19.初めての、人間③
忙しいのですごく短いです。
「うーん、それもちょっと言えないかな。でも、見ててわかるよ。君とは友達になろうとは思わないかな。」
散々な言われようだ。
「あなたも大概失礼じゃない?」
「俺はこれでいいんだよ。」
笑いながらわたしの言葉をサラッと流す。
「お?」
「何?」
「いや、今君の友達の一人が人間に捕まっちゃった。あれは売られるパターンだな。」
う、売られる!?
「早く助けに行かなちゃ!」
「はは~、そんなに焦らなくても大丈夫だよ。」
なんでこの人はこんなにのんきに笑ってるんだろう。
「そりゃあ、他人事だからねぇ。」
「あなたのこと、大っ嫌いになりそう。」
思いっきり憎しみを込めてにらみつける。
「なってくれても全然かまわないよ。」
「あなた、友達絶対にいないよね?」
「いや~残念ながら数えられないくらい大量にいるよ。俺はこう見えて顔が広いんだ。」
嫌味な男だ。話していてイライラが止まらない。
「とりあえず、売られちゃいそうな子は後回しにしようか。あ。」
「今度は何?」
「そんなにイライラしない。今、他のお友達も捕まっちゃった。」
「助けられる?」
「君が条件飲んでくれるなら、ね。」
「あなたを妖精の国まで案内する、でしょ!わかってる!結界の外まででいいんだよね?」
「うん、それで大丈夫。それだけわかってくれてればいいんだ。ほら、見えてきたよ。」
目の前が少し開けて複数人の男がいるのが見える。その中の一人が手で妖精をつまんでいるのが見えた。
レイだ。




