第13話 信長VS隼人論争~の千疋屋ショコラアイス
1560年6月5日 清洲城
織田信長
「おい隼人!貴様の趣味は儂を待たせる事なのか」
織田信広
「おいおい三郎…頭ごなしに怒鳴ると萎縮するだろ。ほら…あれ?」
「兄上は甘いんだ、見ろコイツの態度。《《時に遅れ》》、人を待たせても何とも思ってない。後ろの2人は頭を下げているのに、胸を張っている(怒)」
「…確かにそのなんだ…頭を1つ下げれば三郎の怒りも和らぐ…隼人なら出来るだろ。」
「はい信広様。自分は幼少期より父と祖父に(人様に迷惑を掛けたら、言い訳はするな!ただひたすら謝罪しろ)と教わりました。今も実行しています。」
「そ、そうか、その通りだな良い父上に爺様でなによ。。。」
「笑わせるな隼人!父や祖父の尊い教えを守ってるだと?何事も無かったように突っ立ってるではないか(怒)(怒)」
「信長様、信広様、自分が御二人に献上した腕時計。それを確認して貰えませんか。」
「おいこら!一門衆だから穏便に済ませようとしているのに時計がどうした!今すぐ返してやる(怒)(怒)(怒)」
丹羽長秀
「(オロオロ)お待ち下さい殿!師匠も早く頭を下げて詫びるのです!」
隼人
「は~~~返却等と一言も申し上げておりません。確認して貰えませんかとお願いしているのです。」
仁&大和
「「おい隼人もうその辺にしとけ」」
この状況を和らげようと超気を遣う織田信広
「隼人時計を確認したぞ、ピカピカ輝いて美しいものだ。しかも深い紺色?重厚で落ち着いた色だな」
「信広様お褒め頂きありがとうございます。ですが自分が言っているのは時計の善し悪しではありません。」
「きさま!!もう我慢ならぬ!儂はまだいい信広兄じゃが気を遣ってるのが分からんか大うつけが!」
ブチ切れた信長は座っていた床几を持つと全力で隼人に投げつける。ガン!!もろに顔面で受け額に角がぶつかり血が流れた…
「あっ?」
スピード&動体視力ともに人間離れしている隼人。当然軽く避けるか手で掴むと思っていた信長は若干焦る
信広
「三郎!止めんか何て事をするんだ、隼人も隼人だ何故避けん!まったく…お前達2人の頑固さはどっちもどっち似た者同士だ」
さすが織田家長男。いまや織田信長を叱る事のできる唯一の存在、惚れてまうやろ~
慌てて丹羽長秀が血止めの手拭いを渡す。それを額に当てながら
「自分が時計の確認を求めたのは、正確な時間を把握して欲しかったからです」
信長、信広、凍り付いて動けない小姓と馬廻り等が隼人の発言に耳を傾けている。
「自分は父や祖父に《《時は金なり》》と教わりました。信長様から9:00出立と言われ15分前8:45に城門前で待機予定を組みました」
「朝稽古に励み汗を拭き、身嗜みを整え朝食。今川や美濃など今後諸々の事を3人で話している最中、小姓が血相変えて呼びに来たのです8:30に…」
信長
「ぐっ……」
「仮に自分が約束の9:00ギリギリなら許されぬ事。しかし呼び出しで駆け付けたのは8:33。この問答をした後の今現在8:40!それを詫びろと言うのであれば」
そう言うと隼人はその場で垂直に3mほど飛び!ズガン!
額を地面に激突させ頭がめり込む。血飛沫と小石等が飛び交う中
「それでも主、織田信長様を待たせたのは事実!申し訳御座いませんでした!」
シーーーーーン
あまりの事に誰も言葉が出ない。流石の信長も信広も固まっている。
護衛の馬廻り衆は隼人の動きの速さに付いていけず、恐怖すら感じていた。そしてそれを打ち破るのが
「ってことで御大将これでも食べて機嫌直して下さい(満面の笑み)食後のデザートです(超満面の笑み)」
大和
「額から血を大量に流しながらの笑み…変態か…」
仁が新品タオルを手渡し
「狂戦士丸出しだな、拭けよタコ」
背負っている2080年製の軍事用立体リュック(保温保冷装置付き)から、良く冷えた老舗・銀座千疋屋のショコラアイスを取り出す。
「さあ皆さんの分もあるのでどうぞ。」
リュックに手を入れ実は収納から出している。
「御大将様、この白いのはホワイトチョコと言いまして凄く甘いんですよ。このスプーンで掬って食べるんです」
信広
「白い中に入っている赤いのは?」
「さすが信広様!これはストロベリーと言う南蛮の果実です」
「ふむ、どれ…これは!」
それから織田信広は喋るのを止め、手を止めずに一心不乱に食べ続ける。
「でしょwそれくらい美味いんですよ、ささ御大将様どうぞ。あっ!ご免なさい毒味が必要ですよね」
そう言うと隼人はリュックから新たに2個取り出して
「どうぞ先に選んで下さい。自分は残ったほうを食べますから、気が回らず申し訳御座いません」
そこでやっと信長も喋り出す
「ふん!先程ので良い、お前が儂に毒など盛る必要は無い。その気なら素手で儂の首を折るだろうからな」
「またまた御大将も人が悪い、自分の御先祖様を殺めたら自分も生まれてこなくなりますw」
「このうつけ何が御先祖様だ、儂とお前は9歳しか離れておらぬわ!」
直ぐに信長は隼人の耳元に小声で
「発言に気を付けろ。御先祖様とか不自然だろ大うつけ」
「はっ!確かに失礼しました」
だが隼人が周りを見ると全員ショコラアイスのホワイトチョコストロベリーに無我夢中。
当の信長ですら
「信じられん未来人はこんな美味い物を食しているのか・・」
思い切り《《未来人》》とか呟いているw
「これは清洲城下町に店を出せば飛ぶように売れるぞ。うつけ諸々手配せい利益は7:3で良い」
「えっ?それは構いませんが御大将が3割も取るんですか?」
「馬鹿かお前は!儂が7割に決まっておろうがw」
「出たよノッブ(信長)…理不尽大魔王」
信広
「隼人聞こえてるぞwだが良い試みだ。尾張国の本拠地は城のある清洲だが、経済では熱田に勝てん。小商いでどうこうなる物では無いが、人の流れを変える切っ掛けになるやも知れん」
ノッブ
「桶狭間で熱田の千秋季忠が戦死した。あれには感謝しか無い本当に良くやってくれた。だが季忠亡き熱田が今後も忠誠を尽くすかは微妙だ」
信広
「表立って対立はしないだろうが、季忠ほど全力で織田家に肩入れは無いだろうな。」
「ああ。清洲と、今川を叩き出した後の鳴海城下町復興を優先させ、経済・地政学的に熱田を挟み込む。」
隼人
「俺は3割かよ…ブツブツ…
馬廻り衆、小姓、いつまで食っている!出立の時間だ!御大将の周りに配置通り整列しろ!!」
「「「ひい!失礼しました」」」
丹羽長秀
「完璧な八つ当たりだ……」
信広
「ショコラアイス出したのお前たろw」
AI美幸
『私のアイスは?』




