表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/31

4

「そろそろ夕飯の時間か…。」


時計を見る。思ったよりずっと時間が過ぎていた。

危ない危ない、もうそろそろ『奴』の帰宅時間じゃないか。


漫画が進化したことによる最大のデメリットは時間を忘れてしまうことだ、と俺は思う。時間泥棒界の石川五ェ門だ。


至って冷静に、何食わぬ顔で夕飯を準備して、なんなら『奴』の存在なんて今の今まで忘れてましたって感じで立っていなくては。


(確かハンバーグが…うん、やっぱりあった。)


ピピ、っとドアロックの解除音が鳴る。

もう一度頭を振って、『何食わぬ顔』を作る。


よし、大丈夫だ。うん。



「ただいまー…えっ、今日帰ってくる日だったっけ。」


「部屋の主が部屋にいてなにが悪い。」


「んもぉー、いーっつも私が漫画に没頭したいときに限って帰ってくるんだから!」


「別に、気にせず漫画に没頭しろよ。お前が気持ち悪い顔でニヤニヤハァハァしてるのなんて見慣れてる。」


俺の部屋に堂々帰宅してきた『奴』は、布団に世界地図を描いていた頃からの幼馴染だ。

一緒に暮らしているけれど、決してそういった関係ではない。無理無理、こんな、見た目は美女で中身は猛獣な生き物、俺には扱いきれない。

月に一度くらいしか帰ることがないからこそ実現できた同居だ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