No.5 出発と入場、昼食
昨日、投稿できなかったのでいつもより長いです。
ラノベだと思って書いてます。アドバイスや質問お願いします。
暇つぶし程度に楽しんでってください!
夏休みに入り二日目、俺はさっそく楓さんの記憶を取り戻す手伝いをするため楓さんに連絡を入れさっそく楓さんの家に向かうことにした。
楓さんの家の少し手前まで来た時、白いワンピースをきた肌白の女の子が立っていた。
俺はその女の子が楓さんであることにすぐに気づいた。
「楓さん、待たせた?」
「ううん、さっき出たとこですよ」
「じゃあ、行こうか」
今回は楓さんのご両親もご同行する。
なぜなら今日はDCランドに行くからだ。
楓さんは親としかDCランドに行ったことがないので、親のご同行は必然だと言えるだろう。
ご両親の車に乗車させてもらうと、ここからDCランドまでだいぶ時間があるので楓さんが暇にならないように喋りかけたりして場を和ませつつ暇にならないようにした。
おもちゃや暇つぶしになる程度の物を持ってこようとも考えたが、車酔いをしてそれどころじゃなくなってしまうと意味がないのでこの考えはすぐやめにした。
「楓さんは、どんな食べ物が好きなの?」
「そうですね、私は甘いものが好きなのだなと感じました。ほら前、拍さんが持ってきてくれたチョコあったじゃないですか、あれが好きになりすぎて家でもしょっちゅう食べてしまうんですよね」
(味覚は変わってないな……)
心の中では前の楓さんではないことを理解しつつ、心の何処かで「っほ」としていた。
そこから皆、喋り疲れたのか車内は物静かな空気で満ちていた。
俺はその物静かな空気と合っているのか、すぐに眠りについてしまった。
「着きましたよ、起きてください伯さん!」
そう言われ、慌てて起きると楓さんと俺のおでこが勢いよくぶつかってしまった。
「大丈夫ですか、楓さん!」
「大丈夫です……」
おでこを抑えながら痛そうにしている。しかし、二人とも数分した後痛みは引いたので予定通りに計画を進めることにした。
一番の目的は、楓さんが楽しんで記憶を取り戻してもらう事。楽しめないと、楽しんでた時の記憶なんて思い出せるはずがないと考えたからだ。
入場口まで進んだのいいが、すごく人が多かった。DCランドは国内でも人気のある遊園地だ。
「すごく人が多いですね」
「……そうですね」
そっ気のない返事が返ってきた。暑そうにしていることを察した俺は自動販売機でみかんジュースを手渡した。
もちろん、このジュースも前の楓さんが好きだったものだ。
楓さんはジュースのキャップを回し、口に運んだ。
楓さんはこのジュースを気に入ったのか、少し表情が和らいだ。
待つこと三十分、ようやく遊園地の中に入ることができたが時刻はもう十二時を回っていた。
「お昼なのでご飯にしませんか?」
「いいわねぇ~」
そういうとお母さんはノリノリだった。
近くのカレーがメインのレストランに入ると店内からは冷房が効いた涼しい風吹いてきた。
「きもちい~」
そう言葉を漏らしてしまうほどであった。
テーブルに座ると、お父さんが気を聞かせてメニュー表を渡してくれて人数分の水を汲みに行った。
俺が楓さんと一緒にメニュー表を覘く。
「私これ」
と指を指した。俺も特に何を食べようかと決めていなかったので、同じものを頼むことにした。
お父さんが人数分のコップを運んでいるのがみえたので俺も手伝いにいく。
水を運び終えると、お父さんもメニューをみてどのカレーにするのか決めた。
それぞれみんなのカレーが運ばれると「いただきます」とみんな一斉にカレーを食べ始めた。
楓さんは、満足そうにカレーに手を伸ばし上品にごちそうしていた。
楓さんの食べるところも見守っていることに夢中になりすぎてしまうほどだった。
「なにかついてますか?」
「いや、何もついてないよ」
楓さんがこちらを疑っているような眼をして見つめてくる。その顔はどこか艶めかしさを感じさせるような表情だった。
ご両親は満足そうに微笑んでいた。
その後は皆黙々と食べ、最後に俺がカレーを完食させ、店を出た。
ここまでのことを頭の中で整理していると、暑くなると少しご機嫌斜めになるところや、甘いものが好きなこと、記憶はなくなっても楓さんは楓さんなんだなと、しみじみ感じさせられた。
ありがとうございました。
どんどん投稿していくのでよかったらこれからものぞいてってください!