俺は無実だ!?
前回のあらすじ
おっさんからのモーニングコール(大嘘
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ん!?
「おっちゃん、何でここにいるんだ?それとここは何処だ?」
目覚めたら、そこにオッサンがいたという。
ある意味、最低な目覚め方をしてしまったが、
居るものは、仕方ない。
「いやな、仕事が終わってギルドに報告に向かう最中
大きな本を持って発狂する不審者が出た。」
「ギルドの案内に発情して、襲いかかった変態が
一撃でのされて、ギルドの休憩室で。寝てるときいてな。」
「不審な人物を街に入れた身と、しては気になって見に来たら。」
「本人だったと、自分の見る目をなさを、後悔してたところだ。」
「責任を持って、お前を捕縛するつもりで待っていた。」
オッサンは椅子から、
立ち上がろうと体を起こそうとする。
え!?
ちっと待って!!
「誤解だ、オッチャン、聞いてくれ」
「俺は、無実だ。」
オッサンは即座に、
「犯人は、皆そういう言い逃れをしようとする。」
即、俺の言葉をつぶされた。
「おっちゃん、頼むからあんたが信じた人間の話だ、
一度でいいからしっかり聞いてくれ。」
「俺は、そこそこいい生活、していてな。
多少学もあり、おっちゃんが知ってる通り多少はレベルがある。」
「そこで、多少、無職というものを満喫していたら。親に追い出された。」
多少の脚色は、仕方あるまい・・・。このおっちゃんには無職ネタの方が効きそうだ。
「俺の持ち物中に、その旨を記載してあった紙を見つけて
発狂してしまい。それを笑われギルドに駆け込んで、普段の運動不足がたたり
息切れ起こして気を失い掛けて、
倒れ掛けたところをギルドのお姉さんに変態と、勘違いされて殴られた。」
「お、お前、そんな、恥ずかしいこと、良くもまぁ言えたもんだなぁ。」
「まぁ、ギルドの姉ちゃんも、とっさに手が出たと言ってたし。」
「よし、わかった。そういう事にしといてやる。」
「どっちにしろ、ギルド嬢に抱きついた程度じゃ、ギルドにゃ酒場も併設
されてんだ、酔っ払いの戯言で終わって、一日、箱にぶち込まれて出所だろうよ」
「それなのに、お前は自ら、自己評価を下げていきやがるな。」
えっ、そんなに処罰軽いの!?
俺の、全力の自虐は何だったんだ。
ああ、何処かに逃げ出したい・・・。
苦悶の表情を浮かべる俺を見て、おっちゃんが笑いを隠そうとしない。
「プクク・・・。まぁそんな恥ずかしいことも、
平気で言えるってのは、にいちゃんが素直なんだろうよ。」
「ギルドから、暴れそうだったら、捕縛してくれと頼まれたが、問題なさそうだし、
早くギルドの受付して、宿でも探しな。野宿になるぜ。」
それから俺は、
おっちゃんと、連れられてギルドの休憩室から
ギルドの受付室へ向かった。
そして受付前に立った。
「早く、手続き済ませちまいな。」
そしておっちゃんが離れていった。
「あっ、はい。ありがとうございます。」
あっ、入り口にいたお姉さんが
受付してた。
あのオヤジィぃ、わざとだな。
おっちゃんは、こちらの様子を見て、後ろで一人でゲラゲラ笑って居る。
「あっ、あなたは、昼間の・・・・」
お姉さんに、俯かれてしまった。
「先程は、すいません。」
「普段、運動し慣れてなくて、いざ走って見たら息切れして
足元がフラついて。決して抱きつこうとしたわけじゃないです。」
と、正直に言ってはみたが。
「はぁ・・・。」
と、ほぼ、信用されてないみたいですね。
「ほんと、ごめんなさい。」
自分が、バツが悪そうに、してるとお姉さんにもクスクスと、笑われてしまった。
「こちらも、思いっきり叩いてしまって、ごめんなさい。」
「こんなところで話してても、話が進まないから、今日は何の用?」
話を切り替えてもらえて助かった。
「冒険者登録お願いします。」
はい、この、書類にサインしてね。
「えっと、あなたは、
ファウストさんで、ギルド未登録のレベルは、6ね。」
名前と、レベルを勝手に確認される。
「あと、あなた名前とレベルの開示、してると不用心だから」
「冒険の際は隠しておいた方がいいわね。ステータスの部分にあるから変更しておきなさい。」
と細々とした事を教えてもらった。
職業と、レベルをオープンにしてると、何かとまずいらしい。
レベルが高ければ、悪意のある人間に対しての威圧になるが、
低レベルの人間が
レベルと職業をオープンにしていたら。
カモがネギを背負って歩いているようなものだと。注意された。
この世界は、山族とか、出るのかな?
