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ゲームクリア?

光の柱へ近づいていく。


光の柱に手を触れると・・・。


「おめでとう、この世界の、ゲームクリアだ!!」


「先程の持ち帰りの箱で、この世界のアイテムを

一種類のみ持ち帰ることができる、一度使えば、再度獲得することも可能だ。」


つまり、現実に戻ってもゲームない資産の1つを現実に持ち帰れる・・・。

そして、それを繰り返す事も可能だ・・・と。


この世界のゴールド(通貨)は、金出てきている。

ゴールドをそのまま持ち帰っても。現実でも金策しながら

現実に戻ることも、できるって訳だ。


けど、ゲームはクリアと言っても99階まで ダンジョンはあるんだぜ?

まだ68階もあるんだぜ、中途半端は、良くないよな!!


今の、資産持ち帰っても この世界に引っ張られただけ大損だし!!

こっちで稼げるのなら、徹底的に稼いでやる!!


大学は留年確定だろうが・・・。それでもその価値以上に稼げればいいさ。



「さて、クリア後の神様とのご対面だ!」

「ゲームクリアしたんだ、神様、あなたと話がしたい。」


ログが動く。


パーティを神の憩いの場へ転送します。


いつもの、翼の生えたおっさんが偉そうに浮かんでた。


「まず、ゲームクリアおめでとう。」

「好きな、アイテムを持ち帰って現実に戻るといい。」

「現実でもスキルが使えるバグは、修正しとくから・・・」


と、神様が言ってきた。


「おいおい、神様なんかそれおかしくねーか?

少なくとも、俺はゲームを楽しみに来たんだぞ。」

「99階まである、って記載してある説明書まで作って31階で終了ってのは

おかしくないか?」


ゲームである以上全力でやる。これが俺のモットーだ。

なのにこれでは、中途半端だ。 俺のモットーに反する。



「いやな、こうなったのも、私としても想定外だったというか。」

と、神様が言った。


「ファウストよ、日本では、ゲームは盛んではないのか?

