第14話 信長の師・沢彦宗恩(たくげんそうおん)隼人の素性を見破る
1560年6月5日
政秀寺
7年前信長の傅役である平手政秀が自刃。その菩提を弔うために《《小牧山》》の近郊にある小木村に建立された。
その開山を務め信長幼少期からの師が、沢彦宗恩師である。
沢彦宗恩
「桶狭間の苦難、見事乗り越えられたと聞いたが…醸し出す雰囲気に人を束ねる力を感じるのお」
織田信長
「師匠。《《儂の子孫》》とその家臣達の事で教えを請いに来た。色々、未知な世界ゆえ本人に直接説明させたい」
「うむ、拙僧は剣術は素人だがそこの武人、お若いのに何かを完全継承されたのかな?名を聞かせて貰えぬか?」
沢彦は隼人を見つめ名を聞いた。
「初めまして。織田家一門衆・織田隼人と申します。御指摘通り塚原卜伝創設の鹿島新當流完全継承者です。」
仁
『何者だこの人?初対面の隼人に完全継承者って言葉が出るか?』
AI美幸
『神がかってますね不思議な波長が溢れてます。ビッグデータを用いたら1つ引っ掛かりました』
『それって?』
『第六感です…私も確認出来たのはこの方で2人目。因みにもう1人は皆さんの上司(信長)です』
「織田の一門衆にその様な方はおらん。儂は僧侶ではあるが禅問答が嫌いでな(笑)単刀直入に聞こう。いつの世から来られた?」
隼人、仁、大和
「「「なっ!!!」」」
仁
『すげ~なこの人』
大和
『この時代の人間は現代人と比べ、本能が研ぎ澄まされているのか?』
『沢彦宗恩。う~ん覚えにくいな…《《タクアン》》って呼んだら怒るかな?』
「はい、2082年。今から522年先の世からです。」
「…それくらい先の世になると問答中に家臣の2人と、うん?…もう1人居ますな。僅かな遅れの違和感はそれですか?」
隼人、仁、大和、美幸
「「「「ひっ!!!」」」」
美幸
『オフります。この人怖い無理!』
信長
「問答中の違和感?師匠何の話しだ?」
「ふはははは何、大した事では無い。それの大元の気配が消えた、さて本題に入ろうかのお」
信長、信広、長秀
「「「大元?」」」
「それで隼人殿等は何かの訓示を得たとか?あるいは522年先の世では持ち得て無かった能力を授かったとか?言える範囲で良いですぞ。」
「…凄いですね《《タクアン》》先生は…訓示等は一切ありません。能力は…まあそれなりです」
「タクアン…好物だが…儂は2歳からの記憶が全て残っておる。書物も1度読むと勝手に暗記してしまう。皆がそれを可能だと思っていた」
「我々の世にはコンピューターという機械が同じ事をこなせます。《《べったら漬け》》先生の様な人間に会った事はありませんが。」
「コンピューター?《《べったら漬け》》?美味そうだな。ちょいちょいぶっ込んでくるな、お主。
それともう1つ、感じ取る力が異常に強い。これは苦しく怖い思いもした。」
「第六感ですね。《《サムギョプサル》》先生」
「…もう漬け物でも無い気がするが?…儂が隼人から感じ取れるのは天魔、即ち第六天魔王 波旬の力が漏れ伝わって来る。」
隼人等3人
「「「うっ!!!」」」
「その反応だと知っておったか、第六天魔王が憑いても別に悪い事では無い。善も悪もそれをどう具現化するかは人それぞれだ。」
信長
「口を挟んで悪いが師匠は今まで、第六天魔王憑きの人間とは?」
「無い、そもそも何かに憑依された人間を《《信長公以外》》見たことも無い。騒いで儂の所に来た全てが、自分の思い込み自己洗脳であった。」
「そうですか…」
「ん?残念そうだな吉法師(信長幼名)前にも言うたが、そちには第六天魔王の管理者と天下布武の器が憑いておる。今も感じ取れるぞ。」
「管理者より第六天魔王その者に憑かれたかった…隼人!返せ今すぐ儂に返さぬか!」
