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5:乗り物

 少し前にかなり久しぶりに飛行機に乗った。以前から鉄道に興味があったが最近特に新幹線が好き。ということで今回は乗り物の話。

 ちなみに私は高校生ぐらいまで乗り物といえば車しか存在しない世界に住んでいた。地方は車社会なので、子どもは基本的に自転車か親の車しか移動手段を持たない。私の生まれた地は大都会名古屋が近い地だったから全身真っ赤な車体の名鉄めいてつに乗ったことがあるのはうっすらとした記憶の中に残っているが――育った地では電車に乗った記憶はおそらく高校生になってからと記憶している。でも高校はバス通学をしていたので、通学で毎日電車に乗っていたわけでもなく、ほぼ電車とも無縁の生活を送っていた。そして大人になってから小さい子どもが電車好きとかいうのを聞くと「電車好きは都会の子どもだからでは」と思うようになった。だって私の住む地域なんて電車通ってないし、車で生きてるし、なじみがなさすぎて親しみも覚えないのではと思えるのだ。ひるがえって都会の子どもはちょっと歩けば駅があり、更にちょっと行けば複数路線の通る駅にたどり着き複数の見た目の電車を一時間に何本も楽しむことができるのだ。それに引き換え地方は……親が鉄道趣味でもなければ必要ないと一蹴されそうな駅まで連れてってもらったとしても単線、一時間に一本あればいい方で利用が少ない時間は二、三時間に一本という電車の通らなさ…….。ね? 都会の趣味でしょ?!

 地方民の悲哀の話になってしまった……違うそうじゃない。

 ともかく、高校生になってやっと移動手段の種類が増えた(バス、親の車、電車)私だったが、初めて一人で新幹線に乗ったのも高校生の時だ。姉が進学を機に都会に引っ越していたので、姉の家に遊びに行くために新幹線に乗ったのだった。そして高校生の時には飛行機に生まれて初めて乗るという体験をしている。修学旅行が沖縄だったので乗れたのだ。本題に入れてきたので、ではまず飛行機から。


 飛行機。

 人生でそんなに乗ってない。最後に乗ったのがうろ覚えなくらいで、たぶんけっこう前に行った北海道旅行が最後で、最近久しぶりに乗ったのがまた北海道旅行。

 飛行機、空を飛ぶなんてなんて夢があってロマンで素敵なんだろうと思うけど、乗るたびに「なんで鉄の塊が空飛べるんだ……? すご過ぎない?」っていう原始人の気持ちになる。いや理屈とか理論は分かるんだけど、単純にすごいなって。近未来だなあ(現代だよ)。いつの時代の人なんだよ。

 飛行機、まず空港に行くのに時間がかかるし出発時間より早くに着かないとだし、降りてからも都心部からは少し離れてるし、と考えて今まで避けがちだったんだけど今回すごく久しぶりに乗って楽しかったので自分の中でのハードルが少し下がったなと感じた。

 まず空港、今はなんと保安検査と搭乗口以外で対面しなくてもいいという時代になっていることを初めて知った。なんか最後に空港行った時あたりは、チェックインカウンターで何やら手続きをしないといけなかったが、今はスマホなどによるオンラインチェックインで入力するだけでカウンターに行かなくてもよくなっていて、すごいと感じた。空港によるだろうが預ける荷物も、自動手荷物預け機があってそれで簡単に預けることができた。でも荷物預けると受け取りに時間かかるのがめんどくさくなって帰りは持ち込んだ(サイズ的に可能だったので)。さすがに保安検査は対面だが、搭乗口もQRコードをかざすだけだし、かなり楽に飛行機内まで進めることが今回の旅で分かった。

 そして飛行機、行きは窓際が空いてなくて帰りは窓際取れたけど夜だったので何も見えず、だったので次に乗る時は明るい時間に窓際に座れるといいなと思った。飛んでいる実感を得られなかったので、景色を見て飛んでいる実感を得たい。そして江戸時代からタイムスリップしてきた人間のようにまた「鉄の鳥が飛んでる……」をやる。

 実は飛行機乗る前からなにげに楽しみにしていたのだが、その理由の一つに『CREWでございます!』という漫画を読んでいたからというのがある。

 元キャビンアテンダントの作者がキャビンアテンダントのみならず航空業界の人たちがどんな風に仕事に取組み、仕事に誇りをもって働いているかを描いた名作なので、おすすめ。こちらの作品を読んでいたので航空業界への興味も少しあり、たくさんの方ががんばって支えてくれてやっと快適に飛ぶことができる飛行機、空港を楽しんでみたかったという気持ちもあった。実際はあんまり働いている人を見ていたら不審者でしかないので横目で見る程度しかできなかったが、とりあえず飛行機を降りる時にはキャビンアテンダントさんたちがご挨拶してくれたのに対して、ありがとうございましたを伝えてみた。ありがとうございました!

