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竜の墓標が朽ちるまで  作者: よしゆき
第一章 潜む竜
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第六話 竜殺しに忍び寄る死

「ああ、面倒くさい。行きたくない。行きたくない――」


 ケイゴたちが竜討伐に向かい、ベリファースの村にある宿屋は静かな日々を過ごしていたはずだった。

 しかし、その客間ではファリスと呼ばれる魔術師が何やら愚図っていた。


 青い髪に幼い顔と体型を持つ彼女は、魔術師としては相当なもので大抵のことは何とかできる腕前と知識を持つ。

 そんな彼女だが、今は客間にあるテーブルに上半身を乗せ、普段は見せないようなみっともない姿をしていた。


 階段から降りてきた宿屋の店主エレナは、思わずファリスに声を掛ける。


「ファリスどうしたの? あなたのだらしない姿なんて珍しい」


「いえ、面倒事をお願いされたんですが、行きたくないんです」


 エレナはテーブルに突っ伏しているファリスの向かいに座った。


「そんなに嫌なら行かなければいいじゃない」


「それが恩師からの頼まれ事なので、断るに断れないんです」


 悲しみと苛立ちを含めた顔でファリスは答えた。

 エレナはそんな魔術師の顔を平然とした態度で見ている。


「ふうん。何がそんなに嫌なの?」


「話は長くなるんですが――実は東地域に白薔薇騎士団って、名前からして明らかに頭おかしい集団がいるんですよ。いかにもエレナの嫌いそうな人たちの集まりで――」


「うん。その騎士団の名前、頭茹であがってるの? って聞きたくなるわね」


 エレナは容赦ない感想を口にする。

 そして、いつものことなのでファリスは話の続きをした。


「その白薔薇騎士団の所にちょっと交渉に行かなければいけないんです。行かないと恩師の弟子が殺されるんですよ。あの弟子は魔術の講師で行ったはずなんですが、何かあちらで粗相をしたらしく。まあ、私は弟子の生死は興味ないんですが、あの子嫌いですし。しかし、弟子を殺されたとなっては恩師の面子に傷が付きますし、なにより恩師にお願いされては行かないわけには行かず――」


 話を聞いていたエレナは少し考えた後、ファリスに尋ねた。


「それ、あなたが行かなきゃいけないことなの?」


「なんか、向かうはもっと身のある魔術を学びたいらしく、高度な魔術師を呼んで来いという要求があったようで。あと中途半端な魔術師を送って人質が増えても面倒ですし――」


「あー、なるほどねー」


 エレナは椅子の背もたれに寄り掛かると腕を組んだ。


「うーん。それじゃあ、もういっそのことあなたの魔術で言うこと聞かせればいいじゃない。前みたいに相手を脅して万事解決できないの?」


「はい。それが、そこの団長が更に面倒なことにかなり位の高い貴族で、すごく性格がひん曲がってて、めっぽう頭が悪くて――そして実力は本物っていう厄介な人物なんです。恩師の話を聞いた限り――私より強そうです」


 するとエレナは割かし驚いた様子で、声を漏らす。


「へぇ、ケイゴくんはともかく、他にもファリスより強い人って存在するものなのね。世の中って広いわねー」


「いえ、私より強い人なんて幾らでもいますよ」


 そう言って少しファリスは疲れた表情を見せた。

 エレナはその顔を見ながら呟く。


「なんだったらケイゴくんに、付いてきてくれってお願いすれば良かったのに。目的があなたの知り合いの救出、そして人を殺さないって条件なら嫌な顔せずに引き受けてくれると思うわよ? もし期日に余裕があるなら彼が帰ってくるまで待ってれば?」


 しかし、エレナの提案にファリスは首を横に振った。


「いえ、今日ぐらいにここを出ないと私の件は間に合わないので無理です。それに彼の本業を邪魔する気もないですし。それに――」


「――それに?」


 ファリスアは恥ずかしそうに答えた。


「一応私は、短い期間ながらケイゴの師匠をやっていたので、その出来ればあまり頼りたくないというか、そういう姿を見せたくないというか――」


「ふーん、そんな意地張らなくてもいいと思うけどね。別にケイゴくんはあなたのこと見下したりすることはないと思うけど。それにそんなこと言ったらあなたの恩師の立場はどうなるの?」


