頭1つ上回っている」
「良いから早く案内しろ!」
「分かりました。本陣に入る前に武器を預からせて頂きます」
「分かった行くぞ」
金森長近と配下の足軽達に囲まれ、織田軍本陣に案内される3人。
「某はこの地図を御館様に渡して来ます。部下達に武器をお預け下さい」
金森は陣幕に入っていく。
「「ううう」」
泣きそうな顔をしながら家宝の武器を預ける仁と大和。
「俺のは何の変哲もない鉄の棒だ、ほらよ持っていけ。」
隼人が軽々と片手で持っているので、預かり役の兵士も気を抜いていた。
「げぇっ!!」 ドスン!
両手で抱えたにも関わらず、そのまま地面に落下する。
隼人からすれば100グラム程度の感覚だったのに
「何の冗談だ笑いを取ろうとしてるのか?」
「い、いえ。おい手伝ってくれ」
声を掛けられた織田軍の兵士も怪訝そう顔をしながら手を貸すのだが
「せーーの ぐっ!!」
長さ2m直径3cm程の鉄棒が3人掛かりでピクリとも動かない。
「俺と大和の2人なら楽勝だろ」
仁の掛け声で持ち上げるのだが
「うっ?うううおお!!」
2人の怪力でやっと持ち上がる鉄棒
仁
「おい隼人お前何をした?こんな細い棒が?例の収納ですり替えたのか?」
大和
「見た目と比べ重すぎるが、その手があったか」
「へっ?何言ってんだお前等まで。貸してみろ」
2人掛かりでやっと持ち上げた鉄棒を隼人は片手で軽々と振り回している
「「マジか………」」
AI亜梨沙
『隼人様の鉄棒・分析結果は重さ500kg!それを片手で振り回すとは隼人様…人間辞めたんですか?』
隼人
「500kgそんな馬鹿な」
その時やや甲高い笑い声が聞こえ
「ワハハハそこの小わっぱ面白い実に面白いぞ。それを片手で振り回すか、それと持参した地図の精巧さ。一門衆の織田隼人?お前どこの何者だ!」
足軽兵士に扮して見ていた人物
鷹のような鋭い目付き、しかも目の奥が人を射殺せるほど尖っている。
隼人達に比べれば華奢な普通の体型だが、圧倒的オーラで何倍も巨大な人物に見える。
「あっ、あっ、あああ、、」
「くっ、苦しい呼吸が、、」
「なんと、壁だ壁が迫ってくる、、」
今まさに覇王の威圧をもろに受けている3人。
「儂が織田信長だ、さあ2度目の問い掛けだ答えろ。織田隼人キサマどこの誰だ!3度目は無いぞ」
信長が右手を挙げる
キリキリキリ!キリキリキリ!
四方八方から弓を引く音が聞こえ、照準は隼人達3人に向けられていた。
「一門衆の証拠…なら…こ、ここに…ございま…す。その威圧を…止めて頂き…たく…」
やっとの思いで声を絞り出す
「ふん!だらしのない小僧達だ
さてはキサマ等、実戦で人を殺した経験が無いな」
やっと威圧が止み、信長に深々と頭をさげる3人
「俺が…失礼しました。某が一門衆である証拠と、何より今川義元本陣の場所を伝えに参りました。」
そう言うと隼人は1枚の書状と漆塗りの箱を取り出し両手で掲げて見せる
「なに?まさかその箱は」
かなり劣化が進んでいるが織田木瓜の紋が入った箱と書状
信長は中を確認すると数秒沈黙。両手を交差させバツ印を作ると100人の弓部隊が矢を解いた。
「長秀 人払いだ。お前等3人こっちへ来い」
陣幕の奥に入ると人払いを終えた丹羽長秀も同席。信長は護衛の親衛隊すら遠ざけ5人だけで話を聞く。
次に書状に目を通すと不思議そうな表情を浮かべ一言
「何年だ?」
隼人
「はい、2082年です。」
「その暦の呼び方だと永禄3年は何年だ?」
「1560年でございます。」
「カラクリのない普通の引き算で良いのなら、522年も先の世になるが相違無いか?」
「その通りです。」
「時が惜しい優先事項は今川義元の件だ」
「はっ!!ならば」
隼人は桶狭間でこれから起こる事を全て信長に伝えた。そして自分達を織田軍3,000人の最前列で進軍させて欲しいと懇願する。
「先ずは重臣達の前で結論を申し渡す。良いか今の話は誰にもするな」
奥の陣幕を出ると、織田家一門衆や譜代家臣が疑いの目で3人を睨み付けている。
しかし信長は構わず
「織田隼人そちの具申許す!今川義元の元へ案内せい。五郎左《丹羽長秀》3人の馬を用意しろ」
そして家臣達に
「これより桶狭間山へ向かう。皆の者、儂に命を預けよ出陣の用意だ今のうち握り飯を喰っておけ!」
隼人達は桶狭間参戦に成功しました。ですが2082年18歳の高校生が人を殺せるのでしょうか?
また明日
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今後この物語は諱=本名呼びで進めます
年月日・時刻なども現代と同じ表記とします
それと『』表示はAIが話す時
人が脳内思考している時
その2場面で使っています。
人間通しの会話は「」で表しています。