「何言ってんすか?こっちこそ迷惑ですよ。第六天魔王なんて…信長様がちゃんと身に付けてないから悪いんです。ホント要らないのに」
「師匠ああ言っている。儂は欲しい隼人は要らない何とかなりませぬか?」
「…お前達2人は馬鹿なのか?必要・不要で取引される能力では無い。このうつけ共が!」
「くそ!なぜ隼人に憑いた…」
「あれ?悔しいんですか?信長様w」
「やかましい!うつけが煽るな!」
「はあ!まったく子供なんだから…第六天魔王の管理者なんですから。自分が変な道に走らない様に導いて下さいね。」
「ふん!心配するな。天下布武の邪魔をしたら火縄銃千挺で蜂の巣にしてやるw」
「暴力反対!管理者らしく道を説いて下さい。それとも人を導く自信が無いんですか?ニヤリ」
「貴様言わせておけば!何だ今の最後に見せたニヤリは?そんなに儂に導いて欲しければ今川と、武田・上杉・北条をまとめて滅亡させ家臣にしろ!」
「いやいやいや、天下布武の器さん。人に全部やらそうなんて、そうは問屋が卸さないんですよ。」
「何だその如何にも良い言葉を述べた様な顔は!馬鹿デカイ図体の大うつけの癖に、そうは問屋が卸さない等と上手い言葉を使いやがって!」
「あっ!認めた上手い言。。。」
沢彦宗恩
「馬鹿もーーーん!お前達2人は何しにきたのだ!!」
うつけ2人
「「うっ…すみません…」」
織田信広
「《《タクアン》》失礼…沢彦宗恩師匠様。本日は貴重な時間を頂いたのに申し訳御座いませんでした。この2人のうつけには後程厳しく言って聞かせますので、今日の所はこの辺で失礼致します。」
「ああ~気にするでない。吉法師と同じうつけが未来人…手に余れば相談しに来なさい。」
「それと信長に隼人よ。
尾張の大うつけと第六天魔王が共に道を外し外道となる。それはこの国の滅亡を意味する。目指すは《《天下布武》》そこに邁進するのだ。良いな…」
「畏まりました師匠。長秀、戻ったら直ぐに喜捨(寄付)の準備だ。師の教えを広めるのも儂の役目。童等が学べる施設を作りましょう。本日は…その…色々とすみませんでした…」
帰路
織田信広は、隼人達3人を清洲城下にある別宅に招き美味しい昼ご飯を馳走する。
御礼にデザートを大量に出すと、信広の家臣達や家族も大喜び。全員の心をわし掴みにした。
「明日は鳴海城開城の大切な役目だな。三郎に同行するのだろ?」
「はい3人で親衛隊を申し付けられました。もし今川軍に不穏な動きあれば、勝手に攻撃に移って良いとも言われてます。」
「そうか三郎らしいなw…そろそろ信隼が剣術の稽古から帰ってくる…会って行くか?」
「何となくですが、今はまだその時では無いかと…」
「そうか…分かった。俺はまた美濃の警戒に戻る。今川が落ち着くまでは2正面体制を取らざるをえない。体に気を付けてな隼人。」
「はい信広様…自分の御先祖様を育てて頂き、ありがとうございました。」
「ははは、礼など要らぬ。赤子の頃から実の子として養育している俺の大事な息子だ。同じ境遇《《庶子で長男》》だから仲も良いぞ。」
「お近づきになれて良かったです。
次は《《キハチ・トライフルロールケーキ》》を持ってきます。頬っぺた落ちますよw」
「キハチケーキ?ふむ?楽しみに待っているぞ。家臣達も含めなワハハハ」
~ ~ ~ ~ ~
地下鉄都営新宿線・東大島駅徒歩1分。江東区民なら誰でも知ってる(パティスリーキハチ)
その代名詞フルーツロールケーキ。もう大変絶品ですw
マンゴー、バナナ、イチゴ、キュウイ等のフルーツをシャンティー生クリームで合わせ、それをフワフワのスフレ生地で巻いた自慢のロールケーキ。
正式名称はキハチトライフルロールなんですが、皆フルーツロールケーキって呼んでます。
【明日も公開します】