「いえ、恩師は、あの方は学術的な追求のために魔術師をやっているので、私のように荒事は出来ないんです。まあ、適材適所といいますか、住んでる世界が違うので――」


「難儀ねー」


 エレナは何か色々と思うことがあったが、とりあえず今は何も言わなかった。

 この宿屋の店主は、そういう女だった。


「それじゃ、行きます――」


 突然、ファリスは立ち上がった。

 そして魔術師は――微笑する。


「エレナ、ありがとうございました」


「私は何もしてないわよ」


「いいえ、話を聞いて頂いてスッキリしました――行ってきます」


 そう言ってファリスは宿屋の外に出ようと、扉に向かう。


「――ま、気をつけて行ってらっしゃい」


 エレナはファリスの背中に向けて言う。

 そして、ファリスがエレナの顔を見ながら宿屋の扉を開けた。

 開けた――その瞬間。


「ダーリン! ねぇ、ダーリン! どこにいるの? どこ! どこ!」


 姦しい声と共に、宿屋に小鳥ぐらいの物体が侵入した。

 その物体は客間の空間内を、すばしっこい虫のように飛び回る。

 突然のことに扉を開けたファリスは驚いていたが、その中に入ってきた物を確認すると、顔を普段通りに戻し溜息ついた。


「はぁ、リリスですか。脅かさないでください」


 そしてエレナは害虫でも見つけたような嫌そうな顔をしながら、ファリスに声を掛けた。


「ちょっとファリス。中に羽虫が入ったから、あなたの魔術で退治してくれない」


「誰が羽虫よ、クソ女。私は妖精って毎回言ってるでしょうが!」


 エレナの直ぐ近くで、体長数十センチほどの見た目可愛らしい少女が怒鳴っていた。

 そしてよく見ると彼女の背中には蝶のような美しい緑色の羽が生えている。

 彼女の名前はリリス。種族は妖精。

 一応、この宿屋に住んでいる三人目? の居候だ。


「お師匠待ってくださいー。早すぎますよー」


 そして宿屋にはもう一人、少女が駆け込んできた。

 彼女は気弱そうな表情に、長く綺麗な黒髪をしている。

 元々体力がないのだろう。全力で走ってきた彼女は腰を曲げ、肩で息をしている。


「あら、ミリアじゃない。おかえりなさい」


「あ、姉さん。ただいま――」


 この今現れたばかりの髪の長い少女はミリアという名で、エレナの実の妹であった。


「ちょうど良かったわ、ミリア。この羽虫を何とか――」


「だから。誰が羽虫だって言ってんのよ!」


 そう言って妖精であるリリアは物凄い勢いで飛ぶと、エレナの側頭部に蹴りを入れた。

 リリスの体が小さいこともあり、それほどエレナに肉体的な痛みはない。

 しかし、精神的な屈辱が大きかったのか、標的を目の前にした暗殺者のような目でリリスを睨み付ける。


 しかし、当のリリスは全く動じない。

 エレナの睨みは、竜殺しであるケイゴを始めとして、数多くの人を震え上がらせるほどの眼力を持つが――残念なことにリリスの頭が割と空っぽなので、効果が薄いのだ。

 リリスはエレナに恐怖することなく――煽る!


