表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
200/219

ディッツ帝国 反攻 戦線突破

二百話記念でと思いましたが

ごめんなさい

短いです

 ディッツ帝国陸軍は航空撃滅戦初回の翌日、ガミチスとの最前線を突破後方へ侵攻しようとした。

 もちろん、本気では無い。相手反撃能力を見る威力偵察の大規模な物だ。

 結論は「思ったほど強くない」だった。陸戦兵器ではほぼ同等。練度も同程度。部分的な兵力はこちらが上回っている。なら、航空支援の途絶えた敵の撃破は可能だ。


 二回目は航空撃滅戦二回目の当日だった。敵ガミチス空軍の前線支援用飛行場は使用不能と報告が有る。さらにこちら側には航空支援が付く。

 前回の砲撃戦による敵砲兵部隊や陣地の損害復旧はまだ終わっていない。偵察機の偵察結果で明らかになっていた。

 制空権のある内に出来るだけ前進する。戦車部隊を前面に出し、装甲車とトラックに乗った歩兵で援護。戦線を突破。敵後方を遮断。前線からの圧迫で二個師団程度の敵兵力を撃滅しようとした。

 一気に大きく削るだけの時間も装備・兵力も無かった。じわじわ行く。


 主力戦車は開戦時のR4からR5になり攻撃力、防御力、機動力は強化された。今ではR5v3が主力になっている。R5の四十五ミリ戦車砲から六十ミリ戦車砲へと格段の強化がされた。敵主力戦車のⅣ号三型と対等に戦えるが、問題は台数的主力のⅣ号では無く台数的には少ないが強力なⅤ号とⅥ号だった。

 R5v3では撃破不能で日本から供与された一式中戦車でもⅤ号はともかくⅥ号は至近距離から出ないと撃破出来なかった。日本国内で一式中戦車の製造能力は低く、今来ている車体は今までの蓄積だという。日本国内でも製造能力の引き上げは行っているが余り多数の供与は出来ないとのことだ。

 主砲威力ならこちらに来ている試製八式戦車の九十ミリ方が良いのだが、試製八式戦車はエンジンと足回りがダメであった。

 ディッツ陸軍は試作中のR6戦車の完成を急ぐと共に、日本から九十ミリ戦車砲のライセンスを取得。R5のシャーシに載せ砲戦車S1として生産配備を始めていた。S1の特徴は低めの全高だった。全周旋回砲塔は無く、車体が砲室と言っても良いスタイルだった。そのため砲の設置位置を低く出来、全高はR5戦車に比べて三十センチは低くなっていた。

 装甲の増厚も行われかなり前が重くなり、前部のスプリングを強化して対応している。ただ泥濘地での機動性はR5よりも悪い。


 そのS1戦車と対地攻撃機の支援を受け再び侵攻していった。敵は航空支援を受けることが出来ずずるずると下がっていく。生き残りの対戦車砲でR5が殺られるが、砲煙で暴露したところへ集中射を浴びせ無力化する。

 その戦場で思ったよりも活躍したのが軽戦車だった。三十五ミリ二十口径戦車砲を積んでいた砲塔を撤去。AG142航空機関砲を単装砲塔式に搭載した車体と、旧式化した八ミリ機関銃を連装砲塔式に搭載した車体の二種類が投入された。もちろん対戦車戦は出来ない。機銃陣地などの掃討用だ。

 戦車と対戦車砲や重砲が無い戦場では物凄い威力を発揮した。八ミリ級の機関銃や歩兵銃では貫通出来ない装甲と機動力で、敵歩兵を蹂躙した。

 

 ディッツ帝国はその日、一部戦線だが十キロ西進させた。


軽戦車の機関砲搭載は車内に立ちこめる硝煙が凄くて、換気能力は強力にしています。

S1戦車はその内、エンジンを前方、戦闘室を後方のアレ風になる予定です。前面と言うか上面というか装甲板傾斜角十度以下?


次回 七月十一日 05:00予定

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