 特にトラブルも困ったこともなく終えたフライトだったので何かすごくお世話になったエピソードとかは特にないんだけど、漫画のおかげでこのフライトが無事に終わったのもたくさんの人々の苦労と努力があってのことなんだろうなと想像することができた。そして航空業界をより身近に感じられた。

 久しぶりに飛行機に乗って思い出したのが、初めて乗った修学旅行の飛行機でキャビンアテンダントさんが耳キーンてなる時は飴とか舐めるといいよって飴ちゃんをくれたこと。初めての飛行機何したかなんてほぼ覚えてないんだけど優しくされた思い出っていうのは案外残ってるものだなと、今更になって嬉しく思ったのだった。

 ちなみに修学旅行で他者に手配してもらった飛行機の次に乗ったのが、初めての海外旅行を一人旅するはめになって自分でイチから手配した飛行機というちょっといきなりハードルの上がった旅をした時の記録は拙作『ヘタレで無謀な一人旅!【イタリア編】』で楽しめる。「イタリア編」と書いておいて別の「〇〇編」はない。でも今回飛行機旅のやり方を思い出したので、遠くない未来にまた海外旅行に行けたらいいな。

 とはいえ次も国内旅行で飛行機に乗ることになりそうだ。次はたぶん四国。


 次は鉄道、主に新幹線。

 自転車以外で好きな乗り物は鉄道である。なぜなら私は、車やバスでは酔うが電車や新幹線では酔ったことがないからだ。揺れの違いかな、なんか酔わないから鉄道は一番好き。飛行機は気圧の差でなんとなく酔ったような時があるし手軽じゃないので好きだけど一番じゃない。ちなみに今回の話に一度も出てこない船という乗り物、ボート以外生まれてこの方乗ったことない。乗りたくないわけではないが、きっと酔うのであろう。

 鉄道への興味は前述の通り田舎でははぐくめなかったので当然、都会へ越してきてから生まれた。基本的に首都圏は電車社会なので、電車に乗ってどこにでも行ける。私の趣味のミュージアムめぐりのためには電車に乗ればどの美術館にも博物館にも行けたので、電車をたくさん使っている。今もだ。そしてなんとなく〇〇線の見た目好きだな、〇〇線の新しい車両かっこいいな程度に興味を持つようになった。

 在来線はどこにでも連れてってくれる手軽さが最高だけど、おびただしい数の路線があるので正直今でもよく使う路線以外何も分からない。

 新幹線はその点比較的路線や車両の種類も少なくて覚えられ……そう(覚えられてはいない)。東日本中心に覚えてきてるような気がする……。

 もともとのなんとなくの興味に加え、ミュージアム趣味でミュージアムと名のつくものはだいたい行く私は鉄道関係のミュージアムや資料館にも行っているので地道に鉄道への興味をはぐくんでいた。そしてとどめが多分、某新幹線アニメ。二代目までが好きだった……今回はアニメの話じゃないので語らないが、そんなわけでアニメ視聴で鉄道への興味が増したのだ。

 そのアニメを見てから二度目の鉄道博物館を訪問したら、鉄道の歴史って日本では明治からなので私が明治時代好きになってから得た知識もあいまって、展示や解説を見るのが楽しい楽しい。車両そのものを楽しむというより、鉄道史を楽しんでる部分があるんだけど。

 とにかく鉄道博物館も楽しかった。それが今年のことで、今年デビューしたばかりの新しい車両である山形新幹線のE8系に乗りたいという気持ち(もともと東北旅行がしたかったのもあって)で乗ってみたり、ちょっとした新幹線グッズなら買ってみたりと、新幹線好きになっている。知識は全然ないんだけど。とりあえず甥っ子に新幹線グッズを貢いでいこうと新幹線ベビー服をネットであさっている(ちなみに自分が好きだから恐竜服もあげている)。将来甥っ子とプラレールしたいな(甥っ子はまだ0歳である)。年々子ども向けコンテンツにハマっている私であった。子どもに影響されたわけでもないのに。

 あと山形に行ったあとに盛岡に行ったので、そこではやぶさとこまちの切り離しと連結の両方を見たし、だいぶ新幹線好き。次はドクターイエローが見れたら最高なんだけど……。いなくなっちゃう前に生で見たいよね。

 鉄道関係でいくと今度はSLに乗りたいし、京都鉄道博物館は未踏なので行きたいし、アプト式乗りたいし、なんかいろいろ旅に出たい。

 結局、旅が好きなのもあって鉄道や飛行機に乗りたい、好きになっている、のもあるかもしれない。

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