No.15 楓さんはめんどくさがり屋!?
暇つぶし程度に読んでってね!
俺は今頭を抱えている。
それは夏休みがあと三日で終わるということだ。
この夏休みで沢山の事をしてきたが、未だに回復しそうにない……。
しかも何が悪いかというと……。
「楓さん! 課題終わらせてなかったのね!」
「すみません、私めんどくさがり屋なので……」
「その辺はメリハリつけなきゃ」
「はい、すみません」
俺は今必死に勉強机に向かっている楓さんの隣に寄り添う。
「今日は徹底的に勉強するぞ!」
「お願いします先生!」
そこから俺たちは楓さんがわからない所をアシスタントする形で課題を進めていった。
「ここがわからないのですが……」
終盤になるとほとんどの問題を解説。
(どこまで勉強していないんだこの人は!)
楓さんは課題を着実に進める。
「ふー後、一ページで終わりますね」
「ここまで凄く長かったな」
時計に目を向けると時刻は午後四時を回っていた。
時間の使い方に焦りを覚えた俺は、楓さんに残る一ページを終わらせるよう促す。
楓さんは頷き崩していた姿勢を正した。
「じゃあここから……」
俺の説明に楓さんは納得したように頷きペンを走らせ、課題を進めている。
十五分後、俺達はついに課題という大きな壁をぶち壊した。
「あぁーおわったぁぁぁぁ」
「付き合ってもらってありがとうございました」
「そうだ、ファミレス行こうか?」
楓さんは目を輝かせている。
アハハ!