第十九章20 【アンサー・クリエイト/第10席戦1】20/【事実をねじ曲げる強制力】10/【新メンバー/ギャル・ノミネーター】との1日
続いての1日は、【新メンバー】/【プロバトルアーティスト】の【ギャル・ノミネーター】と過ごす事になった。
【ギャル】は、
「よろ~っす、あーしは【ギャル・ノミネーター】。
【プロバトルアーティスト】やってまっ。
お兄さんイケてっから、ラブミーしに来たよ。
【プロバトルアーティスト】ってのはバトりながらアート作品を作るアーティストの事ね。
どったの?
何か珍しいもんでも見るような目であーしを見てるっつうか、何つーか?」
と言った。
どうやらかなり独特の言葉遣いをする女の子の様だ。
【芳一】は、
「いや・・・
君みたいなタイプが、僕に興味を示すとは全く思って無かったから意外って言うか・・・。
君は、名前が示す通り【ギャル】って奴なのかな?
よく解らないけど」
と聞いてみた。
【ギャル】は、
「そっすね。
【ギャル】は【ギャル】かな?
だけど、独自路線っつーか、あーし、【アーティスト】なんで。
他の【ギャル】と一緒にされたくね~っつーか。
でも、【ギャル】は一途なんよ。
そこだけは共通点かな?
お兄さん見てると創作意欲湧くっつうか、お兄さん自体がアートなんよね。
だから、あーしのものになってくんねーかな?
あーし、お兄さんのワイフになったら尽くすよ。
三つ指立てるっつーのはあーしの主義じゃねーけど、あーしなりのつくし方でお兄さんを気持ちよくさせてあげるっつーか。
って、恥いし。
こんな事言わせんなし。
どう?
お兄さん、あーしはお買い得だよ?」
と言った。
【芳一】は、
「いや、結婚するってのにお兄さんは無いかなって思ったって言うか・・・」
と言った。
【ギャル】は、
「じゃあ、何て呼んで欲しい?
無ければ、【マイアート】ってのは、あーしのアート作品って事でどうよ?」
と言った。
【芳一】は、
「ど、どうって言われてもね・・・」
と言った。
結局押し切られて、【ギャル】は【おにいさん】から【マイアート】に呼び変える事にした。
時々、気分で別の呼称にするかも知れないとも言っていた。




