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なんか、転生した。  作者: moto
妖精の国
12/20

12.みんなで、散歩をしよう

「うーん、固有魔法どうしようかな........。」


今までの習得してきた魔法を振り返ってみる。基本的に得意な魔法は少なかったが、比較的すぐに習得できたものが、水属性の中級で出てきた、水に色やにおいを付与する魔法、火属性の中級で出てきた、火の温度を調整する魔法、そして闇属性の上級魔法、相手の魔力を奪う魔法だ。反対に苦手だったのは、水を出したり、土を出したり、火を出したり、灯を出したり、といったものだ。それらはどれも初級魔法で、意外にも、わたしは中級魔法を覚えるよりも初級魔法を覚えるほうが時間がかかった。


これらのことから考えてみて、おそらくわたしは物質を生み出す、ということが絶望的に苦手なのだろう。じゃあ、得意な魔法の共通点は何かというと、これがさっぱりわからなかった。


うーん。うん、いくら考えてもさっぱりわからない。なんか考えることに飽きてきた。みんなとおしゃべりしよう。


ちなみに妖精の中でも、ずっと真面目に魔法を練習しているのは少数派で、大体は、おしゃべりしながら気が向いたら魔法を練習する、という子が多い。それでも、昔のように一日ずっと何もしないで日向ぼっこをしている、という子は今では全くいない。みんな日向ぼっこ以外に楽しいことがたくさんあると気づいたのだ。


「わたし散歩するけどついてくる人ー」


「あ、わたし行くー。」


「わたしもー。」


「わたしもー。」


ついてくると言ってくれた子は、赤髪のポニーテールをしたベラ、この前土属性の上級魔法を全てマスターしたマリ、桃色髪の内巻きボブをしたレイ、そしてわたしに、魔法を教えてほしいと一番初めに頼んできたリンだ。妖精たちの中でも特にわたしを慕ってくれているいつものメンバーだ。


「今日はどこに散歩するのー?」


「湖なんかは?」


「えー、そこはこの前言ったじゃんか。」


「えっへん、今日は結界の根元まで行きます!」


ちょっと前から行きたいなーと思っていたのだ。


「えー、でもそこ遠すぎない?一日じゃここに戻ってこれないよ。」


オレンジ髪のマリが不思議そうに言う。


「ふふふ、そこでレイの出番です!」


そういいながらピンク髪のレイの背中を前に押し出す。


「あ、え、わたし!?」


レイがあたふたと慌てる。


「あ、そっか、レイちゃんはこの前強化付与の魔法覚えたもんね。」


あっさりとつぶやくのは緑髪のリン。リンは、周りのどこかおっとりして抜けている部分のある妖精たちと違って、頭の回転がいくぶんか早い。初めて声をかけてくれた時のようなおどおどした様子を見せることもなくなり、わたしの右腕としての地位を確立している。ちなみにお調子者のマリがボケ、ベラがツッコミ、レイは場を和ませるマスコット的な役割だ。


「じゃあ、一人ずつ羽の部分に強化かけるよ。」


レイがわたしに両手を掲げる。レイが魔法をかけるときは羽をパタパタさせるのが癖で、そのまま少しずつ上昇してしまうのはご愛敬だ。


ふーんふーん、となっている様子がかわいい。全員に強化をかけ終わったときには、レイの額にはじっとりと汗が浮かんでいた。


「レイ、お疲れ様。そしたら、結界に向かってレッツゴー!」

ベラが火属性、レイが光属性です。風属性で速く飛べるようにすることもできますが、精密な魔法操作が必要なため、リンにはまだ使うことができません。

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