第十九章11 【アンサー・クリエイト/第10席戦1】11/【事実をねじ曲げる強制力】1/【イエロー・ショコラティエール(YELLOW CHOCOLATIER)】との1日
まず、【イエロー・ショコラティエール】との1日になる。
【イエロー・ショコラティエール】は、
『やっと先生と2人きりになれた。
嬉しいです』
と言った。
【芳一】と2人きりになるとき、妻?となる女性は【芳一】の人格を選ぶ事が出来る。
彼女は初回と言うこともあって、【主人格】を選んだ様だ。
もっとも、彼女に限らず、24名全員、初回は【主人格】を選んでいる。
それは、やはり、主体となる人格を選ぶのが筋だと思っているからだ。
【芳一】は、
「君達(【イエロー・ショコラティエール】と【ピンク・シニョリーナ】)はどういうつもりで・・・」
と言った。
2人に振り回されて、24名も妻を娶る事になってしまった事への抗議がちょっと入っている。
【イエロー・ショコラティエール】は、
『まぁまぁ、先生。
落ち着いて下さいな。
損はさせませんから。
私と結婚して良かったと思って貰える様に頑張りますから』
と言った。
【芳一】は、
「いや、そう言う問題じゃ・・・」
と言うが、【イエロー・ショコラティエール】は、
『自己紹介がてら私の出来る事をやりますね。
私は【超越】や【謎】を生み出して名前を付ける事が出来ます。
【中位】ですけどね。
でも、先生と結婚したら【ピンクちゃん】の様に【上位】も狙えるかな?って思ってます』
と言った。
そして、同時に、【超高度】なエネルギーの塊を出した。
【イエロー・ショコラティエール】は、
『先生、見て下さい。
これが、いっぱい集まって、【超越】と呼ばれる存在になります。
これは【プラスエネルギー】です。
これに対して、【マイナスエネルギー】の塊が【謎】と呼ばれる存在になります。
【超越】と【謎】は真逆の存在という事ですね。
この2つが合わさると通常は相殺されるんですけど、同時に【プラスエネルギー】と【マイナスエネルギー】が共存されている状態のものが【超謎】と呼ばれる存在になります。
【超越】と【謎】の常識からすると【超謎】と言うのはあり得ない存在になります。
なので、【超越】と【謎】と【超謎】は、別区分で考えられているんです』
と言った。
これには【芳一】も、
「へぇ~・・・そうなんだ?」
と感心したのだった。
【芳一】が興味を示したのでそこからたたみかける様に【超越】や【謎】、【超謎】などのうんちくを語り出した。
【芳一】にとっては興味深い事が多く、妻と言うよりは親しい友達としてなら十分、条件を満たしていると言う感じになっていた。
【芳一】は、
「君は面白い事、色々、知ってるね」
と言った。
【イエロー・ショコラティエール】は、
『でしょぉ~。
お買い得ですよ、先生』
と自分を売り込んだのだった。