「やーい。この威張り腐った顔面鋼鉄女が! 悔しかったら私を捕まえてみなさい!」


 そして――三秒後。


「この羽虫握り潰すだけじゃ飽き足らないわ。熱湯張った鍋にでも突っ込もうかしら?」


「きゃー! ミリア助けなさい! 私、このままだと殺される! 絶対に殺されるー!」


 そこにはリリスを片手で捕らえた、エレナの姿があった。


「姉さん! 私も謝りますからお願いします。解放してあげてください! お師匠もあまり、変なこと言わないでください! お願いしますからー」


 ミリアはあの性格の姉に頭が上がらないのは勿論のこと、妖精であるリリスが占いの師匠であり色々と勉強させてもらっているので、そちらにも頭が上がらなかった。

 そして、エレナとリリスは出会う度にいざこざを起こす犬猿の仲なので、ミリアの気苦労が毎回偉いことになっていた。


「あっ! そういえば姉さん。ケイゴさんいますか?」


 すると思い出したようミリアはケイゴの名を呼んだ。

 そしてリリアもある用件を思い出し、エレナの手中から脱出すると再び騒ぎ出す。


「そうよ! 私はこんなことしている場合じゃなかったのよ。ダーリンよ、ダーリン! 今どこにいるの? 隠してないで教えなさい!」


 妖精であるリリスはある一件からケイゴに一目惚れして、今では彼のことをダーリンと呼び、猛烈アピールを繰り返していた。

 ちなみに、当のケイゴは相手が妖精であっても、性別が女であること、そして言い寄られることに抵抗が無いため――リリスが現れると本気で逃げ隠れしている。


「ケイゴ君なら昨日、竜退治に出かけたわ。後、数日戻ってこないんじゃない?」


 何気なくエレナが事情を説明すると、リリスは激昂する。


「はぁ! 馬鹿じゃないの! なんで止めなかったの? 信じられない!」


「訳判らないこと喚いてるわね、この羽虫。地面に叩き落とそうかしら」


 再び、リリアとエレナは飽きもせずに睨み合う。


「お師匠も姉さんも、喧嘩は止めてくださいー」


 そして特に抑止力とならないミリアの声が響いた。


「これ、私まだ出発したら駄目そうですね――」


 ずっと扉の前で出かけるタイミングを見計らっていたファリスだったが、このままではこの場が収集付かなくなると判断した。

 彼女は本来面倒ごとを特に嫌うのだが、それよりも妖精と姉に振り回されるミリアが不憫でならず――仕方がないと諦めた。


 また、リリスとミリアの口ぶりから、ケイゴのことで何かがあると確信していた。

 ファリスは諭すような言葉でリリスに尋ねる。


「リリス、少し落ち着いてください。もし良ければ私に何があったか教えてくれませんか?」


 するとリリスはファリスの近くに飛んでゆき、自慢するように話し始めた。


「ふっふっふっ。実は私、つい最近までダーリンとの恋愛運がかつて無いほど良くて、結ばれる可能性が急上昇!」


「そうなんですか? それはどの程度、確率が上がっていたんですか?」


「そうね、例えるなら――今までは大海原に呑み込まれた小さな宝石を見つけ出すぐらいの確率しかなかったのが――最近は広い砂漠に埋もれた中から小さな宝石を見つけるぐらいの確率にまで躍進したの!」


「それ、確率上がってるんですか? 私にはどちらも絶望的にしか思えないのですが。それ以前に、その内容はそんな焦ってまでケイゴさんを探す話に繋がるんですか?」

 

 すると、ファリスの疑問に答えるかのようにミリアが口を開いた。


「実はお師匠は昨日もケイゴさんとの恋愛運を占ったのですが――」


「そう! 昨日、私とダーリンとの恋愛運を占ってみたら――何も見えないの! 私とダーリンが結ばれる確率が完全に無くなっちゃったの!」


 リリスは大声で叫んだ。

 エレナはそんなリリスを関心なさそうな目で見ていた。


「あんた蚊みたいにうるさいから、ケイゴ君に完全に愛想尽かされたんじゃないの?」


「姉さん、違うんです。この話には続きがあって――」


 ミリアは真剣な表情でエレナに言った。


「実は、何で結ばれる確率が限りなくゼロになったのか、お師匠が念入りに調べたところ――その理由がわかったんです。ケイゴさんが――死ぬからです」


 ケイゴが、竜殺しと呼ばれている男が――死ぬ。

 その言葉を聞いたエレナとファリスは表情を崩さない。

 二人とも、そんなに柔な神経をしていない。

 ファリスは納得したように、頷いた。


「なるほど、相手がいなければ恋愛の成就は確かに無理ですね。理に適ってます」


「でも、それだと今回戦う竜はケイゴ君が敵わないぐらい強いってことにならない?」


 逆に、エレナは納得いかないのか口元に握り拳を付けて、考え出した。


「この前ケイゴ君、他の竜と戦って逃げてきたって言ってたけど――今回の竜はそれより強ってこと?」


「最近ダーリンが戦って逃げてきた竜? ああ、触手の竜エン・ターピアのことね」


 ケイゴに好奇心を、竜に関して多くの知識を持つリリスは生き生きとした口調で答える。


「確かにあの竜は強いけど、ダーリンが戦ったときはまだまだ弱々よ。あの時は、どこかの村人を全部食べただけでしょ? エン・ターピアは竜を五、六体はまとめて捕食しない限りは真の力出せないわよ」


 すると、リリスの話を聞いたミリアが驚いた様子を見せる。


 「ええっ? お師匠、ケイゴさんが戦った竜って、同じ種族の竜を食べちゃうんですか? 竜同士って仲間じゃないんですか?」


「仲間のはずないでしょう。人間だってよく同じ人間同士で殺し合いしてるでしょ? 竜だって同じよ。基本的に竜も同族なんかで無い限り、一緒に行動しないものよ」


 妖精はそう説明すると、自分よりも大きな弟子に呆れた顔をしてみせた。


「しかし、腑に落ちませんね。いえ、リリスの占いを疑っているわけではないのですが――」


 リリスの占いは良く当たる。それは魔術師であるファリスも認めるところだ。

 しかし、それと同じくらいに竜殺しであるケイゴをファリスは信用していた。

 ファリスが知っている限り、ケイゴは歴戦の竜殺しだ。同時に彼がある種の臆病者だとうのも知っている。


 竜殺しケイゴは相手の竜を見くびらない。

 慎重に竜と対峙し、相手の能力を測り、危なくなったら直ぐに逃げ、倒す機会を窺う。

 それがケイゴの基本的な竜との戦い方だ。

 だからこそ、ケイゴは今まで竜と戦い生きてきた。

 普通の人間より格段に強い程度では、竜には勝てない。

 それは他の誰よりも戦っているケイゴ自身が一番理解しているのだ。


 そんな竜殺しの内情を知っているからこそ、ファリスは疑問に思うのだ。

 ケイゴがそう易々と竜に殺されるだろうか? と――。


「彼ならよほど緊迫した状況でも無い限り相手の様子を見るでしょうし、まず無理をしようと思わない。それに例え相手が格上の竜でも大抵なら逃げることの出来る頭と能力を持っています。そんな簡単にやられるとは――いえ、そういえば」


