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「君の望みはアレを助けることだったかな?」
「あんな何も無い世界に囚われるなんて……哀れだね」
「ああ、違うか」
「それは俺だったな」
何も無い
何も無いのにたしかにそこにいる“それ”はそう呟く。
「君のためにいらない駒は消し、必要な駒は全部揃えた」
何も無い空間でそれは楽しげに笑う。
本当の事実は闇の中。
僕しか知らない真実になった。
偽りがこの世界の新しい事実となり君のそばにいる。
さぁ終わらせるための物語を始めよう。
これが最後の物語だ
準備はいいかな?
どうなったとしてもこれが君の望んだ物語。
後戻りは出来ない。
やり直しはきかない。
思うようになるとは限らない。
君が選んだ
最初で最後の物語