異世界なんかクーリングオフしちまえ!!
あらすじ
お金がない
所持金31ゴールド。
この怨み、宿屋の店主にはらしてやろうか!?
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静かな、朝だ。
何故か今日は、早く起きれた。
きっと二度寝すると、別料金を請求してくる
強欲宿屋がいるかもしれないと思ったからだろうか。
よし、
昨日のまとめだ。
1.称号 [スライムキラー]をセット。
2.二階のスライムはレッドスライム。
ゴールドをほぼ落とさないため金欠になる。
3.三階のスライムは毒攻撃してくるので危険。
4.この宿屋の混浴はトラップである。
ってところだろうか。
称号に、おすすめが付いてたし効果に期待しよう。
では、行こう。
宿屋の店主にに、部屋の鍵を渡す。
「そのまま、二階への上がっていいだろうか?店主。」
と尋ねると。
「アンタはすでに隠し階段の存在知ってるから、次の支払いは、
泊まる時の支払いでいいわよ。流石にアレは一回限定よ。」
「いいこと教えてあげる。
三階はポイズンスライム四階はブルースライムがいるわ。」
「モンスターも強くなるから、頭使って行きなさい。」
「この塔は、五階が最上階よ・・・。」
「貴方に、神のご加護がありますように・・・」
と、強欲店主とは思えないくらいサービスだった。
「あぁ、行ってくるよ!」
二階へ上がった。
昨日の段階で、二階は下調べが済んでいるので
三階への向かうのはこれといって苦労しなかった。
(レッドスライムとの戦闘は三回で済んだ。)
さて、三階への行こう!
前回の、レッドスライムのように階段の入り口で
待ち構えている可能性もあるから。警戒して行こう。
三階への上がった。三階での待ち伏せはなかった・・・。
三階を探索していると、見た目から毒々しい紫色の
泡を吹いているスライムが現れた。
コイツが、ポイズンスライムか、見た目通り毒々しいな。
相手の間合いに入りすぎないようにしないと・・・。
ポイズンスライムがジリジリと、こちらに近寄ってくる。
3M
・
2M
・
1M
ポイズンスライムが毒を吐いた!!
盾で防ぎはしたが、多少ダメージを食らってしまった。
ステータスは、異常なし。
この距離ならいける!!
半歩踏み込み、先に一撃を与える。
一撃で、決まった。
ポイズンスライムを倒した。
経験値18 を手に入れた。
とうとう、ゴールドを出すことを放棄しやがった!!
とまぁ、不満はあるが経験値がものすごく高い。
ポイズンスライムは、
スライムタイプなので硬さは感じることはないが、
耐えられると、毒吐きがあるので少し怖いなと警戒した。
そしてそのまま、三階の探索を行ったが、割とあっさりとと四階への階段を見つけた。
(討伐8回、レベルも8に上がった。)
結論でいうと、
ポイズンスライムの毒吐きは、盾で防ぎさえすれば、
多少ダメージを食らうとしても毒にはならないことがわかった。
何度か戦う内に攻略方法を見つけた。
利き手に、盾をバックラーのように装備して、
盾を、手で持たない分 、利き手に銅の剣を持つ。
単純な対策ではあるが一撃で倒せるならこれが早い。
盾で防御のまま、
半歩の踏み込みを少しでも早くするという方法で
ポイズンスライムのの対策を行った。
結果サクサクと探索が終わってしまった。
ポイズンスライムの、毒対策は杞憂に終わってしまったのである。
そのまま、四階へ、上る。
レッドスライムに強襲を食らったので、警戒しつつ。
階段を登る。
ブルースライムの這う音が、微かに聞こえる。
入り口に、ブルースライム待ち構えてやがる。
先ほどの、ポイズンスライム対策ではなく、
利き手(右手)に、武器を。左手に盾を持ち直した。
四階の、部屋が見え始める。
盾を構え防御の体制で四階への突入。
警戒をしていたこともあり、ブルースライムの強襲を
うまく回避することができた。
一対一 のこの状態ならば、スライム系とのたたかいはなれたものである。
相手の攻撃を盾で、しのいで攻撃を加える。
相手の攻撃に合わせて、カウンターで攻撃を入れる。
この2つが、いまの主な戦法だが、まだ
ブルースライムの対策をができていない為。
カウンターを取りに行くのは危険と判断し。一度盾でしのぐ戦法を取った。
ブルースライムの特徴は、早い。今までの、スライムより
多少ではあるがスピードが上がっている。
初手でカウンターを取りに行かなくて、正解だった。
スライムの突撃を盾でしのいで、攻撃を加える。
攻撃が当たれば、コイツも一撃で仕留めることが可能だった。
その方法で、無事ブルースライムを討伐することができた。
ブルースライムを倒した。
経験値25を手に入れた。
もう、ゴールドを落とす気がないってことだな・・・。
行こう、そのまま最上階へ!!