と思いステータス欄を開き、レベルと職業の開示をOFFにした。
「あなたは、正直者みたいだけど、事実をそのまま伝えるだけじゃ
冒険者としては痛い目に合うと思うの。今後は気をつけてね。」
と心配されてしまった。
書類の項目欄に名前を記載して、
指紋を取ったら。
冒険者登録完了した。
これで無職から、おさらばできる。
「これで、ファウストさんの冒険者登録は完了したわ。」
ギルド証をテーブルに置かれる。
「このギルドでは、主に生活の為クエストは請け負ってないの。
主に冒険者登録と酒場としてが主な仕事なの」
「このギルドから、冒険者の人に、
[与えるクエストはただ一つ]
モンスターを倒し自分を磨き、
北にあるセカンドベルの塔を
踏破しなさい。」
「そしたら、ゼウス様より冒険者の加護をもらえるわ。」
「レベル10もあれば、塔は踏破できると言われているわ。
あなたは、すでに6レベルだし塔を踏破する力はあると思うわ。」
「あと、冒険者は、いろんな装備を装備することができる職業よ。
塔へ行く前に装備を揃えるといいわ。」
と、RPGによくある。お約束の次の目標を決められてしまった。
「わかりました、北のセカンドベルの塔ですね」
推奨レベルまで、教えてもらえたし、この辺りは。
ゲームの世界なんだろう。と納得した。
「今日は、もう暗くなる前に ギルド前大通りの途中にある宿屋で休みなさい。」
「あそこは、駆け出し冒険者に人気の宿だから。わりと安値で泊まれるわ。」
と、お前は、もう手続き終わったから
帰れという感じではなかったが、
宿の心配をされてしまった。
「あっ、ハイ!!。それでは。」
置かれたギルド証を受け取って
受付を離れる。
門番のおっちゃんも見当たらないないし、
言われた通り、宿屋へ行ってみるか。
夕方も、多少の暗くなっているが、歩くのに支障はない程度だ。
暗くなってきた事あり、通りにいた人たちは少なくなり。
昼間開いていた、
店も閉まっていたので、宿屋へ急ぐことにした。
流石に、初日から野宿は勘弁したいし・・・。
大通り、の途中あたりまで歩いて
道の交差点のところに言われていた、
宿屋があった。
(門の入り口と、ギルドのちょうど中間あたりにある。)
宿屋にはいると。
宿屋の主人が、
「いらっしゃい、一人、一晩6ゴールドだよ。と入り口のカウンターから話しかけてきた。」
「あっ、はいお願いします。」
と、その流れで返答はしてみたが、この世界のお金を持っていない。
どうしよう、と思ったら。
普通に、お金6ゴールドが手元に表れた。
6ゴールドを手渡すと。
「まいど、風呂入るなら、ここを通路をまっすぐ行ったところを右の突き当たりに共同浴場
あるからそこを使いな、タオルや部屋着は、部屋にあるからそれを使うといい。」
「あんたの部屋は209号室だ、二階への階段を上って
右手側にある部屋さ」
「食事は、いるかい?」
と質門されたので
首を縦に振って、
「ハイとだけ答えた。」
そしたら、籠にパンと、飲み物の入った籠を手渡された。
「これが部屋の鍵だ。」
続けて手渡された。
「あっ、どうも。」
自分の部屋へ行く事にした。
今日は、なんか疲れたよ。風呂入ってメシ食ってもう、寝よう。
今日、気になったことは、明日考えよう、そうしよう。
この後、風呂入って寝た!!
(共同風呂が混浴でラッキーなんて展開はなかった。)
追記です。
冒険者の設定を入れ忘れてましたのでついかしました。
ギルドのお姉さんに冒険者の説明を追記しました。
「あと、冒険者は、いろんな装備を装備することができる職業よ。
塔へ行く前に装備を揃えるといいわ。」