ディッツ帝国 反攻 フェザーンへ
一週間ほど更新止まります。
短いのを一本入れました。
ホイカルを確保したディッツ帝国軍は、次の目標をフェザーンと定めた。
さすがに春まで待たねばこちらの戦力が整わない。敵に補給の難があることが分かった以上、一気に行きたいがこちらのそれだけの体力は無かった。
ホイカル周辺には飛行場を幾つか造成しホイカル防衛とフェザーン攻略の足ががりにしなければいけなかった。春までの時間は貴重になる。
空軍が頑張って嫌がらせ的な空襲を続けているが、それも損害が徐々に積み上がっていく。
敵ガミチス空軍は戦術空軍らしく、大型の爆撃機は少なかった。だが、ホイカル攻略後から四発の爆撃機が登場するようになった。
性能的には四式爆撃機と似たような物だが、防弾に劣りそれ程困難な目標では無かった。しかし、四発機なので爆弾搭載量が多く一機で多大な被害をもたらすことが嫌がられた。その搭載量は四式爆撃機三十二型の三トン半に対して五トン近く積めるようだった。
今後数が増えれば脅威の一つとなるだろう。
こちらからの空襲は小型機中心だった。逃げ足と精密攻撃を重視していたとも言える。四式爆撃機では速度不足から迎撃されることが多く、犠牲も増えていた。また精密爆撃は出来ないので言わば範囲攻撃で火網に捉えれば良しの攻撃だった。四式爆撃機を使うのは拠点攻撃などで広い面積を爆撃する必要があるときだった。
これに対して小型機なら精密爆撃が可能で逃げ足も速かった。使われた機体は彗星のディッツ帝国製機体。
彗星は液冷で始まり、空冷になり、ディッツ帝国製液冷倒立V型十二気筒エンジンへと変換を辿った。これはオスカー2と言われる飛燕も同じだった。
彗星はディッツ帝国名、クロウ1。
ディッツ帝国製液冷エンジン、ファイアフォックスFF.Ⅵは一千四百馬力を発生。彗星を投弾後なら六百キロの高速で飛行させた。投弾前で爆弾倉が開いていなければ四百キロ爆弾搭載時五百六十キロ出せた。
狙ったのは補給処、戦車整備工場、装甲車両、通信施設、如何にも司令部っぽい施設等だった。
そして今日も寒い中、攻撃隊は離陸していく。
お休みは筋書きが有っても膨らませないのと、個人的な理由です。