物凄い市場が動いていると聞き及んでいたが、なので私は、某番組で通販の番組を利用し

参加者を増やそうとしていた。」


俺は、それを聞いて、頭を抱えた。


この人、マーケティングってのがわかってない・・・。


「あのな神様・・・

あの番組でゲームを売って捕まるのは、

本当に、物好きな連中(おれら)くらいしかいないし。


そもそも、コンシューマゲーム自体が下火だというのに。

現代では、お金のために、人間は働かせられるために

生きていると言っても過言ではない。

そんな時代の、大人 (人間)には、余裕がないんだ。


それでも、何かしたい。 一瞬でも感動が欲しいと、

ソーシャルゲームをするユーザーが多いのだ。

今の時代、コンシューマに手を出す人間のほうが少ないのだ。

ソシャゲの台頭で、大人のお遊戯、パチンコでさえも苦境に立っているというのに。

コンシューマゲームの復権とか、それこそVRMMOとか突拍子のない

レベルのものが出なきゃ・・・。もう無理だろ・・・って状態なのに。

そんな状態なのに、よくもまあ・・・。

あんな手で集客しようと・・・。」


直接の失敗原因を聞かされ、


「集客が悪かったのは理解した。」

「本当は、もっと多くの人間がこの世界に、来てくれるものと考えていた。」


「そのために、難易度を序盤は低めに設定して、

最初から2次職を飛ばして3次職に転職可能とした。」

「私が、純粋に、この世界を楽しんでもらいたかったためだ。」


「ここから、先の32階からは、難易度が上がり、正直一人で攻略はほぼ無理だ。」


「六人しか 集まらなかった、この現状では、

99階を踏破、をするのも難しかろう。」


この31階までは所謂、お客様を楽しませるためのステージで、

ここから先は、難易度が上がる的なヤツか。


「ユキ、PTの最大人数は!!」


「六人よ。」


「この世界に、ゲーマーが、六人いるじゃねーか!!十分だ。」

神様(あなた)が、作ったこのゲームこの俺が、全力でロールプレイしてやるよ!!」


「六人で行けば無理な難易度じゃねーんだろ」

「ゲームである以上、俺にクリアできないゲームは無い。ユキもいるし。」


会話にユキを巻き込んだ。


「まぁ、神様が作った攻略本もあるし、できなくはないんじゃない?」


と、ユキの発言に対し。


「問題になるのは、攻略方法だけじゃない。魔石だ、

人数が少なくては魔石の、流通も大変だろう・・・。」


「ん?俺は魔石10個位拾ってるぞ?」


PTの二人からジト目を食らう。


「え?みんなそんな出てないの?」


「強運もあるが、そういえばお前は、LUKにステータスを振っておったな。」

「LUKが、レアドロップに影響するそれもあって魔石を拾えてるんだろうな。」


「ああ、そういうことか。なら、LUKに振るの再開すっかな。」

俺は、そう言った。



「なんじゃ、ファウストよ、

お主、思ったよりこのゲーム楽しんでくれてるみたいだの?

初めて、会った時はクーリングオフだの言って殴りかかって来たのに・・・。」

「人数こそ、少なくなったが、お前達が少数精鋭と、思って

99階の踏破に期待する事にしよう。」

「それでは、99階でまた会おう!!」


「ちょっと、まった神様!」


俺は去ろうとする神様を呼び止める。


このゲームをやってる間、

現実を離れすぎると。死んだ扱いもしくは

現実に戻った後に、大変な目にあう。


と伝え・・・。


この世界を利用して、現実の世界の資金稼ぎしてもいいか?

と、聞いてみた。


「なんじゃ、その程度か、好きにせい。この世界の

仕様の範囲だったら好きにすればいい。」


と言って、神様(ゼウス)は、去って行った。


これは、三次職の皆と、話する必要があるな。


リー君は、終始ぽかーんとしていた。


「一旦、ダンジョンから出よう!!」


[脱失の書]を使用しダンジョンから出ることとなった。


「さーて、ここから、どうしようかね。」


「どうせそんな事、言ってても

アンタの事だからなんか動こうとしてんでしょ。」


「と言っても、PT候補は選んだとしてもあの三人しかいないけどな。」


「リー君も、初PTお疲れ様、ナイスな、火力だったよ!」


「あの、僕も99階目指すんですよね。」


「君も神様との会話聞いてたと思うけど

せっかくなんだし、得られるもの得て、このゲームクリアしようぜ。」

「了承ももらったんだし。」

「そのためにも、金銭効率が上がるであろう上の階目指すのが、ベターっしょ?。」


「あ、いえ、不安とか不満じゃないんですよ。軽く詰みかかってたけど

今回、僕と偃月刀(コイツ)が活躍できて、少し自信ついたというか。」


「まだ、序盤じゃん?ここから修正しようと思えばできるし。仲間がいれば

攻撃特化のそのステータスも活躍の場はいくらでもあるよ。」



「ユキ、もうちょい俺のロールプレイ(わがまま)に付き合って!!」


「アンタのそういう所は、いつも通りだから構わないよ。」


これで、ウチのPTは問題なし。

という事で、


「今日は、皆、解散!!」


「一旦、探索お休みです。休憩するなり装備整えたり各自行うように」


「あと、リー君、脱出の書もってないでしょ。

これあげるから、一度戻って、身の回りの準備して来なよ。」


「準備して、ケジメついたら、こっちの世界でおっきく稼ごうぜ!!」


「はい!!」

あれ、リー君やけに素直になったな・・・。


PTメンバーと別れ別行動をとることとなった。



あとは他のメンバーへ相談ってとこかな。


内心ジョンは、すぐ来てくれる気がする。


正義の味方だし、頼られたら断れんだろ・・・。


すでに、PT組んでるタクト、ユウヤペアの動向が分からんな。


と、思考・・・。



まぁ、いいや


とりあえずいつも通りコールしよう。


まず、近況の報告を行い。


今度集まって、話をしようという旨を 、

三人(ジョン、タクト、ユウヤ)に伝えたのであった。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

魔石、他レアドロップの確率が、ステータスのLUK

に影響する分を追加しました。



















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