耕作放棄地と自然災害 その4
私も考えてみようかな。不作と給与の減額だよね。不作ってことは、市場に出る小麦の量がだいぶ減るってことだよね。分かりやすく考えるために収穫量が半分になったとする。で、その半分がそのまま市場に行くかと言うとそうではなくて、翌年の種を保管しておかないと、翌年小麦を栽培出来なくなる。だから仮に1割とすると、市場に出る小麦の量は4割になる。
平年なら10割から種1割を引いた9割が出るのに対して、今年が4割なら、単純に5割減った計算になるよね。でも買う人の人数が変わらないなら供給より需要が倍になるから、単純に価格が倍になるのかなぁ?
で、給与は収穫量が半分だから単純に半分とするともらえる小麦は、半分と半分で四分の1か。
物価高騰がすごいね。単純に考えて400%だ。こうなると普通の生活は出来なくなるね。
なら、私はどうするか?食べるものが1/4になったら飢える気がするし、それでも家族のために食べるものがいるから。
私なら自分で畑を作って食べ物を作るよね。でも、働いている人は多分持ってないから、手っ取り早くするならお金を借りるかお金を稼ぎに行く。
昔風にいうなら出稼ぎしに行くっておじいちゃんならいってただろうな。
と言うことは、領地の小麦を作る人が圧倒的に不足するのかな。給料がまともに貰えないなら、そこの会社で働いてももう見込みはないし、私なら別のバイトを探すよね。
でもここら辺は基本的に収入を得るなら農業だから、仕事を得るには都市部に出稼ぎに行くしかないし、そうなるとそこの領地の人数がくっと減るわけになるわよね。
えーっと、他には???うーん。思いつかない。これだとオーツ領は困るかもしれないけど。うちの領地には影響ないんじゃないかしら?でもお父様は困ったと言っているんだから、うちの領地にも関係あることになるんだよね。
もう一度考えなおしてみよう。食べるものがないから出稼ぎに行く。でもなんらかの理由で行かなかったら?例えば、身体の弱い人や不自由な人、あっ、亜人の人は都市に行かないじゃない。
この国では亜人は、人間よりも下位の人種だから都市部では、迫害がより酷くなる。なら、どうしよう?狩とかするのかな?そういえば日本にいた頃は、ニュースで話題になっていることがあったっけ?生活に困った人が闇バイトしてるって。
その人達は、お金がほしくて強盗したり、詐欺をしたり、手っ取り早くお金になることの下請けをしているんだよね。
ものがあるところから、奪ったり盗んだりすることが多くなるってことかな。それはかなり治安が悪くなりそうだね。
あっ、あと戦争で困窮した国の国民は。難民として豊かな国に助けを求めに行くんだよね。隣の不景気のオーツ領。うちのベジタル領は景気が良いから、こっちに人がたくさん来るってこと?
人が来るってことは食べるものと住むところがいるってことだけど、うちの領地はそこまで余裕はないし、来たらどうなるんだろう?
単純にうちと同じ人数が来たら、人口が倍になるでしょう。食べ物の量は変わらないから、一人当たりの食糧が半分になるのかなぁ。
でもお金が無ければ買えないし、寝るところもないし。かわいそうだな。食べるものもなく、寝るところもなかったら死んじゃうよ。
これがお父様の困ったといっていることかな。でも困ったというよりはかわいそうなんだけどな。私の食べる分を半分あげても、食べられる人は一人だけ。
流れてくる人の数にもよるけど、全く足りないよね。かといって他の人の分もあげるとなったら?どうだろう?頑張って働いたお金が、何もしないまま半分になったら。やる気が下がらないかな?
頑張ったのに報われないっていうのは、やる気を削ぐし、よくないよね。でも何もしないのも可哀想だけど。どうするのがいいんだろう?