 そこでファシアはあることに気づいた。


「盲点でした。今回の竜退治はいつもと違います――」


 若干ファリスの顔が曇る。


「――いつもケイゴは一人で竜と戦っていますが、恐らく今回は仲間がいる」

「ああ、そういうことね」


 エレナも納得したのか、珍しく苦い顔をした。

 そんな二人と対照的にミリアは訳がわからないと、魔術師と姉の顔を交互に見る。


「え? どういうことですか? なんで仲間がいるとケイゴさん死ぬんですか? むしろそれって心強いことなんじゃ――」


「それは仲間が自分と同レベル、まして相手竜じゃなければの話ね。ケイゴ君の性格からして、例え自分が危なくなっても平気で他人を助けようとするから――きっと死ぬとしたらその辺りが理由ね。はあ、しょうがないわね――」

 

 そう言って溜息をつくと、エレナは奥の引き出しから手の平に乗っかるぐらいの袋を取り出す。

 手慣れた様子でその袋を投げ、ファリスがそれをいとも簡単に受け取った。


「ファリス、依頼するわ。そのお金で馬借りて、ケイゴ君助けに行ってくれる? 町に着いてすぐに竜と戦うなんてないだろうし、たぶん急げばまだ間に合う。余ったお金は依頼料だから好きに使――っ」


 ファリスが袋の中身を軽く確認したところで、エレナは――しまった、と両手を腰に添えた。

 顔を下に向けて考えている彼女に、魔術師は尋ねる。


「どうしました? もちろん依頼を受けますし、ちゃんと金額の分は働いて――」

「頼もうとしといて何だけど。ファリスあなた、たしか恩師からの依頼があったわね――大丈夫なの?」


 エレナの言葉で、ファリスは我に返ったように顔を驚かせる。

 ケイゴが死ぬということで頭が一杯になり、ファリスは恩師から受けた白薔薇騎士団との件を忘れていたのだ。


「――拙い、あの件は。でも、行かなかったら確実にあの子、殺される――」


 あまり見ないファリスの本当に苦悩した姿、そこからエレナは彼女の思考を察した。

 ファシアは弟子が死んでもいいと言っていたが――実際は確実に助けるつもりだったのだろうと、エレナは見抜く。

 現状を理解したエレナは、ファリスに尋ねた。


「ファリスちょっと聞きたいんだけど? あなた恩師の依頼はあくまで例のなんとか騎士団から交渉してお弟子さんを助け出すこと――それで間違いない?」


「はい。基本は穏便に交渉で済ませるつもりです。荒事は向こうから何かしてこない限りは――」


「じゃあ、わかったわ。その交渉――私が行ってくる」


 エレナはファリスの目を見ながら、断言した。


「問題は二つ。片方が戦闘、片方は交渉。戦闘なら私は何も出来ないけど、交渉ぐらいなら私でも何とかなる。悪いけど、それでいかせてもらうわよ、ファリス」


 そう言ってエレナは早々に動きだし、出かける準備をし始める。

 二人の会話の内容がわからないミリアとリリスは、困惑し見守るだけだ。

 だが、ファリスは納得できないとエレナの腕を掴む。


「ちょっと待ってください! 交渉とは言え、危ないのは間違いないんです。相手の騎士団の連中がどんな対応をしてくるのか全くわからない。話がこじれてたら、何か相手の気に触るようなことがあったら、下手をしたら殺されかねません。そんなことにエレナを向かわせる訳には――」


「あなたに無理矢理なお願いをしておいて、私だけのうのうとここで待ってるつもりはないわ。ファリス、どこに行って誰に会えば良いのか教えて」


「ですが、ケイゴが助かったとしてもエレナが死んだりしたら、元も子も――」


 そこでファリスは黙った。

 エレナの迷いのない真っ直ぐな視線が突き刺さる。

 信用してくれと――悔しい程に心強いその瞳に、ファリスは打ち勝てない。


「心配しないで。もし危なそうだったら――そうね、柄じゃ無いけど、しおらしく泣いて命乞いでもしておくから。安心してとは言わないけど、こっちは私に任して」


 エレナは実に清々しい笑顔で言った。

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