と、不退転の決意で先に進むことに決めた。
四階から、五階階段の探索は、三階が簡単に見つかった反動か
四階では階段がみつからず。更に、ブルースライムの速度が速い為、
余計に索敵してしまい。
五階の階段を見つける頃には・・・。
ブルースライム 50討伐を果たしてしまった。
うん、ものすごく経験値入ったよ。
現在レベル13・・・。
ステータスAll 36まで上がったわけだ。
HPとMPも100を超え、
現在では、HP120MP120。
(6レベルで踏破?10レベルで簡単ってのはなんだったのか・・・)
あと、50匹倒した中にアイテムをドロップした奴がいて。
一つが、ブルースライムの魔核
二つが、ブルーナイフ。
と、訳のわからない石と、短剣を手に入れた。
と、五階の階段を見つける頃には、流石に回復剤も三つほど使ってしまい。
少しずつ、追い詰められている状況では、ある。
宿屋の店主は、五階のモンスターについては言わなかったし。
最上階にはモンスターが、いないのかもしれない。
と、容易に考えてしまった。人間疲れると。判断が鈍る。
自分のいいように、考えてしまい。五階の階段を上がる。
五階への
上がったと同時に、ポイズンスライム毒を食らってしまった。!!
モンスターの姿を見て、唖然とした。
デカいポイズンスライムだと。
ヤバイ。四階へ逃げよう。
毒を食らいながらもそのまま逃げだす。
階段途中で、毒消しそうを使い毒を解除し、四階の階段前で。休憩して体力の回復に努めた。
あんな、デカいポイズンスライム、
どうすりゃいいんだ。
ポイズンスライムの対策で、片手が空く。
左手に、ブルーナイフを装備すれば。瞬間的な攻撃力は伸びるはず。
デカくなった分、毒の吐きの距離が長い。2Mくらいの距離から吐いてきた。
毒吐きを、確実に盾で回避する。もう一度、そこから毒吐きを回避すれば
攻撃を入れれる。そこに勝機があるはず。
初手で、ミスったら、仕方ない一度
街へ戻るしかないな。対策をし直そう。
戻る覚悟、先へ進む覚悟共に決め。
勝負だ、どデカイの!!
スライムキラー様がお前の相手だ!!
警戒して、五階に突入。
開始直後の、毒吐きを回避し、
相手までの距離が
2M
・
1M
毒吐き!!盾による防御!!微ダメージはあるが毒は回避!!
半歩進み、銅の剣を相手に突き刺し!!
左手の、ブルーナイフで斬りかかる!!
届いた!!
二撃入れたが相手が落ちる気配を見せずそのまま
毒吐きを食らってしまった。
あまりに近すぎて、防御をする暇がなかった・・・。
毒消しは残り一つ・・・。
こうなると、やるかやられるか。だ!!
防御を捨て、両手の剣による多重攻撃。
毒により、
自分のHPゲージがみるみる削られて行く・・・。
再び、毒吐き。一度同じ距離で、食らっていた為。
なんとか防御しつつ銅の剣での攻撃に成功した。
HPゲージが危険域に・・・。回復剤を!!
両手がふさがっている為使用ができない・・・。
最後の力を振り絞り左手のナイフを振り切った。
[ボスモンスター]
デカいポイズンスライムを倒した。
180の経験値250のゴールドを手に入れた。
5階フロアは安全圏となりました。
以後モンスターは出てきません。
ファウストは、レベル14になった。
毒だけど、HP1で生きてる。
毒では死なない仕様なのか・・・・。
助かった。仕様に救われた・・・。
毒消しそうを直ちに使い。回復剤を一つ使う。
その場で休憩を取り。体力の回復を待つ。
これだけのレベルを上げて、なんでこんなに苦戦するんだ?
6でいける、10で簡単ってなんなんだ?
