はじまり
これは僕が初めて短編小説をかこうと思い書いた作品です。
特に上手くできたわけではないですが、家族にも友達にも好評で「よし、これを続けていこう」と思った、思い出の作品です。
親が子を見守る感覚で読んであげてください。
「おはよう。」
力のないいつもの彼女の言葉で目覚めた。
昨日の天気予報士はたしか、晴れだと言っていたが案の定雨だ。これだから予報はあてにできない。
作られて無造作に置かれてある食パンとコーヒーのある椅子に座る。
これが毎日の日課であり、楽しみでもある。
今日は先週から約束していた映画館に行く予定だが、あいにくの雨で行く気力がでない。
一応行くか確認したが即答で行くと彼女は言った。
初めて買ってから3年は経っているであろう愛車のトヨタに乗りエンジンをかける。
いつものように彼女がRADWIMPSをかける。
15分経った頃だろうか、ようやく映画館が併設されているデパートに着き急いで降りて中に入った。
彼女は慣れた手つきでチケットを買う。
14:20分、上映時間を過ぎて5分が経っていた、急いで席に着き一息つく。
いよいよ「アラジン」が始まる。
少し冷房が効いていた、僕は持っていたブランケットを彼女の膝にかけた。