第十九章21 【アンサー・クリエイト/第10席戦1】21/【事実をねじ曲げる強制力】11/【新メンバー/レディ・フェア】との1日
続いても【新メンバー】である。
【プロバトルマジシャン】の【レディ・フェア】である。
【レディ】は、
「初めまして。
私は【プロバトルマジシャン】の【レディ・フェア】と申します。
簡単に言えば戦う女性手品師という事ですね。
端的に申せば、私は貴方に恩返しをしに来たと言う訳です。
鶴の恩返しというのはご存じですか?
日本の昔話です。
命を救われた鶴が妻となり恩返しをするお話です。
この物語では正体を知られてしまった鶴は去ってしまいますが、私はそうはなりません。
だって私はマジシャンですから。
種を見破られない様にするのがお仕事です。
だから私は貴方に私の秘密を悟らせない様にします。
だけど、私は貴方に24回も命を救われている。
ここまでされたら、お嫁に行くしかないじゃないですか」
と言った。
【芳一】は、
「い、命を救った?
ご、ごめん・・・全然、自覚ないんだけど???」
と言った。
【レディ】は、
「言ったでしょ。
マジシャンは種を明かさないものだって。
だけど貴方は紛れもなく私の命を救っている。
貴方は今までの私の事は知らない。
だけど、それで良いのです。
だって、私が勝手に恩を感じて返しに来ているのだから。
だから、恩を返すまで妻になるのを諦めるつもりはありません。
駄目でしょうか?」
と上目遣いで【芳一】を見た。
男はこういう仕草に弱いものである。
【芳一】は、
「い、いやって言うか、教えてくれないの?
その辺の事・・・」
と言った。
【レディ】は、
「そう。
秘密です。
女は秘密で着飾るものですから」
とウインクした。
ドキッとなる【芳一】。
成り行き上こうなったとは言え、次から次へと美女達に言い寄られて、【芳一】はどうにかなってしまいそうだった。




