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二話 初恋

「この湖の名は『ラグス・ストリ』意味は古代サマナス語で流れる星と言う意味です。まだ魔王も生まれる前の遠い昔、天から巨大な星が 堕ちてきて出来たと言われています。結果、その周辺の国々が滅びたとも言われていますわ。」


あれからグレースにより外に連れて行かれ現在教会が用意してくれたバスケットを持ちながら、手を引かれつつ窓から見えていた湖にやって来た二人。(と言っても背後にはく護衛が二人付)湖畔へ来る途中周辺の森の由来や色々な動物、植物の名前、何よりも初めて幼いながら一目惚れをした彼は今、少し前の不機嫌も治り今はご機嫌な顔で真剣に彼女の話を聞きながら疑問に思った事を次々に聞いている。


「こだいさまなすごってなに?」


「古代サマナス語とは最初の文明で同時まだ悪の息子アクシャラが生まれる前の時代、人間や他の種族達も負の感情も知らず穏やかな幸せな日々を過ごしていたと言われている時代の原語ですわ」


「あくしやらって?えほんにでてくるわるいかみのこと?」


「《アクシャラ》は生まれた当所から悪い神では無かったのですよ。」


「じゃあ、どうしてわるいかみになったの?」


「それはですね。神話の一説によると、兄の知恵の息子ナハマが生き物達に知恵を授けたあとに生まれて来た悪の息子アクシャラと慈愛のマイトリー、その他の兄弟達によって感情をあたえた事により、憎みや怒り、嫉妬といった醜い心が次第に彼の心に反映されて行きやがて病んでしまい生き物達を殺すようになってしまったのです。しかし、その後、他の兄弟達によって封印され、その際分離した影が魔王になったと言われています…」


と、そこで気が付いたようにショーンの顔を覗き、


「申し訳ございません。ショーン様には未だ難しいお話でしたね」


しかしショーンはグレースともっと話がしたく乳母ナニーから読んでもらった絵本をの内容を一生懸命思い出しながら、


「わかるもん!!そのあと、え~と…まいとりーにえらばれた…?ゆうしゃにたおされたんだよね!!」


と笑顔で答える彼に、


「偉いですね」


微笑みながら、


「そろそろお腹が空きませんか?サンドイッチや果物水をお持ちしてましたのでこの辺でお昼にしましょう」


「うん!」


「では、今敷物や食べ物の用意を致しますので少々御待ちくださいね」


その後、護衛の二人も交え四人で和やかに会話をし、その後、再び色々な話をしながら教会へ戻って行った。




その夜。


夕飯を終えた後、余程今日は話疲れたのかウトウトし始めたショーンをリアンが苦笑しつつ抱き抱え、教会より貸し与えれた部屋へ運びながら、


「田舎と馬鹿にしていたが私が言った通り此方も楽しかっただろう?」


「ちがうよ。グレースがいたからたのしかったんだよ…。ぼくぜったいしようらいグレースとけっこんするんだ…」


「おいおい…。彼女は巫女だから結婚は出来ないんだぞ…て寝てしまったか」


腕の中のショーンは既に夢の中の住人となっていた。


「今日は大分遠出したから疲れたか。明日にはあの方との対面も有るしこのまま休ませるか」


そのままベットへ寝かせ後を乳母ナニーへ世話を任せ出ていった。



深夜


?『彼の者があの…』


??『そうです。未だ幼いですが将来勇者として魔王と対峙する者。まさに天河石アマゾナイト…希望の石を持つ者。公にとっては辛いやも知れませんが…』


「いえ、確かに心配ですがあの子が生まれた際、あなた様よりお告げを頂いた時に覚悟は決めています。私は時が来るまで勇者として相応しく育て上げるのみ。」


??『…公よ。有り難う御座います…』


?『では、明日、予定通りお目通りすると言う事で…』


「わかりました」




皆が普段寝静まった夜中。教会と近くの村の森よりうめき、泣き叫ぶ女の声と姿を数名が目撃していた…。




















ショーン君三歳六ヶ月。おませさん(*`・ω・)ゞね

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