ここで、気づいてしまった。
冒険者は
装備は自由にできるが、
魔法が使えない。
このギリギリのHP
の状況を笑うように全開でいるMPゲージ。
パラメータAll38
このバランス型のパラメータが、俺の首を真綿で締めているような感覚を覚える。
次は、俺は死ぬかもしれない・・・・。
敵に近づきたくない離れて攻撃する手段が欲しい・・・。
近づいても対処できる力が欲しい・・・。
回復できる手段が欲しい・・・・。
これができなきゃ、俺は死んでしまう・・・。
レベル6で踏破できるとほだされて、レベル13でも大苦戦した
この状況・・・。
助けて・・・。
こんな死に方したくねぇ・・・。
と、色々な考えをめぐらせていると。
意識をうしなった。
ハッ!!ダンジョンで寝るとか自殺行為だ。
一度、気を失って少しだけではあるが冷静になれた。
ログを確認した。
さっき倒したモンスターがボスで現在このエリアは安全圏になっている。
今生き残れたのは、ある意味運が良かっただけだなと反省した。
このエリアで、神からの加護が貰えるって。ギルドで言ってたな。
俺が、死なないように・・・加護をもらいたい。
五階のフロアは、最上階ということもあり、先ほどの戦闘をしたスペースと、
その先の広間のスペースくらいしか場所がない。
広間には、眩位光が集まっている。
なんだこの場所!!
と光に向かって手を差し入れてみた。
どこから、ともなく!!
チュートリアル、ボスモンスター討伐おめでとうとの声が聞こえた。
今、君は冒険者だ!!
この神の加護を使い君を転職させてやろう!
100個の職業から好きなのを選んでくれたまえ。
ただし、
・ジャスティス
・勇者
の職業以外から選んでくれ。
100のキャラクター職業の特徴とパラメータの表示
現在転職したら覚えれるスキル。などが見る事が出来ている。
俺の今のパラメーター。を活かすには魔法がいる。
前線を張るための剣がいる。
賢者:魔力に圧倒的に優れ。僧侶、魔法使いの呪文が使用可能。近接戦闘もこなせる。
違う・・・こなせる程度じゃダメだ・・・。
あと、賢者をやれるほどINT(魔力)があるわけじゃない。
大魔導士:圧倒的に魔力に優れ僧侶、魔法使いの呪文が使用可能。
違う・・・。
この際、
前衛職は、全部捨ててしまえ。
生産職なんてこの状況だと論外だ!!
赤魔導士:剣技に優れ、攻撃魔法、回復魔法共に使用することができる。
(三次職ボーナスの為、剣技は騎士並み。魔法は攻撃、回復の一通り扱える)
現在使用可能スキル
・ファイアボルト
・サンダーボルト
・アイスボルト
・アースボルト
・ヒール
・ヒーリング
・騎士スキル
・片手剣強化
・盾騎士
・両手剣強化
三次職?なんのことだ?だが、俺が生きるためにはこの職業しかないかもしれない。
魔法も使えるし、戦闘職並みに戦える。
これなら、ギリギリのラインで生き残れるかもしれない。
よし、決めました。
赤魔道士にします。
あい、わかった。
おめでとう!!
君が3人目のリ・アースの
チュートリアルクリア者だ!!
ファウストは、冒険者から赤魔道士に転職した。
赤魔道士の初期スキルを覚えた。
と、ログが動く。
ファウストを神の憩いの場へ転送します。
目の前に、羽の生えた偉そうな。オッサンが浮いてる。
「よくきたな。
田中一 よ!!
この、リ・アースの世界楽しんでくれてるかな?
君が、このチュートリアル3人目のクリア者だ。
ちなみに、一人目はジョンで職業を[正義]をえらんだ。
二人目はお主と同じ日本から来たタクトで、職業[勇者]をえらんだ。
三人目は、君じゃ日本から来た。ハジメ君。君はもっと説明書を読んだ方がいいのう。」
「すいません、あなたは、誰ですか?」
「ワシは、神じゃ、このリ・アースの製作者じゃ」
神だか、亀だかしらんが。
製作者!!と聞いて。怒りを抑えれなかった。
説明書を出し、契約書を破りそのまま神に殴りかかった。
「お前のせいでこんなクソゲーに付き合わせられたんだ、
こんなゲーム糞食らえだ。
クーリングオフだボケ!!」
と、神に一撃を与えた。
目の前が真っ白にになった。
シーン。
なんの音もしない。
俺は起きた・・・。
だが低い天井。狭い部屋、電気はついてる空調もついてるみたいで快適だ。
なんだ、ここは。
何故、俺はココにいる?
通販で、ゲーム買ったら防音室で・・・。
ゲームやって異世界に強制転送されたんだよな。
そんな、訳ないよな。
あれは、夢だったのかな・・・。
確か最後は俺は魔法が使えるようになったような。
防音室の壁に向かって
「ファイアボルト」
ドン!?
防音室が焦げた!!
「えっ!?」
訳が分からなくなった俺は、
このゲームを購入した電話番号に全力で電凸した。
これにて、一章完です。
セカンドベルって街の名前は、
二人目のゲーム登録者でそのユーザーのチュートリアルマップになります。
なので一人目の登録者は、ファーストベル。
って感じでチュートリアル用のプレイヤー専用の
マップ扱いです。
結論(塔の宿屋の混浴には誰も来ません)