吸血鬼と死にたい僕の物語
こんな話をしたら君はどう思うだろうか?
親友が狂ってしまったら、不登校になったり人と関わらないようになってしまった子は、たまに見ると思う。
俺もその1人だった。しかしある人との出会いでそんな思いは消えてしまった。
俺はYouTuberだ。かといって別に売れている訳でも無く、
毎日、投稿していた。俺の1番伸びている動画は、人との喧嘩の動画だ。もちろんガチではなく、ネット上でだったが。
そんな動画で俺は何を求めていたのか?それは共感だ。
誰かにネットで虐められる。それを投稿する。伸びる、みたいな事をやっていた。そんなある日、喧嘩している相手から先日出した動画についてコメントが来た。グチグチ書かれていて俺の心を大きくすり減らした。今思えばここから始まったのだ。そして編集者の人からも言われてしまい、俺の心は砕け散った。1人たんすのなかで呪い続けた。そして俺はYouTubeを辞めた。
仕事が無くなったも同然なのでバイトし始めた。
そんなある日ふと目に止まった動画を見て見た。
それはあいつだった。はらわたが煮えくりかえった。
なぜならあいつは俺の事をバカにしたのだ。
底辺YouTuber、いじめっ子、くそうざいなど酷い文言だった
そんなことは慣れっこだったのでその日は寝た。
次の日起きてみると通知が100件以上も来ていた。
俺への悪口だった。ひどい、ブス、○ね、お前なんか消えてなくなれ、などなどおそらくあいつのファンの仕業だろう。
その瞬間俺の中の何かが弾けた。こんな俺の生きづらい世の中なんていても意味が無い。
そう思った俺は夜学校に忍びのみ、屋上に来ていた。
あそこから飛べば楽になれる。そう思い一歩づつ近づいていき、ついに飛び下りるというところでふと声がした。
「君死にたいの?」
ウザかった、しかも誰、美少女だけど。てよく見たら羽と牙生えてんじゃん!?あの子は吸血鬼?
「そう私は吸血鬼、あなたを止めに来た」
うん止めないで、楽にならせてというとその子は
「じゃあ降りてみなさいよ、そこまで言うのなら、まぁ私から逃れられたらだけど。」
ふん、上等だ。やってやろう。俺はダッシュし飛び越えた。
落ちていく感覚がする。よし、やっと死ねる、そう思った瞬間、止まった。あの吸血鬼が止めたのだ。そしてあろうことか、どこかに連れ去ってしまった