Bye
前回のあらすじ。
宿屋が24ゴールドだった。(別に重要ではない。
街に入るのに30ゴールド必要だった。
ゴブリンを1+3倒した。40ゴールド取得。
ダンジョニアの街で、サスケと合流。
ファウストのステータスがバランス型なのは、
あくまでも、説明書をかたくなに、
読まなかった弊害だった。
所持金 267ゴールド
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ちゅんちゅん。
小鳥のさえずりが聞こえる。
朝だな。
もう一回寝よう。
・・・・・zZZ。
「おはようございまーす!!」
「はい、起きた起きた。」
なんで、サスケが、いやユキさんあなたここにいるの?
「え、あ、うん、おはようございます。」
「なんで、ユキさんこの部屋いるの?鍵かかってたよね?」
と、当然の疑問を投げてみた。
「ああ、それ?これ見て。」
[パーティ][設定][オープン]
1.ユキ(宿屋107号室)[PT鍵解除不可]
2.ファウスト(宿屋107号室 )[ PT鍵解除可]
「アンタPT鍵無しにしてる、じゃないの。
どうせ二度寝からの四度寝までの昼までコースに、
されるのがわかってたからおこしに来たの。」
「むぐぐぐ、言い返せない。」
二度寝しようとしてたので完全敗北である・・・。
「そうでしょ!!そうでしょ。」
とドヤ顔された。
「アンタ、私とPT組んでる間は、PT内鍵掛け禁止ね。遅刻連発しそうだし。」
「早く、準備して 、ダンジョン行くよ!!」
と、言って
ユキは、
騒がしく部屋を出ていった。
「準備するか・・・」
準備が終わって、宿屋を出て行く。
「早く行くよー!!」
と、すぐにでもダンジョンへ行こうとするユキに、
「ちょっと待って!!」
「回復薬買いたい・・・。」
ジトー、とした目を向けられる。
準備位しとけよー的な目ですね。
とりあえず、道具屋で
回復薬8Gを5つ
毒消しそう10Gを2つ購入した。
「それじゃ、ダンジョン行こー!!」
と、この人ノリノリである。
ダンジョンの前まで、来た。
入り口の前で、ギルド証提示して。
ダンジョンに入ってOKと許可を貰った。
「いざ、ダンジョンへ!!」
と結局、自分もノリノリである。
と、ここまではノリノリでいいが
ダンジョン内では気を引き締めよう。
「お互いに、初めてのダンジョンだし、注意して行こう。」
と、言ってみたが。軽い感じで。
「はーい」
と帰ってきた。
やっぱり、温度差を感じるなあ。
ユキが、
「一階は、スライムとレッドスライム位しか出ないから。」
「お互いに、チュートリアルクリアしてるから、PTだし、10階位までは大丈夫よ。」
と、疑問には感じたが。
10階までサクサクと、進めてしまった。
え?どういうことなの?
ユキさん、あなた預言者?
と、疑問になったんで問いかけた。
「ってユキさん、初めて行くダンジョンなのに、
なんで出てくるモンスターと対策わかってんの?」
「ほら、それは攻略本の成果よー。」
照れる感じに、って感じで、
と、薄い説明書を取り出す。
ん?
「ユキさん、説明書薄くね?」
「あぁ、これねー。説明書の機能よ」
「説明書って、最初ものすごい分厚いけど、読んで行くとそのページなくなるのよ。」
「もう一度、読みたいなと思ったら、復活してるけど。」
「だから読めば、どんどん薄くなるの」
「私は、全ページ読破したから。目次と、契約書位の厚さしかないの」
「で、全ページの読破特典で、欲しいところの情報だけ
ピックアップする機能があるんだなー。」
説明書を自分に見せつけて。
「すなわち!!これはダンジョンの攻略本!!」
ユキに、再び、ドヤ顔された。
さすが、効率厨いや、攻略厨か。
俺とは違う攻略スタイルだな。
と、本音をもらしてしまった。
「流石だな、サスケは・・・。」
「でしょ、でしょ、ってユキですって今は。」
っと、次の階への階段を見つけた。
ここまでで、色々なモンスターを
倒し、経験値も668ゴールド870ほど稼いでいた。
ユキのレベルも8→11へと上がり。
順調に進んでいた。
11階からは、モンスターの毛色が変わり
アーマー系モンスターが出てきて、苦戦する事になった。
ウォーキングアーマー
コイツが非常に厄介で。
本職ではない、自分の魔法では思ったようにダメージが通らず。
かと言って。銅の剣でもイマイチダメージが通らない。
通用しているのは、ユキの回避力のみという状況になってしまった。
途中ユキを回復させるために、盾を持ってタンク役に回るが、
いかんせん、スモールバックラーでは。
荷が重く。
ほぼ、防戦という状況になってしまった。
このままだと、マズイと判断し、
「10階へもどろうと、提案」
「オッケー。」
と返事。
ウォーキングアーマーとの、
まさか一戦で、こんなに苦戦するとは思わなかった。
10階への階段は、見えている・・・。
この一戦に、MP突っ込むしか!!
