超簡単! 楽しいキャンプ飯 その1
もうじき春本番。暖かな日差しや春風にのって花の便りも届き、アウトドアレジャーが楽しい季節がやって来る。
近隣には人気のキャンプ場が沢山あって、春休みの週末には凄い数のテントが色とりどり立ち並び、とても賑やかな様子に良く出くわす。
春先のキャンプ。朝晩の冷え込みはまだかなり厳しかったりするから防寒対策は必須だけど、真夏とは違って厳しさを増す暑さ対策もまだ不要だし、食材の傷みや害虫の心配とかも少なくて比較的気軽に楽しめる、キャンプにはいい季節だ。
(ただ、花粉症の方にはアウトドアはちょっと辛い時期かもしれないけど)
キャンプのごはんって、自分たちで作ること自体が凄く楽しくて。たとえ目玉焼き1個でも、野外で作って食べると美味しさも楽しさも千倍くらいに違って感じられるもの。
失敗することすら調味料、みたいになるから面白い。大人も子供も夢中になって笑顔で作業、みんなが生き生き、キラキラ。
むかし子供たちと一緒に散々世話になった、「自分でできるもん!」が実感できるシンプル&ワイルドな楽しい一品を書き記してみたい。
幾つかあるけどまず真っ先に挙げたいのがこちら。
1.「牛乳パックdeホットドッグ」
〈用意するもの:1人前〉
ドッグパン1本
ソーセージ(生食可なもの。魚肉でもOK)1-2本
カットキャベツ 少々
ケチャップ
マスタード お好みで
アルミホイル
着火ライター
1リットル牛乳パック1本
(上だけ開いた状態のがベスト。切り開いたものはガムテで箱状に成型しなおす)
〈作り方〉
ドッグパンの切れ目にケチャップを塗る
カットキャベツとソーセージを挟む
アルミホイルを2重にして、ドッグパンを丸ごと包む
牛乳パックに入れる(1本につき1個、小さめなら2個も可)
上部は開いたままでok
BBQコンロや焚火台などにのせ、底の角から火をつける
※斜めに立てかけた状態が むらなく綺麗に燃えやすいのでベター
※アルミホイル1重だと、割と盛大に焦げます
上まで全部燃えきったら 焼き上がり
アルミホイルを開けば、ホッカホカ焼きたてホットドッグの出来上がり!
※開封時はくれぐれも火傷にご注意ください
ケチャップやマスタードを絞って食べます。
2.「やきそば」
同じ手法で実は「やきそば」もできちゃうんです!
〈用意するもの:1人前〉
焼そば用蒸し麵 2分の1袋
粉末焼きそばソース
もやし・キャベツなどの野菜 少々
ソーセージやベーコン、ちくわなど生食可な肉製品 適宜(なくてもOK)
水 少々
アルミホイル
1リットル牛乳パック1本
着火ライター
〈作り方〉
キャベツは手でちぎり、加工肉類は麺に絡みやすいように切っておく
広げたアルミホイルの上に蒸し麺を載せる
野菜と肉類、粉末ソース2分の1袋分を振りかけて全体を軽く混ぜる
水 大匙2分の1~1杯程度をふりかける(麺の硬さで適宜)
アルミホイル2重にして包み、牛乳パックに入れる(1本につき1個)
あとは、ホットドッグと同じです。
「こんなんでホントに出来るの!?」って感じだけど、シッカリ燃え尽きるころにはイイ感じに蒸し上がってちゃんと焼そばになってます。子供さんやご家族にビックリされること請け合い。
コツは、あまり欲張らず少な目に包むこと、でしょうか。
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昔はマッチやロウソクといったら家庭で欠かせない道具で、煮炊きやゴミ燃し、庭の落ち葉や枯れ枝を燃して焼き芋したり。様々な場面で毎日ナマの「火」を扱っていた。
最近はそういう機会もかなり少なくなっていると思う。理科実験の時に生まれて初めてマッチを擦る、っていう子供さんも多いのでは。
生命、文明社会を紡ぐことと直結している「火」を扱うということ。
キャンプをすると生の「火」を扱う場面が凄く沢山ある。「火」ってものの有用性や危険性を知るとか、正しい付き合い方を一緒に学ぶとか。
環境について、安全について等々一緒に考える…そんなきっかけにもなるかなーって大人としてはちょっと欲張って思っちゃったりもする。
とはいえ、牛乳パックホットドッグはそんな理屈抜きでも親子や仲間でワクワク、冒険心、チャレンジ心、こころもお腹も豊かに満たしてくれる楽しさがある。
一発で成功すれば勿論いいんだけど、時には黒焦げになっちゃったり、うまく燃え切らないで生焼け!?なんてこともやっぱりある。
けれど何しろやってみると楽しいもんで、たとえ失敗したって「じゃあ次はこうしてみようか?」「こんな食材でやってみたらどうかな?」
なあんて次へのチャレンジ心や探求心に、メラメラ火がついちゃったりもするのだ 笑。
ご興味お持ちの向きには是非一度、キャンプやBBQにてお試しいただけたらと思います。
愉しく美味しく、安全に。
たくさんたくさん笑顔の花咲く、よき春の休日となりますように。