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よろしくお願いします


箸が止まり 何も話さなくなったはるかを不思議そうに見つめながらも気を悪くした様子はなく 話しかけて来た


「何か 心配事でもあるんですか?」


はるかは答えようとするが なんと答えれば良いのかが分からない

よく分からないこのモヤモヤ

自分のことなのに なぜ友達と親と5年間も会っていないのか 分からない

そんな事を口にして良いのか?

なんと言えば良いのか?

どう説明すれば良いのか?


分からない事だらけで

口にする事が出来ない

何も言わないはるかに 何でもないことの様に話し続ける


「心配事って口にしてみたら意外と大したことになかったりするんですよね」


大きなエビチリを一口で口に入れ

美味しいですよ

と つぶやく


そう言われると そうなのかな?

仕事が忙し過ぎて 日々が過ぎてて連絡したり会わなかっただけなのかな?

このモヤモヤは気にしすぎなのかな?

思い切って 話してみることにする


「私 保育園の打ち上げ以外で 人と食事するの 5年ぶりなんです…

しかも それに今気づいたんです」

この5年間一度も不思議に思わなかった なぜなんだろ?そんな気持ちも口にしていた


先生ははるかの顔をじっと見つめたまま

静かに箸を置いた

何も答えてくれない


「はるか先生から連絡しなかっただけなんですか?お友達や親からは連絡なかったんですか?」


そう問われてハッとする

慌てて 携帯を確認する

着信もメールもsnsも何も履歴がない


どう言うこと


連絡先を確認すると

そこには保育園の番号 園長先生の番号

主任先生の番号 しかなかった

メールもsnsも真っ白何もない


友達の名前 親の名前も何もない

ふと自分の携帯の番号を見てみる

全く知らない番号だ

高校から携帯の番号は変えていない

はずなのに そこに書かれているのは全く知らない番号

機種変更をあまりしないはるか

5年前に就職が決まった時に心機一転

新しい機種にしたが 番号は変えずにそのままにした

それなのに


自分の知らない間に 番号が変わっている?

そんなはずはない

携帯会社もチェックは厳しい

本人でなければ変更はなかなか出来ないはずだ

それに勝手に番号を変えて 変えた人に利点なんて何もないはずだ


得体の知れない恐怖に手が震える


「はるか先生 僕の手を触れますか」


何故そんな事を聞かれたのか不思議に思いながらはるかは 先生の手に自分の手を素直に伸ばす




「あれ?」

おかしい

先生の手に触れれない

手が止まってしまう


先生は口の端をあげて

私の目を見る

いつもの優しい笑顔ではなく 今まで見たことのない様な とても嫌な笑顔


はるかのこめかみから汗が落ちてくる

個室は確かに温かいが 丁度良い温度だ

汗をかくはずがない

息も荒くなってくる


はぁーはぁーはぁー


息苦しい

はるかは胸元に手を持っていく

息がし辛い


「目を逸らさないで」


そう言うと 先生は

はるかの手を握る


「や---や----やめ------て」


はるかがやっと口にすると

そのまま意識を手放した

少し短めにしました

ラストはまだ悩んでます

2パターンあり どっちにしようかな?

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