風土病にはご用心10
「ただいまー」
私達3人は、完全に夜の帳が落ち、星灯りの中ヘトヘトになりながら帰ってきたんだよ。夜道は危ないからね。足元をキャロットちゃんが灯りで照らしながらゆっくりと歩いてきたんだ。
走ると灯りが一つしかないから危ないしね。
「あらマッシュ、キャロットちゃん、アカネちゃんお帰りなさい。こんなに夜遅くまでお疲れ様。アカネちゃん怪我したって聞いたけど、大丈夫?」
「お母様、足をちょっと捻ったようです。しばらく安静にしてれば治ると思いますわ。」
「あらあら大変ね。アカネちゃん椅子に座ってて。キャロットちゃんは、消毒と添木でアカネちゃんを手当てしてあげて、マッシュは、夕飯の準備を手伝って頂戴。みんなお腹空いてるでしょう?」
「「「もう、ペコペコ〜」」」
「準備してたものを温め直すから!少しだけ我慢しててね。」
「はい。あのお母様、お父様のお身体はどうでしょうか?」
「父さんかい。アカネちゃん達が危険を顧みずに薬草を取って来てくれたから、無事回復の方に向かってるわ。ありがとうね。アカネちゃん。」
「よかったですわ。」
本当に助かってよかったよ。でも何気に今回の風土病ってかなりやばいよね。天候が良かったから、良かったものの天気が荒れててりしたら、とても取りに行けないと思うのよね。
なんとかして保存しておかないかな?2日しか猶予もないというのもかなりピンチなことなんだよね。
「ねぇ、お母様。薬草の件ですが備蓄って出来ないものでしょうか?今回は、無事間に合うように採取出来ましたけど、次行ってまたあるのかも分かりませんし、いつ誰がかかるか分からないので。」
「アカネちゃん。ありがとうね。うちの家族の心配してもらって。私も前回の時にまたこんなことがあったら大変て思って、乾燥させてみようかとお婆ちゃんに相談したんだけどね。」
お母様がふるふると首を横にふる。
「ダメだったんだよね。それは、お婆ちゃんが試したんだけど、効果がなかったんだってさ。どうも薬草に含まれる水分が効果があるみたいなんだよね。だから、何かあったら私達が頑張って取りに行くしかないんだよ。」
「わかりましたわ。お母様。その時までに身体を鍛えて、一人でも採取出来る様にしておきますわ。」
「ええ、アカネちゃん。その時はお願いするわね。」
とパンパンとお母様に肩を叩かれたんだよ。
はぁー、なんとかなってよかったよ。もしもの時も、最悪は私が魔法使って現地に転移して、採取してまた帰って来ればいいからなんとかなるしね。
あっ、でも、よく考えたら転移先のポイントが私の落ちた穴の底だったよ。帰り道で転移ポイント新しく登録しておけばよかったな。
誰もいない自分の部屋で頭をコツンと叩いてみる。
でも、今分かったのは僥倖かも。キャロットちゃんと鹿さんにお菓子持ってお礼行かないとだし、その時になるべく近くで、転移ポイント登録しとけば安心だよね。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
後日談
私とキャロットちゃんが鹿さんでも食べられるお菓子を作って、山へお礼に行こうとしたんだけど、マッシュ兄さんが危ないからと一緒に着いてきて来れることになったんだ。
でね。山に着いて、鹿さーんて呼んだら、私の声がわかったのか、首にハンカチを巻いた鹿さんが走ってきて来れたんだ。
私のことを覚えて来れて嬉しかったんだよ。
お礼のお菓子を手に乗せて差し出したら、美味しくペロペロと食べて来れたし。キャロットちゃんも一緒にお菓子を食べてもらったんだよ。
ちょーーっと、マッシュ兄さんの方を見たら、なんかむずむずして、自分でもやりたそうにしてたんだよね。
やりたかったら、言ってくれたらよかったのに。
結局最後の方まで言わなかっんで、私がお菓子を上げて、マッシュ兄さんもお礼してあげてってお願いしたら。
「アカネが頼むんなら仕方ないな。」
とちょっと頬を紅くして、照れながら、鹿さんにお菓子あげたんだよ。
それ見て、私とキャロットちゃんは、マッシュ兄さんには悪いけど、少し笑っちゃった。
今回の教訓は、風土病って治療の素材が入手しにくいからとっても危険ってことだね。
何が起こるか分からないから、リスクに備えて準備しないとね。
マッシュ兄さんが動物好きなのも一つの収穫だったかな。
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短編1はこれにて完結で最後までお読み頂きありがとうございました。本編読んでいない方は本編で、読んでいる方は、次の短編が有ればそちらでお会いしましょう。シーユー。
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