第十九章41 【アンサー・クリエイト/第10席戦1】41/【事実をねじ曲げる強制力】31/【銀髪の少女/フェアリア・トゥルーヴェリティリア(FAERIA TRUEVERITYLIA)】との3日2
【フェアリア】も【シェリア】と同様に、【オリジン】の部分が劣っているため、【芳一】の運命の7作品である、
(1)【ファーブラ・フィクタ・ファーブラ(虚構神話)】、
(2)【ファーブラ・フィクタ・ファーブラ・オープス・パルマーレ(虚構神話傑作)】、
(3)【クイドクアム・アケルウス(何でも集合)】、
(4)【ウルティムス・ヴィクートリア・オプターティオ(最終勝利願い事)】、
(5)【フーシオ・アウディーティオ・テルリトーリウム(融合伝説領土)】、
(6)【フォルティス・ファミリアーリス・パルス(勇敢な仲間の役)】、
(7)【オプティムス・ペルフェクトゥス・フィーニス(最も良い理想的目的)】、
を共同で作る事は出来ない。
だが、【シェリア】と反応が違ったのは、
「すすす、凄いでござる。
そそそ、その7作品が出来た暁には、是非、拙者も拝見したいでござる。
一部の写本でもかまわないので、出来たらいただきたいでござる」
と言った。
彼女は、生粋の【芳一オタク】である。
いわゆるガチ勢というやつである。
【芳一】の作り出す作品には目が無いのである。
【芳一】の作る物なら何でも欲しいのである。
それこそ、下書きを描くのに描いた絵を消した消しカスであろうともだ。
【芳一】にまつわるものなら、例え制作中に鼻をかんだティッシュであろうと欲しがるちょっと変態チックな面もあるのである。
その【芳一】が全力を持って作ると言っている7作品が出来ると言うのであれば、欲しがらない訳がないのである。
その話を聞いた時、
「ぷしゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・」
と言って倒れた。
【芳一】は、
「ちょっ、だ、大丈夫?」
と駆け寄ったが、興奮して鼻血を出して恍惚の表情で気絶していた。
超絶美少女が台無しだ・・・とは思わなかった。
正直、こんなにも夢中になれるものがある彼女の事が羨ましかった。
【芳一】は、無ければ作ると言うタイプの人間である。
その才能は十分過ぎると言うか尋常ではないくらいのレベルで持っている。
だけど、そんな彼にも無いものがある。
それは心から憧れると言う事だ。
どんな作品でも作れる代わりに、もの凄く興奮するまで憧れると言う事はない。
傑作を作ったと言う感覚はあってもそれは元々、【芳一】自身の中にあったものの発露だ。
だから、自分の想像を超える物を見つけた感動という感覚だけは味わえない。
それは、自分以外の他者が作った物を見て思う気持ちだからだ。
だから、作ろうと思えば何とかなってしまう彼には欲しくても持つことが叶わない感覚なのだ。
だから、それを持っている【フェアリア】の事が本当に心から羨ましいと思った。
そしてそれを提供出来る自分の事を少しだけ誇らしく思ったのだった。
彼女の様な熱狂的なファンによって、【芳一】は更なる高みへ行くことが出来るのだ。




