できる:マレクロン&リグナントend
出来ないといったら嘘になるだろう。
逆にあの二人が他の女と結婚するなんて言われたら私は嫌な気になる。
「……ハキサレーラ?」
「浮かない顔してるね、どうしたの?」
マレクロンとリグナントが私の心配をしている。いくら私が良くても、彼らが私を好きになるかは別だ。
「さっき……」
母から告げられた事を二人に話す。ただし、恋仲の辺りは隠した。
「知ってしまったんだね」
「……その口ぶりだと兄さんは知ってたんだ?」
二才のマレクロンは知っていておかしくないが、赤子だったリグナントは知らなくても無理はない。
「ずっと言いたかった事があるんだ」
「なに?」
マレクロンが私の腕をつかむ。今まで見たことがない真剣な眼差しで、胸が跳ねた。
「会った時から君が好きなんだ」
「……!」
リグナントが見ているのに、それにこんな廊下で告白なんて――
「姉さん、いやハキサレーラ」
リグナントはどんな顔をしているだろうと思っていたら、彼が私のもう片方の手を強引にとった。
「婚約者が出来たって言われて殺してやりたいほど憎かった。きっとこれは姉じゃなくて好きな女が奪われたような気持ちなんだと思う」
――私は夢を見ているの?
「ねえ、僕らの愛しい人」
「兄と弟、どっちを選ぶの?」
まさか兄弟から同じ日に同じ場所で禁断愛の告白をされるなんて!!
「無理よ……選べないわ!」
優しい兄に、意地悪でそこが可愛い弟。どちらも魅力的で片方を切り捨てるなど出来るわけない。
「じゃあ、三人でもいいんだよ」
「これを望んでたんだろ……欲張りな姉さん?」
【ブラザーラヴァース】




