プロローグやで! いえい!
ジャンルがファンタジーなのかコメディーなのかで迷いました。
一応ファンタジーです。
「お母さんお母さん! 模試の結果ヤバいわ!」
「はあ!?」
あたしは塾からチャリで爆走してきて家に飛び込むと、そう叫んだ。お母さんの驚いた声が飛んでくる。やっべ、怒られる……。
そのとき、なんか知らんけど、頭に衝撃が走って目の前が真っ白になった……!
気が付いたら、真っ白な場所にいた。なんやこれは。夢か?
すると、人っぽい人(つまり人やん!)が現れて、微笑みながらこう言った。
「あなたは今日から、異世界に行っていただきます」
「は?」
あたし、土田彩絵中学三年生。もうすぐ受験やヤバい! って時やのに……。
なんかよう分からんけど、死んでたらしい。マジウケる。
死因はどうやら、お母さんにフライパンで頭叩かれてそのまま死んだらしい。お母さん、なにしてんねん。アホか。
「異世界ってなになに!? 最近流行ってるやつ!? うわーっマジで! 行く行く!」
ちょっと興奮気味にそうまくしたてると、案内人的なスーツを着たお兄ちゃん、苦笑い。そうかそうか、大阪人はお気に召しませんってか。――――ふざけんな!
そうやであたしは大阪人やで。何が悪いねん!
「それで、今はトアル国の姫として産まれる以外に空きがないのですが……」
「うわーっ、お姫様!? マジでマジで!? 行く行く! 行こうや今すぐに!!」
あたし、もうめっちゃ興奮状態。だってさ、異世界やで? 異世界ってあれやで? 魔法とか妖精とかなんや知らんけど美少女美青年いっぱいおるし、うはうはやで!
あたしは死んだことに悲しみもしないでわくわくしていた。
「それでは、手続きをしますのでしばらくお待ちください」
スーツ姿のお兄ちゃんはそう言ってポッと消えてしまった。なんや分からんけど、とりあえずファンタジーやな! 漫画みたい!
拝啓お母さん。あたし、異世界行ってくるわ!