いや、ユキの武器が弱いってのもあるのか。
そうだ、ブルーナイフをユキに渡せばワンチャンスあるか!?
「ユキ、スイッチ頼む」
「スイッチ後、魔法突っ込むから回避タンク頼む!!」
「あと、ブルーナイフを渡すから、片手空けといてくれ!!」
俺は、盾を装備、利き手にブルーナイフを持ちかえ。
「スイッチ!!」
「スイッチの際に、ブルーナイフを手渡した。」
スイッチ成功!!
ユキはブルーナイフ片手に、善戦している。
少しずつモンスターを押し始めている。
「アンタいい、ナイフ持ってるんじゃないの!!」
と、ダメージが通るようになり
ユキ本来の調子が出てきた。
自分も、ファイアボルトを連発しているが
MP回復剤は持ってきていない。
軽く手詰まりを起こしてしまった。
そこで何ができるかを考えた、できることを考えた。
相手は、金属。サンダーボルトの方が効くんじゃ・・・。
「ユキ!!サンダーボルトを打つから、
そのアーマーの上段に攻撃するのは、控えてくれ!!」
「オッケー」
と、回避タンクをやっている。
よし、俺も、MPが回復した・・・。
行くぞ・・・。
「サンダーボルト」
モンスターに、雷撃が落ちる。
って ユキが直撃を食らった。
思いっきり吹っ飛ばされた。
ユキのHPゲージが危険域を超える。
しかし、
攻撃を食らいながらもユキは、ブルーナイフを投擲。
ブルーナイフは、ウォーキングアーマーに命中。
ウォーキングアーマーを倒した。
ログが流れる・・・。
ボスモンスター討伐
[次のボスモンスター復活は、1日後となります。]
ウォーキングアーマーを討伐した。
1000の経験値 1200ゴールドを手に入れた。
ファウストは、レベルが上がった15レベルになった。
・ファイアストーム
・アイスストーム
・サンダーストーム
・アースストーム
・MP回復向上
を覚えた。
ユキの機転で、無事ボスは倒せたのだが。
格下のAGI型が直撃を喰らうってのはすなわち
死亡・・・。
最悪だけは間逃れてくれ・・・。
「ユキ大丈夫か!!」
「今回復してやる。」
[5]
「あー、やっちゃったわー。あの状態で回復しとけば
なんとかなったけど攻撃しちゃって手遅れみたい・・・」
ユキの頭の上に、数字が出てきてカウントダウンが始まっている。
[4]
嘘だろ!あんだけ効率厨のお前が、選択ミス?
辞めてくれよ・・・。
「ヒール」
「ヒール」
「ヒール!!」
[3]
「なんでヒール効かないんだよ!!」
「お前が死ぬと俺嫌なんだよ!!」
「何のために、ここまできたんだよ俺!!」
[2]
そんな言葉も、虚しく。
[1]
「Bye」
ユキの姿がかき消された・・・。
「嘘だろ、おい・・・」
こんなのって、ないだろあんまりだろ・・・。
最後に、ユキが使ってたブルーナイフを抱きしめ。
俺が最初からコレを渡してれば・・・。
ユキは、死ななかったかも知れない。
悔やんでも悔やみきれない。
巻き込んだ、俺が悪いのか・・・。
一人でこの世界にいるのは、耐えきれない。
ごめん、ユキ。俺も、そっちに行くわ・・・。
最初から、ユキさんには、死んでいただく予定でした。
クレームは受け付けないよ。(笑
死亡した後のカウントダウンは、レイズ タイムです。
この範囲内でのレイズなら、受け付けます。ってやつですね。