共通 二週目追加 オカマリル
神々の楽園の一つであるゴルダーンに生まれた女神アミテルナ。
彼女はあるとき、ゴルダーン主神である父の怒りをかう。
彼女の魂は人間界の一つであるミーゲンヴェルドの惑星カレプレンへ墜とされた。
彼女を慕う者はその後を追って地上へ降りる。
――――そこは終りのない償いの続く無限の空間であった。
◆◆◆◆
私はハキサレーラ、元の名をアミテルナ。
数年前は楽園に住む女神だったのだが、故あって人間界へ転生させられてしまった。
いきついた先は公爵家でまあそれはあまり関係なく私が人間を神とは違うものと認識していると世間からはヒロインを苛める悪役令嬢と噂をされる事があった。
―――もう朝か、日が経つのは早いものだ。
カーテンの隙間から差し込む光に軽く目をやられ、悶えながら起き上がる。
もう慣れたが、人間の生活というものは些か難儀なものだ。
好きな時間に起きて寝て食べて森で遊ぶ。そんな毎日は神々の普通である。
そして神には寿命がなく
人間には寿命があり、仕事や制約などが多く自由がない。
しかしゴルダーンよりこの星によかった点が一つある。それは星柄が女人主流のところだ。
この星の後取りは女王制で、女は貧富の差なく一律で一妻多夫が許されている。
女に危害を加えたり逆らった者は軽くて拷問、酷くて斬首。
噂では星の裏であるエリア・アクヤークにいる裏女王ヲトヲヒゥが懲罰するのが最も恐ろしいらしい。
ゴルダーンでは男神達がいばり散らしていたので、一言で言うならいい気分だ。
ついでに女たらしの父もいけすかなかったので離れられてラッキーだと思う。
「おはようお兄様」
早朝になり身支度をすませて食事を摂りにきた。
「おはようハキサレーラ」
すでに朝食を採っていて今丁度食べ終えた兄のマレクロンは左手のフォークを置いて微笑んだ。
兄はいつも誰より早く、城で司書の仕事をやる。
弟のリグナントは朝が弱く、まだ起きてきていないようだ。
「この前に婚約した彼はどう?」
マレクロンが紹介した同じキークソン公爵家の長男コンハー。
人間なので特に興味はなかったが、向こうがしつこいので私が折れて婚約者になった。
「特になにも。お兄様が結婚してほしいなら私は構わないわ」
「ならいいけど、ハキサレーラなら選び放題なのに、勝手に決めてごめんね」
マレクロンは眉を下げ、申し訳なさそうにした。
「いいのよコンハーに飽きたら愛人を作るもの」
「……そうだね」
「私が愛人を作るのは嫌なの?」
「どうして……?」
目をパチパチとさせている。
「違うならいいの」
「じゃあ先にいってる」
私はマレクロンを見送っると自分も食事を終わらせて城へいく準備をした。
―――私は第2王女イセリーが幼少の頃からに仕えている侍女で幼馴染だ。
門を通っていくと婚約者で第3王子ウソルの従者でもあるコンハーがかけよる。
「おはよう、話があるんだけど……」
こいつのこの一言から、私の計画は始まった。
◆◆◆
コンハーにイライラしながら裏庭を歩いていると、見たことのない青年と軽くぶつかった。
「申し訳ございません。お怪我はありませんか?」
グレーがかった髪の、整った顔の男、結構私のタイプかもしれないわ。
「ええないわ。貴方見かけない顔だけど、名はなんというの?」
「オルジともうします」
「オルジね……貴方は何を……」
気がつけば謎の男オルジはいなくなっていた。