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わ~

初投稿です。つまらないかもしれませんがこういうのが好きです。

 この町には、早朝6時から6時半になるとわ~と叫んで町中を走り回る奇妙な男がいる。


 わ~わ~わ~わ~わ~わ~わ~わ~わ~わ~わ~......わ~わ~わ~


 町中走りまわっているので時々息切れはするのだが、連日あの様子なのだからここ最近はその息切れも少なくなりより一層あの「わ~」という声は大きくなっている。困ったことにこの男、平日も休日もこの様子である。早起きするにはよいが、早朝6時起きの規則正しい奴なんか少数派だし、熟睡していても目が覚めてしまうくらい大声で走り回られるのだから町民皆して困っている。しかもそれに拍車をかけるかのように、いつも決まった時間があるわけではないのだ。なんとなく6時くらいになると遠くでわ~とあの声が聞こえるようになり、うちの前を通るのは早い日で6時5分、遅い日は6時35分くらいになる日もある。最悪なのは、数度家の前を通る日だ。やかましい上不審なものだから、一回通った後朝の持て余した時間にゴミ出しをしようと思ったら2度目に遭遇してしまいゴミ捨て場ですれ違う時などはうるさくてたまったものではない。

 誰か注意しないのかと思うのだが、走る様子があまりに迫真すぎるのと、どこに住んでいるのか、だれなのか、いまいちよくわかっていないのだ。町の役所に行っても、個人情報なので教えられませんと言われるどころか、あの人にしつこくするのはやめてくださいなんて怒られる始末だ。



 ある日、俺は早起きしてしまった。

 わ~わ~わ~

 やはりあの声だ。一度過ぎ去ったのですれ違わないことを願いゴミ出しでもすることにした。

 そうして道路沿いのゴミ捨て場にゴミを捨てた帰り、運が悪い。


 わ~わ~わ~わ~わ~わ~わ~わ~わ~わ~わ~わ~わ~わ~わ~わ~


 最近すれ違っていなかったので気が付かなかったが、以前にも増してうるさい。

 こういう手合いに言葉をかけるのは面倒だが、もう我慢の限界だ。

 「ちょっと、なぜ走って......」

 話を聞かすにさっさと走って行ってしまった。

 男は毎日叫びながら走っているせいかとても速いが、さすがに疲れているようで全力で追いかければ追いつかないほどではなかった。

 もう我慢の限界だ。今日こそあいつを止めて理由を聞きだしてやる

 俺は意を決してダッシュした。

 「おい!!ちょっとまて!!」

 「うわ~~わ~わ~わ~」

 「おい!!待てって言ってんだろ!!なんで逃げるんだ!」



 「さっきのやつをふりきったのにお前が追いかけてくるからだ!!」

男は全力で俺から逃げていった。

読んでくださった方、つまらなかった、面白かった、どちらでも嬉しいです。これから時々投稿すると思いますので生暖かい目で見てもらえるとありがたいです。

p.s.ハイエナのうんこは白い

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