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第二話 政府、織田信長を排除せよ

東京・渋谷。


交差点はすでに地獄だった。


炎がビルを舐めるように燃え広がり、黒煙が空を覆っている。


その中心に立つ男。


戦国の鎧をまとい、堂々と立つその姿。


織田信長


「ふはははは!」


信長は高らかに笑った。


「面白い!」


彼の手が上がる。


次の瞬間。


ゴォォォォ!!


巨大な炎が空へと噴き上がった。


炎は竜の形を作り、ビルの壁を焼き裂く。


周囲の温度は一気に上昇した。


アスファルトが溶ける。


車が爆発する。


「逃げろ!!」


警察官が叫ぶ。


人々は必死に逃げ出した。


だが信長は動かない。


ただ楽しそうに街を見渡している。


「この世界、気に入ったぞ」


その時。


遠くから重い音が聞こえてきた。


ゴゴゴゴゴ……


戦車だ。


陸上自衛隊の戦車部隊が渋谷へ突入してきた。


そして空には戦闘ヘリ。


スピーカーから声が響く。


「その場から動くな!」


「武器を捨てろ!」


信長は眉をひそめた。


「武器?」


そして笑った。


「武器ならここにある」


彼の体から炎が噴き出す。


覇王の炎。


その瞬間。


ドン!!


戦車が砲撃した。


砲弾が信長へ直撃する。


爆発。


煙が広がる。


「やったか?」


隊員がつぶやく。


だが。


煙の中から声がした。


「ぬるい」


炎が弾け飛ぶ。


信長は無傷だった。


「鉄の筒ごときで、この織田信長を倒すつもりか」


次の瞬間。


炎の竜が戦車を飲み込む。


ドォォォン!!


戦車が爆発した。


ヘリのパイロットが叫ぶ。


「ば、化け物……!」


信長は空を見上げた。


「次は空か」


炎が槍のように飛ぶ。


ドゴォォン!!


ヘリが爆発した。


その様子を遠くのビルから見ている男がいた。


長いコート。


そして刀。


坂本龍馬


彼はため息をついた。


「やっぱり暴れるのう」


龍馬の指先から雷が走る。


バチバチバチ!!


「まあええ」


「そろそろ始めるか」


その瞬間。


東京の空に雷が落ちた。


ドォォォォォン!!


巨大な雷柱が地面を叩く。


信長が笑った。


「来たか」


雷の中心から男が歩いてくる。


龍馬だ。


「久しぶりじゃのう」


雷をまといながら龍馬は言った。


「第六天魔王」


信長は炎をまとった。


「坂本龍馬」


「貴様も生きておったか」


龍馬はニヤリと笑う。


「死んどったぜよ」


「さっきまでな」


その時だった。


二人の背後で


空間が歪んだ。


時間が止まる。


炎も


雷も


煙も


すべて。


世界が静止した。


そして


ゆっくりと歩いてくる老人が一人。


徳川家康


「やれやれ」


家康はため息をついた。


「また乱世か」


信長が目を細める。


「家康……」


龍馬も驚く。


「まさか」


家康は静かに言った。


「この世界には」


「すでに」


「百人以上の歴史覚醒者がいる」


信長の炎が揺れる。


龍馬の雷が走る。


家康は続けた。


「そして」


「政府も動き出した」


その瞬間。


遠くの空に巨大な影が現れる。


戦闘機ではない。


それは


巨大な人型兵器


だった。


家康が呟く。


「なるほど」


「現代も、なかなか面白い」


そして東京の空に


警告放送が流れる。


「こちら日本政府」


「歴史覚醒者に告ぐ」


「ただちに降伏せよ」


信長は笑った。


「断る」


炎が爆発する。


そして彼は宣言した。


「この国は」


「織田信長がもらう」


その言葉と同時に


世界中で


歴史人物が覚醒する。


ナポレオン。


ジャンヌダルク。


アインシュタイン。


歴史が


現代を侵略し始めた。


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