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君恋う  作者: 氷室 愁
31/32

30.そして二人は――

訪問有り難う御座います。


甘い香りがする。懐かしい香り。自分が愛しい人にと作った香。

[ん……]

[気がついたか]

[本当に……濫?]

[香鈴]

名を呼ばれるとともに抱きしめられ、香ったのは紛れもなく濫の香りだった。ずっと香鈴が作った香を焚いてくれていたのか、甘い香りが混じっている。

[濫だ……。本当に、濫]

[もう、大丈夫だ]

涙が溢れだした。

[ずっと、俺が側にいる]

[ずっと……?]

[ずっと、ずっと……。俺が側にいる。好きだ、香鈴]

唇を重ねると、二人の香りが混ざり合うようだった。


有り難う御座いました。

次話、最終です。

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