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第四話 歴史召喚

東京・渋谷。


政府の作戦は成功していた。


巨大な装置――歴史能力抑制フィールド。


その中では能力が使えない。


炎は消え。


雷は消え。


戦国の英雄たちは力を奪われていた。


拘束装置が作動する。


自衛隊員が叫ぶ。


「対象を確保しろ!」


兵士たちが一斉に突入する。


その中央に立つ男。


織田信長


信長は笑った。


「面白い」


「だが甘い」


兵士が叫ぶ。


「動くな!!」


銃口が向けられる。


その瞬間。


渋谷の空に風が吹いた。


強烈な風。


まるで山から吹き下ろす突風。


兵士たちが振り向く。


ビルの屋上。


そこに一人の若者が立っていた。


大学生。


名もない青年。


彼がこの物語の主人公だった。


彼の手が光っている。


「まさか……」


政府の科学者がモニターを見て叫ぶ。


「能力反応だ!」


主人公は呟く。


「歴史召喚」


空間が歪む。


空気が震える。


そして


巨大な男が現れた。


甲冑。


巨大な槍。


戦場の鬼のような風格。


その男の名は


武田信玄


信玄はゆっくりと辺りを見回した。


「ここは……」


主人公が言う。


「現代です」


信玄は笑った。


「なるほど」


そして政府の兵士たちを見る。


「戦か」


主人公は言った。


「助けてください」


信玄は槍を持ち上げた。


その瞬間。


突風が爆発した。


ドォォォォォン!!


抑制装置が吹き飛ぶ。


フィールドが消える。


信長の炎が復活する。


龍馬の雷が走る。


**坂本龍馬**が笑う。


「なんじゃあの兄ちゃん」


信長が主人公を見る。


「貴様……」


主人公の背後には


信玄が立っている。


信玄が言った。


「若造」


「次は誰を呼ぶ」


主人公の手が再び光る。


信長の目が細くなる。


「なるほど」


「貴様は」


「歴史を呼ぶ者か」


その瞬間。


政府司令部。


モニターを見た総理が立ち上がる。


「まずい」


「能力者がもう一人いる」


科学者が震える声で言う。


「しかも……」


「召喚型です」


東京の戦場で


主人公は呟く。


「もう一人」


空間が再び歪む。


そして現れる影。


長い刀。


鋭い目。


戦国最強の剣豪。


その名は――


宮本武蔵


武蔵が笑う。


「面白そうな戦じゃ」


その瞬間。


東京の戦況が変わった。


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