大団円エンド 私が倒す
――ハキサレーラにはかつてアクアルナに封じられた悪神サクシアージアが取りついていた。
そしてサクシアージアから受けた神力の余波で女神に戻った私は、カレプレンの女王に選抜されてしまった。
「そう言えば、女王が即位した暁には夫を数人貰う事になっているのだが……」
「え!?」
「アスライル達でも貰ってやってくれ」
アスライラ達は男なのだと体位するンナンフェがにこやかに爆弾発言をしながら手を振り去った。
「え、ちょっとおおお!?」
「アミテルナ」
背後から抱きつかれ、誰かと思えばイスルフィル。
「こら、彼女から離れろ」
アスライラがイスルフィルを私からはなす。
「僕らをよろしくね女王様」
ウソルは私の両手を握った。
「ハキサレーラ……いや女神アミテルナ様」
「マレクロン、リグナント」
二人は複雑そうにしている。
「王子達を夫にするって聞いたよ」
「まだ返事はしてないわ!」
「だから姉さん」
「僕らも君の夫にしてほしいんだ」
二人は両側から私の腕をとった。
「おいおい……」
エルゼルとカルクスが私達を見て唖然としている。
「アミテルナ様……」
「エルゼル!丁度よかったわこの状況をなんとかして!」
「……私は初めて出会った日から貴女をお慕いしています」
「ちょっ!?」
「なら俺も。……なあ、思い出せよ。お前の大好きな俺のことをさ」
カルクスにいたってはふざけている。
しかしエルゼルは本気なのか読めない。
「男8人に奪われる女神アミテルナ、これぞまさにテンペストだな」
最後に現れたのはアミテルナ達の隠された弟オルジだ。
「私を入れたら9人いるけど一人たりなくない?」
真面目に突っ込んだらいけないが。
「夫婦二人三脚みたいなもんだろ」
「はああああ?」
「これなら誰も不幸にならない」
「私が不幸になるわよ!!」
「こんな金持ち美男ズを捕まえて不幸だと?」
――こうしてアミテルナは一日中逃げ回った。
「はやく天界に帰してえええ!!」
そして彼女はいつか天界に帰れる日が来るのを夢見ている。
【テンペスト】




