第十九章19 【アンサー・クリエイト/第10席戦1】19/【事実をねじ曲げる強制力】9/【浮重文 笙虚(ふじゅうぶん しょうこ)】との1日
続いては【河池 祈清】の6重人格の内、【2つの人格】を移植した【何者】か?/日本人?【奇想天外】では無く、【別の理で存在する何か?】【稀創天概】/【不可思議例嬢】(令嬢では無く、例嬢)【オンリー・コレクター唯一の収集家】などのキーワードがある。名前が変わると姿が変わる存在で現在、【浮重文 笙虚】との1日だ。
彼女も【絢】と同じ様な立場だが、【絢】とは別の存在となっている。
やはり、【祈清】の人格を移植しているため、彼女の好みと同じ好みになっている。
彼女の特筆すべき事項は、【特唯現類】と言う彼女だけのコレクションの所有者であると言うことだ。
力などは【ヴィナフェリア】などには遠く及ばないが、他に類の無いものを所持していると言う点では、アドバンテージを持っている。
【笙虚】は、
『初めましてと言った方が良いかしら?
私は、【浮重文 笙虚】。
珍しい物を集めるのが好きな存在よ。
そして、貴方はとても珍しい存在。
人間の中でも特に異彩を放っている。
失礼かと思ったけど、貴方の人生を探らせてもらったわ。
そして知れば知るほど、貴方は珍しい人生を送っている。
体質・・・とでも言うのかしら?
そう言うものを引き寄せる何かを持っているのかも知れない。
想像力の無い者は現実で見た者以外は信じないから貴方の存在を説明しても理解出来ないでしょうね。
そう言う特異な人生を送っている人間も居るんだと言う事を。
想像力の無い者・・・貴方は想像力弱者と呼んでいるらしいけど、想像力弱者とは真逆に位置する存在。
それが貴方。
貴方は時間が許せば次から次へとアイディアが湧いてくる。
それこそ、湯水の様にね。
それは人間としては異質。
世界中の人間の中でどれだけ居るのか解らないけど、貴方はとても珍しい。
貴方と居れば飽きることは無い。
私は退屈が苦手。
だから、貴方は私の好みになると言う事よね。
私は【祈清】のコピーの様なものだから、恋愛については苦手意識があるわ。
好きとか嫌いとかよく解らない。
でも貴方も一緒の様ね。
お互い恋愛に疎い者同士。
一緒になって欲しいわ。
それが私の気持ち・・・って事になるのかしらね?
こんな告白でごめんね。
恋愛には不器用なもので』
と言った。
【芳一】は、
「いや、それは僕も同じだから・・・
みんなの話を聞いていると僕の行動とかしている事に興味を持って居るんだと言うのが何となく解ったよ。
それを理解しようと思っても何となくしか解らないけど、僕を手放すのはもったいないから。
そう言う気持ちがあるのかな?
と思った。
ありがとう。
僕なりに君達の好意の秘密の様なものが何となくだけど理解出来る様になってきたよ。
これで合っているのかちょっと自信はないけどね」
と答えたのだった。




